「間延びしちゃってごめんね」というタイトルです。
少しだけ、下に間延びし、横向きの顔が口元で正面に向いてしまった。
利発そうな眼と可愛い口元のアンバランスです。
独特な雰囲気が出ています。
今日も、孫がお泊りです。
まだ若い爺婆と川の字になって寝ます。
爺は、少し寂しい。
婆の作戦勝ちです。
孫には分からない話です。
今日のタイトルは、「寂しいばい」です。
失恋には、3つのパターンがある。
好きだけど、一方の好きが大きすぎた。
男と女で2パターン。
どちらかが好きでない。
この3パターンであると、亀井勝一郎さんが言ってたような気がします。
愛しても満ち足りない。
喪失感が、失恋したと思い違いを起すのです。
タイミングによっては、よくある現象です。
コマ送りのような瞬間を大事にしていた時がありました。
ほとんどが、独りよがりの我儘でした。
長いレンジで眺めていればわかりそうなものなのに、近視眼的でした。
歳を重ねると、「寂しいばい」は切実です。
後戻りもやり直しもありません。
ひたすら現実と向き合うばかりです。
「寂しいばい」
あんたが言うと、いやらしいわよ。
まだまだ抜けぬ青春です。
青春の時こそ、凄春でした。
名言をたくさん残された亀井先生です。
若い頃は、厳しい人だなと感じました。
この方の大きな愛が理解できなかったのです。
歳を重ねると、年輪の分だけあれこれと、考えの裾野が広がります。
「寂しいばい」の後ろにあるものは、
ゆるぎない愛であったり、口に出して言えるゆとりのようなものだったりします。
若い時は、自分を否定する言葉のようで言えませんでした。
いやらしいと言われながらも、正直に言いましょう。
「寂しいばい」
奥様は、密かに喜んでおられるかもしれませんね。
うふふ。と答えられるばかりです。
手を出して 弾き返され 寂し嬉し
2017年2月23日