故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

紙一重

2017-02-07 03:08:23 | プロジェクトエンジニアー

タイトルは、「いつから眼鏡を」です。
入学の時はしていない眼鏡をかけるようになりました。
やっと見つけた一枚を似顔絵にしました。
眼鏡姿もなかなか素敵です。


今日のタイトルは、「紙一重」です。
紙一枚の厚さほどのわずかなへだたり。(広辞苑より)

寝室の障子を張り替えました。
修繕が間に合わず障子がないまま寝ることになりました。
寒いことこの上なく目が覚めました。
紙一枚、侮るなかれとタイトルにした次第です。

この地域は、40cmの柱に80cmの梁で出来た家です。
部屋を隔てるのは、襖と障子です。
若夫婦の最初の仕事は、嫁入り道具の箪笥の金具に布を巻くことです。
聞いたときは、大笑いをしました。
こちらは、紙一枚にわずかな抵抗、大きな効果の布一枚です。

コーヒーを淹れる時の濾紙も紙です。
もろみ酢を濾過するときも1㎛の濾紙で濾すと聞きました。
紙一枚の凄さを感じました。

アスリートの感覚は紙一重なんだけど、きっと大きな開きがあるのでしょう。
紙一枚でプライベートが保たれる。
行燈の紙から漏れる光に癒される。単なる風を遮る紙なのに。

日本の家屋は紙と木でできていると、外国の人に揶揄されることがあります。
木は、乾燥するごとに強くなる。虫を殺す煙も大事な役目を果たします。
襖に描いた絵柄に癒される。

我が家の障子は雪見障子です。
雪見障子のガラス窓は、取り外しができます。
ガラス窓が、障子に仕込まれたわずかな隙間を上下に動きます。
障子の紙の張替えの時窓ガラスを外すためです。経木師の細工です。

金魚すくいの網も紙製です。
下駄の鼻緒も紙製でした。
布団だって、鯉のぼりだって紙製でした。

紙一重。
凄さを実感した夜でした。

行燈の 揺れる灯りに 願い事

2017年2月7日
コメント
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