故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

無形文化財

2017-02-22 06:44:30 | よもやま話

娘にきせたいなと描きました。


今日のタイトルは、「無形文化財」です。

いろんな生きた経験と多岐にわたる友人がいます。
これは、人生を豊かにします。
今日、書きたいことです。

ちょっと長くなりますが、広辞苑での説明を書きます。
演劇・音楽・工芸技術その他の無形の文化的所産で、
歴史上または芸術上価値の高いもの。
そのうち特に重要なものを重要無形文化財として国が指定し、
これを高度に体現できる者
または正しく体得しかつ精通している者を、保持者として認定する。
(広辞苑より)

なんだか面倒くさそうとなります。
いわば、手に職のような、後世に伝えたい技術や芸術のことです。

やっと、本題に入れます。
私は、「地域の魅力はなんですか」の重なる問いに、
「人」と答えました。「交流しやすい道路事情」とも答えました。
応えた本人にも、ぼんやりとして明確な答えとも思えませんでした。

田舎に住み始めた時、感じたことは「人懐こさ」と「人のよさ」です。
若い時は、外に出たいばかりでしたから、煩わしかったと覚えています。
ところが、時間が経過し経験を積んだ今は、
これは素晴らしいことじゃないかと思い始めています。

若い人になくて、年寄りにあるものは「経験」です。
田舎には、有形の優れたものは無いように見えます。
今や、田舎ほど無形の経験や伝統技術に溢れています。

都会では、「隣は何をする人ぞ」と交流がまったく途絶えています。
田舎では、あの人がどうした、この人がああだ、
とかまびすしく雀たちが騒ぎます。
よくご存じなのです。若い時の話までさかのぼるから、
話に際限がなくなります。
若い時のことのほうが、面白おかしく語れます。
すでに消化されているからです。

人は、一人では生きてはいけません。

給料をたくさんくれる会社にいたいと思います。
そのうち会社にしがみつくようになります。
会社=神様になる方もいらっしゃいます。
どこそこの大学を出たとかで、盛り上がります。
定年と同時に、まわりは殺風景なものになっていました。

私は、「つながり」を大事にしたいと思うようになりました。
この感覚を説明するのは、やさしくありません。
いっぱい会う人がいる、いっぱい聞いてくれる人がいる。
やろうと思えば、いろんなことができる田舎です。

都会で、家庭菜園をしたいと思っても順番待ちです。
長ければ数年かかります。
何かのサークルに入りたいと思います。
出かけるのも体力がいるし、何かをやるにも金がかかります。
自然に触れたいと田舎を目指します。
常に長い行列の先に、求めるものがあります。

都会でひっそりとしていると、何日も誰とも話すことはありません。
田舎の庭先では、今日も延々と話が続いています。
ものが行きかうごとに、話が盛り上がります。
やれやれの時もあります。計画していた仕事が進みません。
また、明日となることもしばしばです。

私を見つけないで。

これが良いのです。
友人がいて、経験を活かせる。
つながりは、きっと人生を豊かにするでしょう。

我が子です 寄ってたかって 皆がみる

2017年2月22日
コメント
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