先日、代々木で先輩といっぱいやった。
先輩曰く、「今、興味があるのは奥さん。」と言われた。
ぬけぬけと良く言われるものだと一瞬思ったが、
二人が話していたことは、老後の趣味とか設計についてだったので、あれっと思ったが、新鮮であった。予期した答えではなかったから。どうやら、惚れ直したとか色のあるものではなく、単純に良く話されるのだそうである。
ぬかみそ臭い古女房、ねじが一本ぬけたような旦那の話は良く聞く。どちらも骨董品である。件の先輩は、「どうして奥さんはそう思うのか」ということに興味があるらしい。
多くの女房は、「私の話を聞いていない。」という。疲れた体に酒がまわり、それどころではない多くの旦那の姿が目に浮かぶのである。子どもが育ち、仕事でも役を解かれてから、改めて奥さんに興味を持つことは、なかなかできることではない。
きっと、普段からコミュニケーションが取れて来たからそうなのである。
コミュニケーションの根本は、相手の気持ちになって、その人の価値基準を知ることにある。どうしてこの人はそう思うのか。そんな単純なことに、なぜ気づかなかったのだろう。良い営業マンは、相手の話をよく聞く人であるという。今からでも遅くはない。先輩に良い話を聞かせてもらったと、ふらつく足で家路についた。
2014年7月7日