楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

旅のアルバム最後にーレストランの失敗(カリブ海クルーズ 4)

2021年12月09日 04時35分19秒 | つれづれなるままに考えること


(レストラン)
レストランは3種類ある。

バイキング方式のレストラン、
メインダイニング、以上は無料。
それに有料レストラン 二つ。

バイキング方式のレストランは朝早くから夜遅くまで開いている。
料理は好き勝手にさらに盛り付けて食べれば良い。


話変わるが、
日本語の「バイキング」は、フランス語では「ビュッフェ」、
なぜバイキングとなったかと言うと、
帝国ホテルの有名なシェフの村上さんが、
ビュッフェを日本で最初に開いたのが、「帝国ホテル」の
「バイキング・ルーム」であったので、
日本では、
立食食べ放題は「バイキング」の名前で流行ってしまった。

話を戻しましょう。

客船のメインダイニングは、
夕方の決められたドレスコードで着飾ってディナーをいただく。
もちろん朝も昼も食べることが出来るが、
注文してから時間が掛かる。
ボーイにスープ、サラダ、メイン料理、デザート、
飲み物の注文をする必要がある。
日本語が通用しないのでとても面倒。
飯なんか食べた気分にならない。


(メニュウも日本語がある)

そうそう大事なこことを忘れていました。
チップですが、旅行費用の中に含まれており、
改めて支払う必要はないのです。
これは下船の前日、お別れパーティの席上、
レストランのウエイター、ルームキーパーetc.宛てに、
小袋に分けたチップを添乗員から渡されるので、
そのチップをそれぞれに渡せばよく、
現場でその都度渡すことはしない。

それにしても3千人から貰うチップは、一人ごとには少なくても、
3千倍になりますので、カップルで一組にしても1500倍、
馬鹿にならない金額になるはずで、
一月に2回出港するので、
従業員にはまずまずの金額になるのでしょう。
それにしても月に二回3千人もの観光客がいるというのは、
日本もそうですが、アメリカも平和だなあと感じます。
もっともアメリカ人の旅行費用は、
一番安い船室でわずか599ドル
(日本円にすれば約6万円)で比較的参加しやすい。


(メインダイニングの着飾った人々)

話をもとにもどします。

メインダイニングは無料であるが、他に有料レストランがある。
これはお金を出して料理を注文して食べる。
これはイタリアンとステーキハウスとハンバーガー屋さんがあった。

さて、当日の夜は、
ドレスコード:フォーマルで、皆さん着飾って食事の席に。

食事テーブルについては、乗船時に頂いたシーパスカード
(船内でのクレジットカード兼身分証明書)に、
メインダイニングの席が定められている。
七泊分の夕食の席が決まっていて、
八人は毎回同じ人と食事をすることになる。
そこで話が弾み親しくなると言う寸法である。

テーブルはアトランダムにセットされているのが理想的で、
つまり日本人半分と白人半分のテーブルに
セットされていれば面白いと思っていた。
ところが、旅行社の余計な気配りで、
日本人は日本人同士のテーブルにセットが変更されていた為か、
毎夜テーブル番号が変わることになってしまった。
夕食時になると添乗員がダイニングに待っていて、
日本人客を誘導している。

(料理)

初日は、添乗員がなんだかんだ世話を焼いて、
何がなんだか分からないうちに
食事は終わってしまった。
呑み助のボクの記憶に残ったのは、
一本のワインを何人かで分けて、
支払いも分けてくれると言うことと、
飲み残したワインは、
明日の夜に飲むことが出来るということだ。


さて、翌日。
定刻よりすこし早く集まる習性のまじめな日本人客が三組、
ボクがダイニングに入る前に来ていた。
着席場所が分からず、
うろうろしているところへボクが行ったと思し召せ。

メインダイニングに添乗員は来ておらず困ったが、
それはそれ、昔取った杵柄と言っても、
もう50年も昔に取った杵柄であるが、
今では日本語でさえ思い出せない歳になっているのに、
なれない英語を思い出しながら
「この席はボクの席?」と訊いた。
もちろん席番の入ったカードを見せながら。
聞いた相手は、胸に金ボタンを六個もつけた紺色のベストに
紺色のタイトスカートに身をくるんだ、
目の大きな、髪の毛もシッカリ結った大柄の黒人女性であった。
黒人の目は見る見るうちに大きく見開かれ、
怒りの表情で何か言った。

きっと「私はウエイトレスでは無いわよ!」と言ったに違いない。

しまった、ウエイトレスとお客さんと間違えてしまった。
こんな時は、言葉をほとんど忘れかけていたことが役に立ち、
何を言っているか判らない振りをするのには好都合である。
身振りだけで「ゴメンナサイ」を言って、
自分の席へ移動した。

これが世間で言う「年寄りの逆地獄耳」(*)というものだ。
(ボクの言う逆地獄耳とは、
 都合の悪いことは聞こえぬ振りをすること。)(笑)
まさか外国で地獄耳を持ち出すことになるとは・・・

ところで地獄耳って英語でなんと言うのだろう・・・

ある人から
(*)地獄耳=The sharp earsと教わった。
直訳すれば、「鋭い耳」とは、よく言ったものと感心。

黒人さんが来ていた金ボタンのスーツ、
考えて見たら、ボクがフォーマル・スーツを知るために、
デパートに出かけて、売り場の店員さんに聞いた時、
金ボタン六個付きの紺のブレザーを見せられた。
この時のことを思いだしていれば、
お客様とウエイトレスと間違わなくて済んだ・・・・

後悔先に立たず、とはこのことと、
大反省したことは言うまでもない。

(食事の途中に行われるウエイター、ウエイトレスの紹介場面)


(旅のアルバムの破棄はつづく)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Potora!  NTTグループ運営!