楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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旅のアルバムの最後に-船旅の服装(カリブ海クルーズ2)

2021年12月02日 04時27分34秒 | つれづれなるままに考えること
(船旅の服装)

(船内のフォーマルな人達)

旅行社のパンフレットを見ていたら、
船舶のグレードという項目を見つけた。
プレミアムとかカジュアルというのである。
非常に堅苦しいフォーマルなプレミアム船、
クイーンエリザベス二世号で代表される。

それに反してリラックスしたカジュアル船があると言う。
カジュアル船では、先入観としての堅苦しさ、
脱フォーマルで、気楽に行けそう。
そのように判断した。

カリブ海クルーズは、そのカジュアル船である。
これならボクが踏んだ二の足をぐいと前へ押し出してくれる。
クルーズ入門の船旅と旅行社のパンフレットにも書いてある。
「百聞は一見にしかず」とばかり、
嫌がるカミサンを連れて旅行社の説明会に出かけた。
説明会では、旅行者を集めなければならないから、
お客さんが旅行に行きやすいように誘導するから、
堅苦しい話はしない。

(船内のフォーマルな人達2)

しかし7泊八日の船旅でも2日間のフォーマルの日、
セミフォーマルが一日、残りがカジュアルの日である。

そこで質問した。
「フォーマルとはどんな格好?タキシードに蝶ネクタイ?」

「いえ、上下同色のスーツで大丈夫です。
着物なら問題ありません。
女性の方は着物の方が多いですよ」という。

他のお客さんが
「浴衣でもよいの?」と質問したら、少し考えて
「ちょっと浴衣は・・・」と口を濁した。

本当のことを言うと、「浴衣」は字を見ると、
日本人には、夏の風呂上りに着る寝巻きみたいな印象があり、
言葉が悪いから正装とはみなされない。

しかし、いにしえの時代、たとえば芭蕉の時代には、
紺色の模様を染め、
赤い花をあしらった一片(ひとえ=裏地の無い、
つまり浴衣のような)の着物は、
女性を表現する上ですこぶる優雅な着衣であったはずである。

日本ではともかく、外国人には、
これはれっきとした着物であり、
彼らには正装に見えるはずである。
このボクの考えが「手を挙げて反論しろと」
しきりに進めるので、
よせばよいのに手を挙げてしまった。

「浴衣というから、寝巻きみたいに聞こえるが、
裏地なしのひとえの着物なら大丈夫でしょ?」と言ってしまった。

担当者は返事に窮して
「ご判断にお任せします」と逃げてしまった。

(お勧めは、箪笥の中に眠っている、
もう二度ときることもない振袖の着物。
日本では既婚者は着ないルールらしいが、
外国に行けば日本ルールはない。
外国ルールでやってのけよう!
華やかできっと大受けするに違いない。
船内の外国人から、一緒に写真を撮らせてほしいと頼まれ、
自分の時間が無くなるくらいになるように思われる。)

(船内のフォーマルな人達3)

話を戻す。
フォーマルウエアとはどんなのをいうのかと、
Xデパートのフォーマルウエア専門売り場に立ち寄って、

「船旅をするのですが、フォーマルとはどんな服装ですか?」と
尋ねたら、
金ボタンが六つ着いた濃紺のブレザーを見せてくれた。

「ボクは小柄だから二つボタンでもよいのですか?」と聞いたら
「はい結構です」という。

なんだブレザーなら、合服夏服合わせて十着ほど持っている。
二つボタン三着、三つボタン二つ、四つボタンは三着、六つボタンニ着だ。

それでも不安で、
Yデパートのフォーマルウエア売り場で同じ事を聞くと、
「タキシードに蝶ネクタイ、ハイカラ-のシャツ」なんていう。
「どれですか?」と聞くと、ヘチマ襟のタキシードと、
ヨーロッパスタイルのタキシードを見せてくれた。

ヨーロッパスタイルのタキシードは、
何のことは無い日本では略礼服と言い、
葬儀のときや、結婚式のときに着る黒い服のことである。

考えたら、イギリス王室御用達ブランドで、
おしゃれなスタイルの一つボタンの、
それも夏物の薄い生地の礼服を持っていることを思い出した。

(これでよし、ブレザーにしようが、タキシードにしようが、
どちらも持ち合わせがある。)

デパートの皆さんに悪いが、何も買わないでお礼だけ言って、
感謝の気持ちを込めて深々と頭を下げて帰ってきた。

フォーマルといえば靴もフォーマルシューズを持っていた。
結婚式は孫でも結婚しなければもう履くことも無い。
葬式はあるかもしれないが、兄弟姉妹か、
倅や娘の連れ合いのご両親のときしか使うこともあるまい。

これも長い先のことで、
ボクが先にあの世へ行くほうが早いようだから、
今のうちに使っておこう、と言う気になった。

カミサンは説明会で聞けば簡単なワンピースと
上下のスーツでもあれば事足りると考えたようだ。

説明会が終わって、担当者に会って、
今着ている服装を見てもらい
「この服装でフォーマルと考えてよいか?」と聞いたら、
「ネクタイを着用していただければ結構です。」という。

そのときの服装は二つボタンの濃紺のブレザーに
グレーのパンツ姿でノーネクタイであった。
カジュアル船だからあまりかしこまって考える必要は無さそうである、
と勝手に考えて船旅を申し込んでしまった。

(カジュアル船ディズニー号)

旅は、「カリブ海クルーズ」2007年12月1日~11日。

初日 アメリカのフロリダのオーランドへまず行きそこで一泊。
二日目 13万8千トンの客船にチェックイン。
三日目 終日クルージング
四日目 ハイチのラバディ入港。プライベートビーチで一日自由散策
五日目 ジャマイカでオーチョ・リオスに入港。ダンズリバーの滝登り
六日目 英国領 ケイマン諸島のジョージタウン入港。
    島内観光とアカエイ見物
七日目 メキシコ:コスメル入港:トゥルムのマヤ遺跡観光
八日目 終日クルージング
九日目 フロリダのポートカナベラル入港:ケネディ宇宙センター観光
十日目 飛行機で日付変更線を通過し
11日目 帰国 の予定

(つづく)
コメント (4)
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