(姪の結婚式)
ボクの末の弟の娘-姪-が結婚するので
‘04年4月4日(日)PM4時に神戸で、
結婚式を挙げるので、参列して欲しいと、
弟から依頼があったのは昨年11月のこと。
二つ返事でOKといったが、すぐ暦を見て驚いた。
その日はちょうど仏滅。
仏滅なんてことは、今の若い人は関係ないらしく、
弟は初めから解っていたようだ。
それなら問題なかろうと、
今年4月4日朝、夫婦で礼服を着込んで、
異常気象で気温が低かったので、コートも着て
電車に乗った。
電車に乗ると、隣に座っている御婦人の会話で、
「4月4日の仏滅に、まさか結婚式はないわよ」と、
耳に入ってきた。
日本人は、4の数字は「死」につながるので、忌み嫌う。
ボクが入院していたT大学病院には、四階が無く、
エレベーターにも当然4階のボタンは無かった。
勿論、病室の番号も304、504、・・・704番も
無かった。それほど「4」を嫌う。
なのに、よりによって「‘04.04.04.PM4時。」
よくもこれだけ選んだものと感心した。
案内状には、「チャペルで挙式」とある。
彼女はクリスチャンでもないし、ひょっとすると
結婚相手の方がクリスチャンかと思ったが、関係ないらしい。
弟は柄にも無く、その日は花嫁の父を演じて、
ヴァージンロードを歩くらしい。
リハーサルで参ったとは言いながら、嬉しそうであった。
式が始まると、どういうわけかこんな時はいつも外国人の
牧師というか神父様である。英語と日本語をごちゃ混ぜにした
スピーチで式を進行させる。
ボクに言わせると「ふざけるな!ここは日本だぞ!
日本語でしゃべれ!」である。
並み居る参列者は全部日本人である。
どうして日本語以外に英語が出てくるのだ。
「本人が日本語訳を知らないのなら、ボクのところへ言って来い!
ボクが翻訳してやる!」
だいたい、日本人ほど宗教に無関心な民族は居ない。
チョコレート屋さんに騙されて、チョコレートを贈る
バレンタインデー、仏教儀式の花祭り、お盆にお彼岸、
そしてキリスト教のクリスマス。
結婚式は神前で最近はキリスト教も入れて、葬式は仏式でやる、
天で神様は、目を白黒させているに違いない。
今日亡くなった人は結婚式を神前でやったから、
天で神様が、てぐすね引いて待っていると、仏教式で葬式。
天では、仏陀が私の出番と、神様と入れ替わる。
あわただしいことこの上ない。
話がそれたが、厳かな式では聖書から引用して、
これから夫婦はこうあるべきであるというようなことを
話している。
結婚するご両人は聞いているのか居ないのか、
わかっているのか居ないのか、プロにお願いした
ビデオがだまって回っているだけである。
そして次が賛美歌。参列者の誰もが(いや、少なくも
一人はクリスチャンだから)初めて歌う歌。
賛美歌312番、147番、541番というが、
音符と歌詞がある小冊子を貰ってはいるが、
誰もが音符を読めるわけではない。
ボクなんか音符は自慢ではないが何も知らない。
知っているのはト音記号だけだから、
「歌え!」といわれても、ト音記号だけでは
とても歌えない。
歌詞は、ひらがなで書いてあるから読めるので、
みんなが歌っている間、読んで見た。
賛美歌312番
いつくしみふかき、ともなるイエスは
つみとがうれいを とりさりたもう
こころのなげきを つつまずのべて
などかはおろさぬ おえるおもにを
どうもこう言うことらしい。
慈しみ深い 友人のイエスは
罪、咎、憂いを 取り去ってくださる
心の嘆きを 包まず述べると
背負える重荷を なぜか背負ったまま
下ろさないで 持っていてくれる
その2節、
慈しみ深い 友人のイエスは
我らの弱気を 知っていて哀れむ
悩み、悲しみに 沈んでいる時も
お祈りに答えて 慰めてくれる
なんかすごく優しい神様である。
しかもこの神様は、お友達なのだ。
賛美歌147番、541番と続くが、
家庭を築くと我が家ほど素晴らしいところは無い、
という内容になっている。
宴は進み、一言、新郎新婦に贈る言葉を書いて欲しいと、
依頼があった。
何と書こうか?
“幸せとは何? 答えは自分で探して・・・”
とした。
兄弟姉妹の末娘、人もうらやむほど、
幸せになって欲しい!!
そう願って帰路にについた。
「人は生まれると父母を得、兄弟姉妹を得る。
長ずるに及び友を得、妻または夫を得る。
子を育み、やがて父母を失い、友を失う。
兄弟姉妹を失い、妻または夫を失いて、そして終わる」
ボクの末の弟の娘-姪-が結婚するので
‘04年4月4日(日)PM4時に神戸で、
結婚式を挙げるので、参列して欲しいと、
弟から依頼があったのは昨年11月のこと。
二つ返事でOKといったが、すぐ暦を見て驚いた。
その日はちょうど仏滅。
仏滅なんてことは、今の若い人は関係ないらしく、
弟は初めから解っていたようだ。
それなら問題なかろうと、
今年4月4日朝、夫婦で礼服を着込んで、
異常気象で気温が低かったので、コートも着て
電車に乗った。
電車に乗ると、隣に座っている御婦人の会話で、
「4月4日の仏滅に、まさか結婚式はないわよ」と、
耳に入ってきた。
日本人は、4の数字は「死」につながるので、忌み嫌う。
ボクが入院していたT大学病院には、四階が無く、
エレベーターにも当然4階のボタンは無かった。
勿論、病室の番号も304、504、・・・704番も
無かった。それほど「4」を嫌う。
なのに、よりによって「‘04.04.04.PM4時。」
よくもこれだけ選んだものと感心した。
案内状には、「チャペルで挙式」とある。
彼女はクリスチャンでもないし、ひょっとすると
結婚相手の方がクリスチャンかと思ったが、関係ないらしい。
弟は柄にも無く、その日は花嫁の父を演じて、
ヴァージンロードを歩くらしい。
リハーサルで参ったとは言いながら、嬉しそうであった。
式が始まると、どういうわけかこんな時はいつも外国人の
牧師というか神父様である。英語と日本語をごちゃ混ぜにした
スピーチで式を進行させる。
ボクに言わせると「ふざけるな!ここは日本だぞ!
日本語でしゃべれ!」である。
並み居る参列者は全部日本人である。
どうして日本語以外に英語が出てくるのだ。
「本人が日本語訳を知らないのなら、ボクのところへ言って来い!
ボクが翻訳してやる!」
だいたい、日本人ほど宗教に無関心な民族は居ない。
チョコレート屋さんに騙されて、チョコレートを贈る
バレンタインデー、仏教儀式の花祭り、お盆にお彼岸、
そしてキリスト教のクリスマス。
結婚式は神前で最近はキリスト教も入れて、葬式は仏式でやる、
天で神様は、目を白黒させているに違いない。
今日亡くなった人は結婚式を神前でやったから、
天で神様が、てぐすね引いて待っていると、仏教式で葬式。
天では、仏陀が私の出番と、神様と入れ替わる。
あわただしいことこの上ない。
話がそれたが、厳かな式では聖書から引用して、
これから夫婦はこうあるべきであるというようなことを
話している。
結婚するご両人は聞いているのか居ないのか、
わかっているのか居ないのか、プロにお願いした
ビデオがだまって回っているだけである。
そして次が賛美歌。参列者の誰もが(いや、少なくも
一人はクリスチャンだから)初めて歌う歌。
賛美歌312番、147番、541番というが、
音符と歌詞がある小冊子を貰ってはいるが、
誰もが音符を読めるわけではない。
ボクなんか音符は自慢ではないが何も知らない。
知っているのはト音記号だけだから、
「歌え!」といわれても、ト音記号だけでは
とても歌えない。
歌詞は、ひらがなで書いてあるから読めるので、
みんなが歌っている間、読んで見た。
賛美歌312番
いつくしみふかき、ともなるイエスは
つみとがうれいを とりさりたもう
こころのなげきを つつまずのべて
などかはおろさぬ おえるおもにを
どうもこう言うことらしい。
慈しみ深い 友人のイエスは
罪、咎、憂いを 取り去ってくださる
心の嘆きを 包まず述べると
背負える重荷を なぜか背負ったまま
下ろさないで 持っていてくれる
その2節、
慈しみ深い 友人のイエスは
我らの弱気を 知っていて哀れむ
悩み、悲しみに 沈んでいる時も
お祈りに答えて 慰めてくれる
なんかすごく優しい神様である。
しかもこの神様は、お友達なのだ。
賛美歌147番、541番と続くが、
家庭を築くと我が家ほど素晴らしいところは無い、
という内容になっている。
宴は進み、一言、新郎新婦に贈る言葉を書いて欲しいと、
依頼があった。
何と書こうか?
“幸せとは何? 答えは自分で探して・・・”
とした。
兄弟姉妹の末娘、人もうらやむほど、
幸せになって欲しい!!
そう願って帰路にについた。
「人は生まれると父母を得、兄弟姉妹を得る。
長ずるに及び友を得、妻または夫を得る。
子を育み、やがて父母を失い、友を失う。
兄弟姉妹を失い、妻または夫を失いて、そして終わる」