楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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残酷2 (生きる 16)

2004年06月14日 08時07分00秒 | つれづれなるままに考えること
(残酷2)
人間ほど残酷な動物はいない。

日本の下剋上の時代には、親を殺してでも
領土を守る?
名誉を守る?
ことがあった。

同じことは隣国の中国でも、親を殺して皇帝となり、
親の妻を息子が自分の妻にするなんてことは、
当たり前であった。
モンゴルのチンギス・ハーン(ジンギスカン)の
時代もそのようであったらしい。

もっとも、生みの親を自分の妻にしたのかどうかは知らない。
もし、生みの親を自分の妻にしたとしたら、
これは動物以下になってしまう。
しかし、そんなこともなくはない。

学生時代に読んだエッセイに、「墓碑銘」というのがあった。
横浜の外人墓地行くと分かるが、西洋人のお墓には、
墓碑銘が刻んである。

名前が書いてあり次に
何年何月何日生まれ、何年何月何日没す。と書かれ、
生きている間に行った業績が書かれている。

横浜の外人墓地では、
「一番最初に横浜港へ上陸した水夫ここに眠る。」
というようにである。

そのエッセイの墓碑銘には、
「姉であり、母であり、妻であった女ここに眠る」とある。

イギリスの片田舎に、娘、父母が暮らす貧しい農家があった。
つらい労働で母がなくなり、ある時、
間違いを犯し父が娘を姦淫する。近親相姦である。
その間に生まれた男の子は、あってはならない子供であり、
捨てることになった。
しかし、捨てられた子は、誰かに育てられ大人になる。

まもなく父親が亡くなり、女手一つでは手に余っていた
農場に流れ者の男がやってきて、農業を手伝うことになる。
流れ者の男は、仕事を真面目にこなすうち、
女に認められ結婚する。

ある夜、ベッドに裸でいる男の体に、見覚えのある痣を
女は発見し、この男が父との間に
自分が産んだ子供であることを知る。
そして男に、何もかも話して自殺した。

そんなエッセイであった。

「姉であり、母であり、妻であった女ここに眠る」
となった。

こんな残酷物語が、今、地球上にあってもおかしくない。




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