(スペインを旅行して 1998年)
4月6日発の13日間のスペインを旅行した折、セゴビヤ
(Segovillia)という田舎町を訪れました。そこはスペイン出身の
ウォルト・ディズニーが動画「白雪姫」を製作するに当たって、
モデルにしたといわれる、美しい中世のお城があることで
有名な(?)街です。
確かに、見覚えのある尖塔を持つ美しい城が断崖絶壁の上にあり、
その下には雪解けの、清らかなせせらぎと緑の牧草地が広がり、美しさでは、そのロケーションを写真で見るか、あるいは現地へ赴くかしてみるしかないと、筆舌には表現できない美しいところです。
その城には、あのセルバンテスが「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の作品の中で表現している、鉄の鎧が、これまた馬に纏わせる鉄の鎧をにまたがり、長い槍を小脇に抱えて、今にも動き出しそうにしている広間を通りぬけて、コロンブスがその雄弁を振るって、新大陸発見のための当市をお願いしたという広間も核やあらんという、女王謁見の間の豪華絢爛さに目を奪われました。
古い歴史に想いを馳せながら、通り抜けた部屋の一つ一つには、それぞれの壁に歴代君主の肖像画が架けられていました。
そんな部屋部屋を通り抜けると、いわゆるパティオと呼ばれる
中庭に出てその向こう側には、敬虔なカトリック教徒である
スペイン人らしく、神父様の部屋が用意してありました。
その部屋は、現在はこの城を訪れる観光客のためにSouvenir
(お土産)を売っている部屋になっていました。
そのお土産を売っている部屋に入ると、売店の売り子は修道士で、
部屋に流れる音楽は、なかなかその辺りでは聴くことが出来ない、
私にとっては奇妙な音楽でしたが、なんだか心打たれるというか、
清浄感のある音楽でした。
お土産に並べてある鎧や、槍、剣のミニチュアをぼんやり眺めながら、その音楽に聞き入っていました。あまりにも印象に残ったので
CDを一枚買い求めて帰りました。
CDをよくよく見るとスペイン語で修道士が歌っている賛美歌でした。
どうも僕が持っていても役に立ちません。同封しますのでお聞きください。CDプレーヤーをお持ちでなければ、孫に話して借りて
お聞きください。
神と語る言葉といわれるスペイン語の美しさは、賛美歌と教会で聞く神父様の説教の中にあるのかもしれません。
昔の歴史の流れから、イギリス語は海賊の言葉、フランス語はそれが持つ発音の美しさゆえに、恋を語る言葉、そして話されることばとして、第二の地上面積を持つ(第一は英語)スペイン語は、発音の清浄感から神と語る言葉といわれてきました。
話が大変逸れましたが、ついこの間なくなられた上智大学の教授で
エッセイストの須賀 敦子さんのエッセイ集「ヴェネチアの宿」
(修道院やシスターがふんだんに出てくる)を感動して読みながら、
どうもこの讃美歌集はは自分が持っていても何の役にも立ちそうも無いと思い立ち、その経緯を書いてお送りすることにしましたので、
どうぞお受け取りください。
まもなく梅雨に入ります。どうぞお体に注意して長生きしてください。幸い我が家の者は、孫を含め元気にしておりますので御安心ください。
この九月には、倅のところで出産を予定しており、孫がもう一人増えにぎやかになりそうです。
次は 北欧を予定しています。では......
May.18.1998.
4月6日発の13日間のスペインを旅行した折、セゴビヤ
(Segovillia)という田舎町を訪れました。そこはスペイン出身の
ウォルト・ディズニーが動画「白雪姫」を製作するに当たって、
モデルにしたといわれる、美しい中世のお城があることで
有名な(?)街です。
確かに、見覚えのある尖塔を持つ美しい城が断崖絶壁の上にあり、
その下には雪解けの、清らかなせせらぎと緑の牧草地が広がり、美しさでは、そのロケーションを写真で見るか、あるいは現地へ赴くかしてみるしかないと、筆舌には表現できない美しいところです。
その城には、あのセルバンテスが「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の作品の中で表現している、鉄の鎧が、これまた馬に纏わせる鉄の鎧をにまたがり、長い槍を小脇に抱えて、今にも動き出しそうにしている広間を通りぬけて、コロンブスがその雄弁を振るって、新大陸発見のための当市をお願いしたという広間も核やあらんという、女王謁見の間の豪華絢爛さに目を奪われました。
古い歴史に想いを馳せながら、通り抜けた部屋の一つ一つには、それぞれの壁に歴代君主の肖像画が架けられていました。
そんな部屋部屋を通り抜けると、いわゆるパティオと呼ばれる
中庭に出てその向こう側には、敬虔なカトリック教徒である
スペイン人らしく、神父様の部屋が用意してありました。
その部屋は、現在はこの城を訪れる観光客のためにSouvenir
(お土産)を売っている部屋になっていました。
そのお土産を売っている部屋に入ると、売店の売り子は修道士で、
部屋に流れる音楽は、なかなかその辺りでは聴くことが出来ない、
私にとっては奇妙な音楽でしたが、なんだか心打たれるというか、
清浄感のある音楽でした。
お土産に並べてある鎧や、槍、剣のミニチュアをぼんやり眺めながら、その音楽に聞き入っていました。あまりにも印象に残ったので
CDを一枚買い求めて帰りました。
CDをよくよく見るとスペイン語で修道士が歌っている賛美歌でした。
どうも僕が持っていても役に立ちません。同封しますのでお聞きください。CDプレーヤーをお持ちでなければ、孫に話して借りて
お聞きください。
神と語る言葉といわれるスペイン語の美しさは、賛美歌と教会で聞く神父様の説教の中にあるのかもしれません。
昔の歴史の流れから、イギリス語は海賊の言葉、フランス語はそれが持つ発音の美しさゆえに、恋を語る言葉、そして話されることばとして、第二の地上面積を持つ(第一は英語)スペイン語は、発音の清浄感から神と語る言葉といわれてきました。
話が大変逸れましたが、ついこの間なくなられた上智大学の教授で
エッセイストの須賀 敦子さんのエッセイ集「ヴェネチアの宿」
(修道院やシスターがふんだんに出てくる)を感動して読みながら、
どうもこの讃美歌集はは自分が持っていても何の役にも立ちそうも無いと思い立ち、その経緯を書いてお送りすることにしましたので、
どうぞお受け取りください。
まもなく梅雨に入ります。どうぞお体に注意して長生きしてください。幸い我が家の者は、孫を含め元気にしておりますので御安心ください。
この九月には、倅のところで出産を予定しており、孫がもう一人増えにぎやかになりそうです。
次は 北欧を予定しています。では......
May.18.1998.