矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

今年も卒前抗菌薬セミナーをおこないました。

2010-01-13 23:28:40 | Weblog
日本に帰国してから毎年おこなう機会をいただいているものに、卒業直前の学生さんたちに、学校行事ではなく自主的なセミナーとして、抗菌薬のセミナーを開催していることが挙げられます。

2005年に赴任してから、積極的な学生さんらからご依頼され、実践的な抗菌薬の使い方のセミナーを数日間、集中的にやる、というものです。

今年度は、臨床現場で患者さんの診察をあまりする機会がないので、学生さんと接する機会も少なかったのですが、ちょうど1年前の今頃接した学生さんたちが、感染症診療を真剣に学習し、見違えるほど成長しました。

毎年やっているこのセミナーのことをお話するととても興味を持ってくださり、積極的にセミナーの準備を進めてくださいました。

セミナー前には、非常に立派な予習用のプリントも作成してもくれました。その予習プリントは、まるで製本された本の中身のようにとても整然とわかりやすいデザインで、内容をまとめていました。内容も感心するほど立派なものでした。

2日間、3時間ずつぐらいのレクチャで、内容を絞り、重要な点を十分お話する形式でおこないました。

今年は、ケーススタディを基礎にして、抗菌薬の基本であるベータラクタムとバンコマイシンのレクチャをしました。

レクチャ中は、参加のほとんどの方が、非常に真剣に話に聞き入っている様子が手に取るようにわかりました。目つきが違う、真剣そのものなのです。

レクチャ終了後、私は、準備していた表彰状を、セミナーリーダーとして活躍してくれた学生さんに差し上げました。サプライズです。


さらに、私はだいたい「金メダル」「ノーベル賞」と称した、金色の包みのチョコレートなども表彰状とともに、ごほうびに差し上げるのですが、今回も、そのようにしました。

そうしたら、なんと、私へのすごいサプライズが待っていたのです。。

私の誕生日が明日なのです。
それを知っていた学生さんたちは、セミナーの講義室の電気を消して、なんと、

ハッピ~バ~スデイの歌を全員がプレゼントしてくださいました!!
私は、思わず、涙ぐんでしまいました。こんなことがあるんだなあ、と。びっくりと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

さらに、電気がついたら、なんと、パワーポイント用のスクリーンの下は、昔ながらの黒板なのですが、その黒板に、大きく、

Happy Birthday はるみ先生、

と書かれていたのです。。。

そして、私の好きなピンク色のフラワーアレンジと記念のペンをいただきました。

ただただ、感無量でした。

こんなすばらしいプレゼントを用意してくれた学生さんたちに、なんと御礼を言ったらいいのかわからないほどでした。

その後、セミナーに参加した学生さん全員と写真を撮りました。
総勢80名近い方たちでした。

一生の宝、一生の励みになる記念すべき日となりました。

学生さんたちの気持ちにこころから感謝したいと思っています。

また数週間後に迫った国家試験を是非、がんぱっていただきたいと思っています。

最新の画像もっと見る