ワクチン渡航外来を開設して診療を始めて6年目になりました。
地域住民の方には地方新聞などの影響もあってか、だいぶ浸透し、患者の数も一定数を常に維持しています。
その中で、観察された状況を共有したいと思います。
アジア、アフリカ、南米など、特に渡航に関するワクチンやマラリア予防が必要な地域について、不十分な「口コミ情報」による対応が見られることです。
逆に言えば、信頼できる情報源が、一般市民に見えていない、十分な情報を医療側が提供できていない、ということになります。
この数ヶ月で、渡航直前に来られた方で、アフリカ旅行等で、A型肝炎ワクチンも接種しないで渡航する方もいらっしゃり、ご説明はしたものの心配に感じました。
マラリア予防薬は、処方数が増え 喜ばしいです。
今後、ホームページなどで、体系的な情報提供を試みたいと思います。
渡航に関わらず、成人の標準ワクチンは接種していただきたいです。
麻疹、風疹、おたふく 水痘、B型肝炎、
肺炎球菌、破傷風ジフテリア、帯状疱疹 など