もともとこちらの大学は、1970年代に創立されて以来、世界の最先端の教育手法を取り入れた教育を実践し、オランダ国内外で定評があります。
どのような分野でも、PBLは実践可能であり取り入れたコースが組まれています。
今回は、主に医学教育学に関連したリサーチの手法で、我々が慣れているnatural scienceにおけるquantitative research (定量化研究、量的研究)と、あまりなれていないqualitative research (定性的研究、質的研究)について主に学んでいます。
リサーチの基本、educational science, sociology, anthropology など関連した分野のことも含めて質的研究について学ぶ機会を頂、非常に刺激的です。
コースの主体は、PBL, SPSSによる量的研究における統計のまとめ、質的研究のインターアクティブレクチャ、グループティカッションなど盛りだくさんです。
一方通行のレクチャは皆無です。レクチャは、自動的にインターアクティブになります。
クラスメートの発言で学ぶことがいかに大きいかも実感します。
下記は、質的研究のうち、アンケート、インタビュー、フォーカスグループなどの手法を
どのようなケースに適応するかの、ケーススタディで、グループセッションをしているところです。レクチャと組み合わせた3時間のセッションでした。グループディスカッションは白熱することもありました。最後に全体でのディスカッションでした。
レクチャをただ受身で聞くより、ケーススタディでどの場面にどれを使うのが適切か
Pros, Consを含めた議論で楽しかったです。
例のひとつ:エチオピアの結核スクリーニング率が低いのはなぜか。これをリサーチする場合どの方法がよいかなどです。
識字率、通信手段などを考慮し、村に行って、村長に話を聞く、各家庭を訪問して個別面接する、あるいはフォーカスグループなどの方法が挙がりました。
また、one-on-one 個人個人で、自分のメンターとじっくりプロジェクトについて話合う時間も”時間割”には組み込まれています。
そして、とても大切なのが、ビジネスアワー内の”Self-directed study" と言いますが自主学習時間が公式スケジュールとして、9時から17時の間に組まれています。
成人学習においてインストラクターとクラスメートと一緒のセッションと自主学習の割合は4:6がよいと言われているそうです。
Gijselaers, W. H., & Smith, H.G. (1995). Effects of quantity of instruction on time spent on learning and achievement. Educational research and Evaluation, 1,
183-201.
つまり成人学習においては、”自主学習を主体”として、それを”補助する”促進する”ために教官とのセッションがあるという位置づけです。
オランダのクラスメートの話では、大学、physical therapy (リハビリ)、看護師過程
などでも、PBLなどは取り入れられているとのことでした。
ブラジルのクラスメートは6名(同じ大学から!!!)いますが、彼らは、医師(内科系、小児科系、産婦人科系)、physical therapist, 歯科医、心理学、など総合大学の
すべてで2005年にPBLを導入して、どんどん教員を、大学が費用を全額負担して送りこんでいます。2名は医学教育学のPh.D.も取る予定です。
本当に組織を挙げた改革に、感銘を受けています。
技術で世界で存在感を認めてもらってきた日本が、今後も世界で生き延びるには、人材教育しかない、と私は感じています。"BRICS"と呼ばれる台頭している元途上国が、これだけの資本投資をしていることを、日本が認識することが急務ではないか、と思います。
ベトナム、インドネシアも、複数の人材を同時に送ってトレーニングの機会を提供しています。もちろん、政府(インドネシアの場合、オランダ政府の奨学金制度を利用)が投資しています。
今日は、大学の休日となっており、フラットからみえる裏庭を見ながら勉強しています。
庭の緑を見ているだけでとても癒される空間です。
どのような分野でも、PBLは実践可能であり取り入れたコースが組まれています。
今回は、主に医学教育学に関連したリサーチの手法で、我々が慣れているnatural scienceにおけるquantitative research (定量化研究、量的研究)と、あまりなれていないqualitative research (定性的研究、質的研究)について主に学んでいます。
リサーチの基本、educational science, sociology, anthropology など関連した分野のことも含めて質的研究について学ぶ機会を頂、非常に刺激的です。
コースの主体は、PBL, SPSSによる量的研究における統計のまとめ、質的研究のインターアクティブレクチャ、グループティカッションなど盛りだくさんです。
一方通行のレクチャは皆無です。レクチャは、自動的にインターアクティブになります。
クラスメートの発言で学ぶことがいかに大きいかも実感します。
下記は、質的研究のうち、アンケート、インタビュー、フォーカスグループなどの手法を
どのようなケースに適応するかの、ケーススタディで、グループセッションをしているところです。レクチャと組み合わせた3時間のセッションでした。グループディスカッションは白熱することもありました。最後に全体でのディスカッションでした。
レクチャをただ受身で聞くより、ケーススタディでどの場面にどれを使うのが適切か
Pros, Consを含めた議論で楽しかったです。
例のひとつ:エチオピアの結核スクリーニング率が低いのはなぜか。これをリサーチする場合どの方法がよいかなどです。
識字率、通信手段などを考慮し、村に行って、村長に話を聞く、各家庭を訪問して個別面接する、あるいはフォーカスグループなどの方法が挙がりました。
また、one-on-one 個人個人で、自分のメンターとじっくりプロジェクトについて話合う時間も”時間割”には組み込まれています。
そして、とても大切なのが、ビジネスアワー内の”Self-directed study" と言いますが自主学習時間が公式スケジュールとして、9時から17時の間に組まれています。
成人学習においてインストラクターとクラスメートと一緒のセッションと自主学習の割合は4:6がよいと言われているそうです。
Gijselaers, W. H., & Smith, H.G. (1995). Effects of quantity of instruction on time spent on learning and achievement. Educational research and Evaluation, 1,
183-201.
つまり成人学習においては、”自主学習を主体”として、それを”補助する”促進する”ために教官とのセッションがあるという位置づけです。
オランダのクラスメートの話では、大学、physical therapy (リハビリ)、看護師過程
などでも、PBLなどは取り入れられているとのことでした。
ブラジルのクラスメートは6名(同じ大学から!!!)いますが、彼らは、医師(内科系、小児科系、産婦人科系)、physical therapist, 歯科医、心理学、など総合大学の
すべてで2005年にPBLを導入して、どんどん教員を、大学が費用を全額負担して送りこんでいます。2名は医学教育学のPh.D.も取る予定です。
本当に組織を挙げた改革に、感銘を受けています。
技術で世界で存在感を認めてもらってきた日本が、今後も世界で生き延びるには、人材教育しかない、と私は感じています。"BRICS"と呼ばれる台頭している元途上国が、これだけの資本投資をしていることを、日本が認識することが急務ではないか、と思います。
ベトナム、インドネシアも、複数の人材を同時に送ってトレーニングの機会を提供しています。もちろん、政府(インドネシアの場合、オランダ政府の奨学金制度を利用)が投資しています。
今日は、大学の休日となっており、フラットからみえる裏庭を見ながら勉強しています。
庭の緑を見ているだけでとても癒される空間です。