俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

石蕗の花

2008年11月11日 | 俳句

『黒雲の 街を覆いて 冬時雨』
(くろくもの まちをおおいて ふゆしぐれ)

『マスクせし 女の座りて 熱の出て』
(ますくせし ひとのすわりて ねつのでて)

『音探し 落葉溜まりを 駆け回る』
(おとさがし おちばだまりを かけまわる)

『柿一つ 妹の手に余り 両の手に』
(かきひとつ せのてにあまり りょうのてに)

『空に雲 木々に鳥々 我に冬』
(そらにくも きぎにとりどり われにふゆ)

『吹く風も 時も止まりて 石蕗の花』
(ふくかぜも ときもとまりて つわのはな)

『色違う 落葉の数の 無限大』
(いろちがう おちばのかずの むげんだい)

『手もみして 見上げる山は 薄もみじ』
(てもみして みあげるやまは うすもみじ)

『吊橋に かかる紅葉の 落ちる先』
(つりばしに かかるもみじの おちるさき)

『さわさわと 木の葉の舞いて 石の上』
(さわさわと このはのまいて いしのうえ)

『日一日 桜紅葉の 色濃ゆく』
(ひいちにち さくらもみじの いろこゆく)

『冬ざれて 甚く痛みし 我が心』
(ふゆざれて いたくいたみし わがこころ)

『冬めいて コートも着ずに やせ我慢』
(ふゆめいて こーともきずに やせがまん)

『やはり負け 巨人の星の 泪露』
(やはりまけ きょじんのほしの なみだつゆ)

コメント
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