俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

日向ぼこ

2008年11月13日 | 俳句

『空青く 天高けれど 冬の空』
(そらあおく てんたかけれど ふゆのそら)

『冬給付 猿の浅知恵 あっそうか』
(ふゆきゅうふ さるのあさぢえ あっそうか)

『鄙びたる 色の気配や 石蕗の花』
(ひなびたる いろのけはいや つわのはな)

『冬ざれて 肉無し鍋の 続きたる』
(ふゆざれて にくなしなべの つづきたる)

『韓流に 相棒とてや 冬の夜』
(かんりゅうに あいぼうとてや ふゆのよる)

『神々し 菩薩の顔や 冬の夢』
(こうごうし ぼさつのかおや ふゆのゆめ)

『このごろは くしゃみ二つで 終わりたる』
(このごろは くしゃみふたつで おわりたる)

『事故現場 見慣れた光景 冬の朝』
(じこげんば みなれたこうけい ふゆのあさ)

『通勤も 日向ぼっこの 時間なら』
(つうきんも ひなたぼっこの じかんなら)

『初見えや マフラーの女 痩せて見ゆ』
(はつみえや まふらーのおんな やせてみゆ)

『懐手 今はポケット 不精者』
(ふところで いまはぽけっと ぶしょうもの)

『歳暮来る 物も文句も 変わりなし』
(せいぼくる ものももんくも かわりなし)

『寒月や 満月なれど 冷え冷えと』
(かんげつや まんげつなれど ひえびえと)

『心葉に 思い託して 紅葉添え』
(こころはに おもいたくして もみじそえ)

『溜まりても 散りても深き 落葉かな』
(たまりても ちりてもふかき おちばかな)

『木枯らしを 待ちたる気にて 空を見る』
(こがらしを まちたるきにて そらをみる)

『日一日 一葉一葉に 冬紅葉』
(ひいちにち ひとはひとはに ふゆもみじ)

『茶の花の めずらしき面 面白き』
(ちゃのはなの めずらしきつら おもしろき)

『我が背中 見る人なしに 冬めいて』
(わがせなか みるひとなしに ふゆめいて)

『玉の如 朋を授かりて 小春めく』
(たまのごと ともをさずかりて こはるめく)

コメント (2)
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