俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬旱

2008年11月20日 | 俳句

『マスクから 洩れる息白く 息を止め』
(ますくから もれるいきしろく いきをとめ)

『映りせし 我が沁み顔や 冬旱』
(うつりせし わがしみがおや ふゆひでり)

『地下鉄の 軋み音軽く 冬の昼』
(ちかてつの きしみねかるく ふゆのひる)

『冬車内 座れば眠る サラリーマン』
(ふゆしゃない すわればねむる さらりーまん)

『前の席 七女侍 冬旱』
(まえのせき ななめさむらい ふゆひでり)

『これからも 女の時代や 冬旱』
(これからも おんなのじだいや ふゆひでり)

『目覚めれば 女男や 冬旱』
(めざめれば おんなおとこや ふゆひでり)

『神仏 品も知も無き 神無月』
(かみほとけ ひんもちもなき かんなづき)

『メタボ症 冬服合わず 腹を見る』
(めたぼしょう ふゆふくあわず はらをみる)

『嫁の留守 何にもできず 湯豆腐に』
(よめのるす なんにもできず ゆどうふに)

『嫁の留守 冷蔵庫の 柿旨し』
(よめのるす れいぞうこの かきうまし)

『ふく鍋の 忘年会の 二つあり』
(ふくなべの ぼうねんかいの ふたつあり)

『黄の渋み 増して散りけり 石蕗の花』
(きのしぶみ ましてちりけり つわのはな)

コメント
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