尼崎の契沖研究会の行事に参加させていただき、紫式部の京都のゆかりの地を訪れた。
『女の園 楓紅葉の アーケード』
(おんなのその かえでもみじの あーけーど)
『冬の陽は 曇りガラスの 向こう側』
(ふゆのひは くもりがらすの むこうがわ)
『契沖と 式部の夢乗せ 冬の都へ』
(けいちゅうと しきぶのゆめのせ ふゆのとへ)
『小春日や 瞼の裏は 赤青と』
(こはるびや まぶたのうらは あかあおと)
『冬の陽は くさめの元か 眩しけれ』
(ふゆのひは くさめのもとか まぶしけれ)
『十二単衣 着れば若さが 京の冬』
(じゅうにひとえ きればわかさが きょうのふゆ)
『手作りの 楓紅葉の うすなさけ』
(てづくりの かえでもみじの うすなさけ)
『枝垂れてる 桜紅葉の 冬支度』
(しだれてる さくらもみじの ふゆじたく)
『楓紅葉 てっぺん程に 色付いて』
(かえでもみじ てっぺんほどに いろづいて)
『見上げれば 紅葉時雨の 色黒き』
(みあげれば もみじしぐれの いろくろき)
『暮れる陽を 目に焼き付けて 京の冬』
(くれるひを めにやきつけて きょうのふゆ)
『二条城 冬の夕陽に 燃えている』
(にじょうじょう ふゆのゆうひに もえている)
『もみじ葉の 色を辿れば 碧い空』
(もみじばの いろをたどれば あおいそら)
『透き通る 空の青さよ 冬の晴』
(すきとおる そらのあおさよ ふゆのはれ)
『雲掛かる 夕日を浴びて 冬の旅』
(くもかかる ゆうひをあびて ふゆのたび)
『レンズ越し 光るあなたは 赤のまま』
(れんずごし ひかるあなたは あかのまま)
『陽を追って 行きつ帰りつ 冬の旅』
(ひをおって いきつかえりつ ふゆのたび)
『金色の 一面の空 冬茜』
(こんじきの いちめんのそら ふゆあかね)
『正面に 夕陽を据えて 冬のバス』
(しょうめんに ゆうひをすえて ふゆのばす)
『桂川 二秒で過ぎし 冬の凪』
(かつらがわ にびょうですぎし ふゆのなぎ)
『暮泥み 旅情増して 紅葉散る』
(くれなずみ りょじょうまして もみじちる)
『もみじ葉の 紅強ければ 緑欲し』
(もみじはの べにつよければ みどりほし)