OZ.

Opened Zipper

洋式便器の中の死体

1998-01-08 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
私は学生の頃、冷静な人間になろうと決意しました。
なので、いつも最悪の事態を想定してしまいます。
そして、それに対する心構えをしておくのです。

よく考えるのは、扉を開くとき。
その向こうに何かがあるかもしれない。
何かとても悪いものが。
例えばチェーンソーを持った男が立っていて襲い掛かってくるかも知れない、と。
そんなときは、すぐに扉を閉めることができる状態にしてから、開いてみたりします。

昨日、会社のトイレの個室の中でいつものように最悪の事態を想定してしまいました。
トイレのフタがしまっていたのです。
用を足すには開けなければいけないのですが・・・ここで不安になります。
中に死体が転がっていたらどうしよう。
(何考えてんだ?)

もちろん警察に届けなければいけません。
ここで死体の上に用を足すなんて、もっての外。
やはり現場は保存しておかなければなりません。
あまつさえ、そのうえに使用済みのトイレットペーパーが載っているなんて許されるはずがない。

という訳で、込み上げる(下がる?)便意をとりあえず抑えてみました。
次はアリバイの確認。
第一発見者が犯人なんてのは基本ですから、私が疑われるに違いありません。
殺人事件と決めてかかっている私・・・事故死の線はないのだろうか?(どんな事故だ)

便器の中にもし死体があったとしたら、せいぜいここ1時間以内の犯行でしょう。
さっき自分の席で仕事をしていたんですが、皆証言してくれるだろうか?
まあ、大丈夫でしょう。
どっちにしろ死亡推定時刻には誤差がつきものだし、アリバイは成立しないに決まってます。

様々な心構えができたので、フタを開けてみました。
中には・・・

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