OZ.

Opened Zipper

押しボタン式信号

1997-10-27 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
私は比較的、交通法規を守る方だと思います。
(いやもちろん守らないと悪いんですが)

車を運転している場合、信号は黄色で止まるのが当たり前ですが、大分ではなかなかそのルールは通用しません。
私は(理由は不明なんですが)信号待ちというのが結構好きで、よほど急いでいない限り信号が黄色になると喜んで止まります。
すると同乗者からは『大分でそんな運転しよったら追突さるるぞぉ』と轟々たる非難を浴びたりします。
他にも、大分の人間はウインカーを出さずに右左折したり、車線変更することで有名です。

さて、私は車で通勤しているのですが、駐車場と会社の間にやや交通量の多い道があり、横切らねばなりません。
交通法規を比較的守る人間としては、横断歩道を渡ります。
ここの信号は押ボタンでのみ一時的に変わるタイプです。
ボタンを押してから信号が変わるまでは早いですね、というか大抵は瞬時に変わります。
前回信号を変えてから、一定時間(せいぜい2分)経過していない場合は待たされますけど。

近くに小学校があるので、通学に利用される横断歩道だとしてコントロールされてるんじゃないかと思います。
しかし通勤の時間帯には既に子供たちは学校にいますし、他にも横断歩道や歩道橋があって、この横断歩道が子供たちによって利用される様子はあまり見ません。

通勤の時間帯で見ると、会社へ向かう人々は車の切れ目を縫ってさっさと横断しているようです。
しかし私はボタンを押して、横断歩道を渡ります。
実は歩くのが遅い上に滅多に走らない人間なので、信号を変えないと渡る自信がない、という理由もあったりしますけど。

そしてまた会社で友人から轟々たる非難を受けるのです。

『きょうまたあそこの信号変えて渡ったろ』
『おう』
『遅刻しそうで急いでるときにあの信号で止められるとメチャクチャ焦るぞ』
『そーか、おめでとう』
『渡らせてやるから信号変えるなって感じ』
『いやそーはいかん、今度からお前び車が来るの狙って信号変えてやる』
『・・・いつか轢いてやる』

残業を終えて退社し、ほとんど車が通らない時間でもボタンを押して信号を変えてます。
友人以外からは言われてませんが、きっと沢山の人の恨みを買ってるんだろうなあ。

私がこの交差点で車にはねられて死んだとしたら、事故じゃなくて殺人事件として調査してもらわないといけないかも。
遺書に書いておこう。