24節気の小暑から大暑に向かう今は、一年で最も蒸し暑い季節になっている。
このところは 梅雨前線の雨 雷の雨 台風の雨と、「夏の雨」が勢ぞろいの感じだ。
今年一番の暑さになった前日に続いて、台風一過の12日も暑い日になった。
梅雨明けではないが、雨が中休みの好天に誘われて 渡良瀬遊水地まで出向いた。
北エントランスから入り、ウオッチングタワーの近くに車を進め屋上に登った。
そこの眼下にはヨシ原が広がり、遠くには上越の山々や日光の連山が望めた。
ヨシは緑濃くし 背丈も2mを超え、梅雨で水量が増した湿地は真夏の姿だった。
水路に沿って歩き、北水門に出た後は ハート湖の水辺から谷中村史跡ゾーンへ。
この日は 散歩に加えて植物観賞が目的で、そこには数種の絶滅危惧植物がある。
子供たちの環境学習のため、無用なヨシが刈り取られて木道が作られている。
まずは 栃木県指定危惧種の「ハンゲショウ」で、半夏生や半化粧とも云われる。
7月初旬に葉半分が白くなり目立つ草だが、ひげ爺の頭は「半毛症」で目立つ。
近くに絶滅危惧種VUの「ノカラマツ」が花ざかりだった。 続いて 絶滅危惧種
VUの「マイヅルテンナンショウ」は、花が終わり独特な実を付け始めていた。
何処にでもある草むらの中に、絶滅が危惧される貴重植物がまだまだ多くある。
渡良瀬遊水地は、ラムサール条約登録で水鳥・渡り鳥の生息する湿地として注
目されているが、植物にとっても貴重な生存湿地であると云える。
長く暑い夏が過ぎて秋に向かうころに、花を付けた貴重植物をまた紹介したい。
『これから蒸し暑い日が続くと、冷たいものが有り難くなる 』と、俺は独り言。
我が家に冷たい「なか」が三つある、それは冷蔵庫の中と財布の内と夫婦の仲。