畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

久慈の先輩衆議院議員小田為綱氏の先見的な憲法観

2016年06月29日 09時22分49秒 | Weblog
 昨日のIBC(岩手放送)で午後6時30分くらいから、参議院議員選挙の論点の一環として憲法を取り上げていました。明治時代の久慈出身の衆議院議員であった小田為綱氏について取り上げていました。日本国憲法を政府が作ろうとしている時に、民間からも憲法起草ブームとも言うべき創憲運動が日本全体を覆い、この時期に作られた私擬憲法草案は、40とも50とも言われているようです。

 小田為綱氏の草案として以下の2点の内容のすばらしさが取り上げられていました。
○「天皇が法を破り罪を犯した場合には廃帝(退位)する」旨の規定があること。すなわち、小田為綱は立憲主義に基づいた憲法を起案していることにな ります。
  安倍総理は、私との衆議院予算委員会での議論の際に、「憲法は権力を縛るというのは古い考えだ。」と言って、立憲主義に縛られない旨発言 しま したが、安倍さんに小田為綱の爪のあかを煎じて飲ませたいですね。憲法を改正するかどうか、その場合どこを改正するかについては、いろいろな 考 えがあることは事実ですが、立憲主義をないがしろにして日本国憲法の基本理念をふみにじる安倍総理の考え及び自民党の憲法草案は論外です。この  点でまとまった野党の共闘はみじんも揺らぎません。
○「皇帝は陸海軍及国民軍を統轄し、其軍制及用兵行軍は両院の議決に拠りて之を進退す」という規定があること。軍隊を動かすときには議会の承認が必 要という規定です。まさにシビリアンコントロールの規定です。大日本国憲法で統帥権を独立させ戦火を軍部主導で拡大していった昭和軍国主義の台頭 を見抜いていたとも言える慧眼です。
  城山三郎氏の「落日燃ゆ」は、東京裁判で文官として唯一人A級戦犯として絞首刑になった元総理の広田弘毅の生涯を書いた著書ですが、「広田は、 この戦争の何よりの責任者は、個人よりも統帥権の独立を許した構造そのものにあるととして、「長州のつくった憲法が日本を滅ぼすことになる」と危 惧していたが、そのとおりになった。」旨の記述がありますが、山口選出の安倍さんにより、立憲主義を踏みにじり権力が勝手なことをやれるという誤 りを再び犯すことにならなければ良いと思います。歴史とは皮肉なものですね。

最新の画像もっと見る