畑こうじ情熱ブログ

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経験と見識に富んだ藤井元大蔵大臣の話

2009年03月22日 20時00分19秒 | Weblog
 本日藤井裕久元大蔵大臣をお迎えしての時局講演会を開催いたしました。藤井先生には、経験と見識を踏まえた聞き応えのある話をしていただきました。話の概要は以下のとおりです。
○ 今回の西松建設関連の件については、昭和9年に検察と陸軍が仕組んで時の斉 藤実内閣をつぶそうとした件を思い出す。時の大蔵大臣である高橋是清大臣は、 軍事予算の増額を叫ぶ軍部の前に立ちはだかって、陸軍の目の上のたんこぶであ った。結局判決においては、この件は「砂上の楼閣」であるとされた。
○ 昭和の自民党はまだまともだったが、平成になってからの自民党はおかしくな っている。時の伊東政治改革本部長と後藤田政治改革本部長代理の時に、二大政 党的なものが必要との文言を報告書に書き入れる際に、大変な党内の議論となっ たが、結果的に報告書に入った。今の自民党は現状維持に汲々としている。私  は、自民党を出ようとするとき、後藤田氏からは、実現には10年はかかると言 われた。実際には15年以上たった。自民党は、法案を右から左に流すのが国会 議員だと考えている。国会質問を官僚につくってもらい、その答えも官僚が書く という出来レースである。自民党の上に官僚機構がある。これでは政治主導は無 理である。
○ 官僚主導では、机上の論理となり国民の生の熱い声をくみ上げられない。選挙 区で農民の声を聞いていれば、とても4㌶以上の農家を対象とした品目横断経営 安定方策が出てくることはない。高齢者を切り捨てる後期高齢者医療制度が出て くるはずがない。みんな大きな農家をつくろうとか、医療費の支出を抑えようと いう観点から頭で考えた政策にすぎない。
○ 二世の議員全てがダメとは言わないが、世襲議員に問題が多いのは、東京で生 まれ育って、一般の人の感覚で育っていないからである。生活の苦労がないから である。選挙の前に出張感覚で選挙区に来る議員では、地域の痛みが本当にわか るわけがない。ホームランバッターの息子はホームランバッターになれるわけで はない、名棋士の息子が棋士になれるわけでもない。しかし政治の世界ではそう ではない。その問題点は堺屋太一氏も指摘していた。
○ 特別会計206兆円、公益法人や特殊法人等に12.6兆円が使われている。 12.6兆円と言えば、消費税6%分である。また、特別会計の206兆円の1 割を使うとすれば20兆円である。稲森京セラ会長他財界人は、会社の経費の1 割の使い方を変えることは可能だし当たり前のことだと言っていた。それをせず に消費税増税を唱えるということは、現与党や官僚機構は、無駄遣いをやめ、予 算の使い方を変えることを、行うつもりがないことの証だ。我々はこのことを行 うことは当然として、衆議院議員の総選挙のマニフェストでは議員定数の削減を 必ず打ち出す。

 以上内容充実の話に感銘を受け聞き入りました。可能ならばもっとお話しいただきたかったです。そして最後は、「だから政権交代が必要だ。政権交代のためにはこの岩手2区で勝つこと、そのために皆さんのご支援が必要」というものでした。藤井先生には厚く感謝申し上げます。


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