畑こうじ情熱ブログ

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しゃべり足りない

2013年05月04日 10時34分43秒 | Weblog
 岩手は寒い日が続いています。昨日は東京は20度くらいで気持ちの良い晴天でしたが、NHK討論会出演を終えて、戻った岩手の山は、2、3度でみぞれでした。
 さて、昨日のNHK討論会でしたが、しゃべり足りない、不完全燃焼という気持ちです。言いたいことは山ほどあるのですが、発言していると(テレビには写りませんが)、発言者の向こう側に、「簡潔にお願いします」とか「手短にまとめて下さい」「おわりにして下さい」というようなうっとうしいボードが示されるのです。自民党の場合には、そのようなボートが出ないと思われたのは気のせいでしょうか。そして、反論や再発言については自民党の中谷さんにばかりふっているのです。学者と自民党の発言を多くして、これらの人でのやりとりを中心に組もうという意図がありありでした。私も手を上げたのですが、中小政党は、順番に最後の方にちょっと当てられるということでフラストレーションが溜まりました。
 小政党の存在というのはそういうものなのですね。もっと各党間の討論的に番組を構成してみるべきだと思います。出演者の議員の皆さんも、十分に言うには時間不足だったのか、憲法でNHKの日曜討論などでもう1回このような機会があればいいね、と言っていました。

 それにしても、憲法96条の改正発議要件の緩和の理屈は、憲法の意味をよく分かっていない人の理屈ですね。憲法を変えやすくすることで憲法意識や憲法議論を高めるとか、憲法を変えられないことが閉塞感を生んでいるとか、改正論者は、感覚的・情緒的意見ばかりです。変える必要があるなら、それはどこであり、結局は、どのような理念をもった憲法にしたいのかの中身の議論が先行すべきであり、しばられる権力側が、手段である改正要件をまず先行して変えようという議論をするのは、ナンセンスな考えです。人類普遍の理念を盛り込んだ憲法を改正しようとするのであれば、コンセンサスを得て進めるべきですし、必要性・合理性があるのであれば、コンセンサスは得られるものです。諸外国は、何回も憲法改正を行っている国もありますが、いずれにしても、厳格な改正手続の中でコンセンサスを取って行っていますし、そもそも、改正手続規定を変えること自体にも厳格な要件を課しています。
 雰囲気に流される傾向があるのが日本人の問題点とも言われますが、この点は頑固なまでにじっくりと自分の頭で考えてみませんか。

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