畑こうじ情熱ブログ

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漁民とともに三陸の海を守る活動

2008年01月29日 21時45分52秒 | Weblog
 昨日は、参議院で行われた六カ所再処理工場問題の署名提出院内集会に出席し、その後地元の皆さんを関係省庁に案内して陳情活動をしてまいりました。岩手県の関係漁協からは4万人の署名が集まりました。
 再処理工場の本格稼働や廃液の放流に関していろいろな立場がありますが、我々岩手県の関係者や漁民達の立場は、原子力発電を否定するものではないのです。三陸の海産物を守ることとの両立を求めるというのが本音です。
 まっとうな要望だと考えています。原子力発電所の原子力の規制はあるようなのですが、再処理工場の排出に関する濃度規制はないのです。そもそも環境基本法第13条では、「放射能物質による大気の汚染、水質の汚濁及び土壌の汚染の防止のための措置については、原子力基本法その他の関係法律で定めるところによる」と規定していますが、個別関係法には、その規定がないとのことです。
 また、なぜ使用済み核燃料を再処理する必要があるのかも明確には理解できません。再処理せずに使用済み核燃料をそのまま保管処理するやり方が、アメリカ、ドイツ、北欧などでは行われています。再処理は、そのまま保管処理するやり方より、はるかに大きな放射能を放出するとされています。再処理をやめても、原発はとまりませんし、電気はつくれるのです。
 当面は、しっかりモニタリングすることですが、上記で述べたとおり、中期的には、再処理が必要かどうかの議論、そして、再処理工場の排出に関する放射能規制の法制的な措置が必要でしょう。
 このような漁民たちの悲痛でまじめな要望に全く耳を傾けない政治家もいると聞きます。私は現実的な解決策を求めて努力していきたいと考えています。

 かつては陳情を受けた立場ですので、どのような説明ぶりが通りやすいのかはよくわかります。また、院内集会での課長補佐クラスの説明の不親切さに会場の参加者は憤っていましたが、そのような説明しかできない彼らの権限と省内での立場も理解できることは事実です。要望や政策や法律案を通すには、つぼを押さえなければなりません。独特のやり方とどの省やどのレベルの役人に話をしなければうまく進まないのかも手に取るようにわかります。国政でしっかり活動しなければならないと考えています。ご期待下さい。


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