畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

議院運営委員会で日銀総裁候補の黒田氏への質問に立ちました

2013年03月05日 08時47分25秒 | Weblog
 昨日、議院運営委員会で、日本銀行総裁候補である黒田氏に質問に立ちました。
 私が見極めたかったのは、金融緩和のみでデフレ脱却が可能と考えているのか、つまり、貨幣数量説に依拠している人たちのように、あるいは、強いインフレターゲット論者が主張しているように、お金をどんどん出せば、デフレ脱却になると単純に考えているのか、金融政策の意義は何なのか、日銀の独立性についてどう考えているのか、ということでした。
 黒田氏は、大胆な金融緩和が必要とし、これまでの金融緩和は必ずしも十分ではなく、量的にも質的にも効果のある金融緩和を工夫しなければならない、という認識でした。この点は、金融緩和のお金が、有効需要がなく、国内に流れなかったのが問題との私の認識とはやや異なりますが、長期の国債を買うことを増やすこと、外債購入には否定的だったこと、もちろん、金融緩和だけでデフレ脱却の成果が上げられるわけではなく、需要を生み出す財政政策、成長戦略が必要であることとも言っていたので、許容範囲かなとは思いました。いずれにしても、金融緩和の意義は、これのみにより直ちに物価を上げることにあるのではなく、「強いコミットメントをマーケットに伝えることで、物価上昇の期待をつくることが金融緩和の効果をより強くする。」という考えでした。その答えを踏まえて、私は、強いコミットメントという意味では、できるだけ早く2%の物価上昇を実現するのでは不十分で、そう言うのであれば、明確に期限を述べるべきだとたたみかけました。これに対しては、2年程度で物価目標を達成すると明言しました。
 また、現行の日銀法は尊重し、財政ファイナンスを否定するという趣旨の発言をしました。これは、政府の一方的な金融緩和に無条件で応じると、国の借金のための国債を日銀が買い続け、政府の借金を永久に肩代わりすることにつながり、財政的にまずいのですが、これに対しては否定的な考えを示したわけです。
 日銀法の改正について、目標設定を政府が一方的に行い、中央銀行に指示できる形にすることは、世界的な潮流からは主流ではなく、中央銀行と政府が協議して決める例が多い、と述べました。
 全体的には、地に足がついた感じの受け答えでした。我が党は、明日、党内の賛否の議論を行います。