中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

ハラスメント対策の一提案

2013年04月10日 | 情報
セクシャルハラスメント、パワーハラスメント等のハラスメント対策は、
企業・事業所における重要課題として、さまざまな対策が講じられています。
対策本や対策セミナーをはじめ、企業・事業所で講じられている対策・施策は、
ほぼ、如何にしてセクシャルハラスメント、パワーハラスメントを「させないか」に集中しています。

セクシャルハラスメントは、男性社員を対象に、パワーハラスメントは、上司や管理職を対象にして、
教育・研修を実施し、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントとは何か、
セクシャルハラスメント、パワーハラスメントをするとどういう結果をもたらすのか、
セクシャルハラスメント、パワーハラスメントをしないためにどのようなことを心掛けなければならないのか、について
学習させています。
しかし、頭の中では理解しているのでしょうが、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント問題はなかなかなくなりません。

そこで提案なのですが、如何にしてセクシャルハラスメント、パワーハラスメントを「受けないようにする」のかについて、
教育・研修または、研究・学習することを考えてはどうでしょうか。
これは、小生のサラリーマン人生を振り返って、経験的に導き出されたアイデアです。
これから先は、ノウハウになりますので、具体的な方策については皆様で考えていただきたいのですが、
セミナー・教育のご依頼があれば、その中でご披露したと考えています。

なお、パワハラを放置すと、最悪の結果を招くことが周知されています。
特定非営利活動法人・自殺対策支援センターライフリンクが平成20年7月に公表している
「自殺実態白書2008」より紹介します。
http://www.lifelink.or.jp/hp/whitepaper.html
自殺の危機経路について、労働者の場合は、
以下のように配置転換、昇進、職場のいじめなどがが危機経路の主な出発点ということです。

・配置転換→過労+職場の人間関係→うつ病→自殺

・昇進→過労→仕事の失敗→職場の人間関係→うつ病→自殺

・職場のいじめ→うつ病→自殺

パワハラを含む「職場のいじめ」により、うつ病を発症し、それが自殺に繋がるという調査結果です。
この調査結果は、厚生労働省の資料にも引用されていますので、きわめて信憑性の高い調査結果です。

コメント
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