高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

う~ん、これで良いのか?

2013-11-06 16:09:30 | いろいろシゴト

今日は、黒松内町環境審議会の町内視察。

養豚場のし尿処理施設の見学から。ここでも、直径15mはある巨大な攪拌式のし尿浄化槽でバクテリアさんの見事な働きぶりをみました。 今後、コンポスト装置も設置され、ふん処理も効率を高めるとのことでした。

その後は、乾燥化が進む歌才湿原。水位が下がりハイイヌガヤなどの潅木が勢力を広げています。国道際に設置されている明きょが原因でもあります。 低潅木を除去するだけでは、他の樹木(北海道ではまず白樺、あるいは谷地に強いドロノキなど柳系でしょう)の勢力拡大につながるかもしれない。 水位を上げてからの除去でしょう。 地権者の問題、国道維持管理場の問題など・・・そう簡単にはいかないようです。

護岸のために整備。 削った砂利や土砂を川に入れて工事をしたものだから、流れが変わり大きな河原が出現。 ここの川幅は半分にもみたなかったのですが・・・。 右岸に砂利かご入れて強化し、左岸は削ってしまったので、当然に流れは変わり、手前を流れていた川のカーブはなくなり右岸辺(手前)を掘削することはなくなったが、対岸を水流が削ることになってしまった・・・・。 信じられないことに、対岸は重機で体積土砂層を1m以上も削ったのです。だから、削られてゆく・・・。まあ、土手内なのですが・・・。 大量の土砂が下流に流れることになるでしょう。 鮎の産卵床やミズゴケ、カワシュンジュガイにも影響が容易に考えらます。

一体誰が設計したのだろう・・・。 既存護岸の補修という位置づけなので土建からの町への説明もなく、この夏一気に工事されてしまいました。 こういうのを「後の祭り」というのでしょう・・・・。 私たちにとっては、広い水遊び空間ができましたが・・・

さらに下流へ。黒松内を流れる朱太川下流域の治水工事現場。 

ここ20年近くかけて河口域から川幅を3倍にしています。写真後方に写る橋の向こう側からが黒松内町です。手前は隣町寿都町。  車の前に鉄板壁を打ち込んでいます。いったん川の流れを抑えて手前を掘削します。 向こう岸は・・、なんというのでしょうか・・遊水池・・水かさが増えたときに池になります。これは昨年の冬から今年の春先にかけて作られました。 見事な河畔林が広がっていたのですが、切られました。 手前土手の上から写真を撮っていますが、対岸土手は橋のたもとです。もともとこれだけの広さがあるのに、なぜ整備する必要があるのか・・・。 何百年位一度の洪水のためでしょう。

この川幅を広げ、河畔林を切ってゆく工事は、橋の上流、つまり黒松内町域へ来年度から入り、自然学校の前の川を越え、さらに6Kmほど上流まで、すでに工事実行計画が進んでいます。

私には、不謹慎を承知でいえば、人家が少ない地域なので、一帯を治水遊水池と想定し、万が一の大洪水の時に補償したほうが安上がりだと思います。

黒松内町のC議員曰く・・「高木さん、これは原発止めるより難しいと思うよ・・・・」

アベノミクスで通貨量も2倍にし、じゃんじゃんジャブジャブを資金を市場に供給するのが今の政策です。これでGDPが上昇するのは当たり前でしょ・・・。

被災地の復興は進まないのに、オリンピック景気を期待するわ、原発は輸出するは・・・、 この国の公共工事依存型経済・・・、この流れは止められないのかもしれない・・・。

変だ・・・、変だと思うことを 言い続けるしか・・、ない・・・・。



 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 田舎の価値を見直そう | トップ | NPOねおす共育ファンド »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

いろいろシゴト」カテゴリの最新記事