◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「永遠と側転できる」って?

2012-09-09 08:51:45 | 言葉についてあれこれ
                                定員ぎりぎり?!

 テレビ番組のテロップやネット上で見るさまざまな書き手による文章、皆さんも毎日あれこれ読むでしょうけれど、どう読んだらいいのか困ることはありませんか。文脈と関係のない言葉が突然出てくる、つまりそれは書き間違いなのですが、それも変換ミスと入力ミスとがありますよね、より問題なのは入力ミスのほうです。打ち間違えたのか、そういう読みだと思っているのか、分からない( ̄ ̄)。
 「定員」と書いてあるけれど、どう考えても意味は「店員」、「ていいん」と「てんいん」を区別できないのでしょうか。「一様」と書いてあっても意味は「一応」、何度も「一様」が出てきたので、これを書いた人は「一様」と「一応」の区別ができていないようです。頭の中では「一応」と書いているつもりなのかもしれませんが、現実に「いちよう」と入力しているから「一様」になるわけです。
 「遊行費」と書いてあるけれど意味は「遊興費」、ということは、この人は「遊興(ゆうきょう)」の読み方は「ゆうこう」だと思っているのでしょう。通常、「遊行」なんて言葉は使いませんが、変換候補にはありますからね、書いた人は「遊行」を選んでいます。つまり、「遊行費」でいいと思っているのです。
 「永遠と側転できる」は、見た瞬間、「永遠」なら「永遠に」だと思いますが、「永遠に側転できる」なんておかしい、じゃぁ何だろ、「延々と」かな、というわけですが、本人はそういうつもりだったのか、それとも「延々と」を知らないのか、「えんえんと」ではなく「えいえんと」だと思っているのか。
 同じ間違いを別の人の書いた文章でも見たことがあります。「嫁姑の問題はこれから永遠と続く」と書いてあったのですが、びみょぉ~。下手したら、あの世に行っても続きますからね(~_~;)。それでも、「永遠と」ではなく「永遠に」ですけど。まぁ、その問題は各自乗り越えていただくとして、「永遠と」ではなく「延々と」ですね、「嫁姑の問題はこれから延々と続く」です。
 前回、田中大貴アナが「押し入った」を「おしはいった」と読んだと書きましたが、ほかにも「交配」を「こうばい」と読んだり、別に難しい漢字でもないのに。石川テレビの森アナは「費用対効果」が読めなくてグダグダになり、時間内に原稿を読めなくて切れちゃったし。そういうの、アナウンサーとしてどうなのかなぁ。
 ところで、「アンビリバボー」のディレクターって( ̄д ̄)! ナレーションもテロップも繰り返し「明らかとなる」ですからね。皮肉にも、スポンサーのCMで「~が明らかになる」というセリフが流れ、「明らかとなる」と「明らかになる」を続けて聞かされたわけですが、果たしてこれを疑問に思った人はいるでしょうか。正しいのは「明らかになる」のほうなんですけど。
コメント
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