熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・鶴岡八幡宮神苑ぼたん庭園の冬ぼたん

2017年02月02日 | 鎌倉・湘南日記
   今日も天気が良かったので、北鎌倉の東慶寺に立ち寄って、そのすぐ後、冬ぼたんが見頃だと思って、明月院前からバスに乗って、鶴岡八幡宮に向かった。
   関東に移り住んでからは、ぼたん園と言えば、上野の東照宮か、この鶴岡八幡宮しか、行ったことがないのだが、関西の長谷寺や石光寺とは、また、違った雰囲気と趣があって、訪れては、楽しませてもらっている。
   開苑は、2月中旬くらいまでのようだが、萎れた花もなく、殆ど開花していたので、今が、一番見頃なのかもしれない。
   

   ここのぼたん庭園は、大きな方の源平池の南側池畔に沿って伸びた細長い庭園で、真ん中に遊歩道が通っていて、その左右にぼたんが植えられている。
   池と反対側の南面は、道路沿いに築地塀が設けられて、道路と民家から遮断されて、やや、築山風に高くなっていて、北側の池畔へ傾斜している。
   広々と広がる源平池が、ぼたん苑と調和して、素晴らしい借景を形成していて、その伸びやかな展望が何とも言えない。
   今日のように陽気が良くて寒さを感じないような日には、ぼたんを眺めながら、池畔に据えられた赤毛氈の床几にかけて、しばらく涼風を楽しんでいると、実に、楽しい。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   先日から、上海江南旅紀行を綴っており、太湖を訪れた話や、中国庭園では、特異な形をした太湖石が珍重されていて、どんな中国の名園でも、太湖石の石組の庭のない所はないと言うことに触れてきたが、その太湖石をメインに据えた「太湖の庭」が、このぼたん苑にある。
   この太湖石は、石灰石で出来ていて、長い間に太湖の水に浸食されて表面に多くの穴が開いて複雑な形となった石である。
   今では、この太湖石の中国からの持ち出しは一切禁止されているようだが、以前に、在日中国大使の好意で、ぼたん苑に寄贈されて、専門家が来て設営されたと言う。
   ぼたんと太湖石と言う、まさに、中国好みのマッチングだが、狭い空間だし、本格的な中国庭園を意図したわけでもないので、多少、取ってつけたような雰囲気なのは、仕方がないであろう。
   先月、江南で、中国庭園を見てきたところなので、前に置かれた床几に座って、小休止させてもらった。
   参考に、先日ブログで書いた上海の豫園の太湖石の写真を掲載しておく。
   
   
   

   この庭には、2か所、一寸した日本庭園があって、眺めるだけだが、ほっとする空間である。
   
   
   
   
   

   さて、ぼたんの花だが、ここのぼたん庭園のぼたんは、かなり、種類が限定されていているようで、同じ種類の花が多い感じで、私の好きな黄色いぼたんは、一株も見つからなかった。
   ぼたんの種類の名前を憶えても、すぐに忘れてしまうので、とにかく、美しいぼたんを鑑賞できれば、それで、十分満足であった。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   私の場合、華麗なぼたんの花も好きだが、その花弁の中の雄蕊か雌蕊か良く分からないのだが、蕊の神秘さに魅かれることがあるので、時々、花を接写することにしている。
   
   
   
   
   
   
   

   
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