熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

事始めの今日:庭仕事と読書はじめ

2021年01月02日 | 生活随想・趣味
   元旦に続いて、今日も、爽やかな良い天気。
   庭に出ると、小輪椿のフルグラントピンクが、咲き始めているのに気付いた。
   まず、はさみを持つことだと思って、庭を廻って、気づいたところで、整枝剪定を行った。
   バラの剪定と寒肥の施肥は、まだ、肥料などが一部届いていないので、後日に回すことにした。
   椿など、しっかりとした蕾が着いてスタンドバイしていて楽しみである。

   私の仕事と言えば、読書であるから、最初に読み始める本は、一寸、襟を正そうと思って、今道友信先生の「ダンテ『神曲』講義」を紐解いた。
   冒頭から、極めて知的水準高い含蓄のある本で、読み進むだけでも、新しい高度な知識がどんどん飛び込んできて感動する。
   今道先生の講演などを聴いたのは、エンジェル財団の「ダンテフォーラム」であったが、知ったのは、ずっと遅くて、今道先生の最晩年の僅かな期間だけだったので残念だと思っている。

   第1講で、日本の官僚や企業家や政治家の文学的教養は低く、これは、西洋の哲学者、経営者、物理学者などと比べると大違いで、・・・西洋の文学を読むことによって、西洋的知性というものの幅の広さ、あるいは質の高さを、西洋かぶれではなく、純粋な人間として、他国の優れた価値のあるものを認める勇気を持って、同じ人間として、学んでおかなければならないと考える。と述べている。
   このことは、日本人のリベラル・アーツ教養の欠如として語られることが多いのだが、
   欧米では、大学が教養コースの位置づけで、大学院のプロフェッショナル・スクールなどで専門を学ぶと言ったシステムや、エリートは大学院を出ることが常態となっており、その上に、文理両刀遣いのダブルメイジャーやπ(パイ)型教養人が多いということにもよるのではないかと思う。

   午後、元旦に録画したNHKのドラマ「大仏開眼」を、そして、夜、同じくNHKのドラマ「ライジング若冲~天才かく覚醒せり」を見た。
   ドラマは録画していても、殆ど見ないのだが、私の好きな歴史物と美術が主題なので、思い切って見たのだが、結構、充実していて面白かった。
   休日や祝日は、ニュースも殆どなく、愚にもつかない大衆迎合番組が多いので、NHKの特別番組を見るくらいしかないのが寂しい。
   
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ムーティ指揮のニュー・イヤ... | トップ | トランプ断末魔の足掻き:ジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

生活随想・趣味」カテゴリの最新記事