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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・光則寺、御霊神社、極楽寺

2016年10月12日 | 鎌倉・湘南日記
   久しぶりに、朝から晴天だったので、ふらりとバスに乗った。
   鎌倉山から、一番近い古社寺は、鎌倉大仏、そして、長谷寺。
   両方とも、混み合っているだけで興味はないので、長谷観音前でバスは下りたが、隣の光則寺に入った。
   何か花が咲いているかと思ったが、ほととぎすほか、少し、秋の草花がひっそりと地面を這っている程度で、全く彩に乏しくて寂しい感じで、訪れる人もほとんどなく、閑散としていた。
   万両と千両の実が肥大し始めていたが、もうすぐ色づくであろう。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   長谷寺を通り越して、大イチョウはどうであろうかと思って、御霊神社へ向かった。
   イチョウが真っ黄色に色づくのは、来月下旬くらいであろうか。
   一部、少しだけ、色づいているところがあったが、社殿の前方左右に巨大な雄雌一対の大イチョウがそそり立っていて、壮観であり、今年は、是非、その雄姿を見たいと思っている。
   雌の大イチョウの足元に、銀杏が零れ落ちていた。
   
   
   
   
   

   この御霊神社の鳥居の前に、江ノ電が横切っていて、街道からだと、参道を分断している感じである。
   そのぶち切られた参道の横に立って、アマチュアカメラマンが、江ノ電を映しているのだが、今回は、トンネルの前方にススキが位置を占めていた。
   私も、カメラを持っている以上、下手を覚悟で、シャッターを切る。
   
   
   
   

   御霊神社から、街道を右に折れて、切通を抜けると江ノ電の極楽寺駅に出るのだが、その手前の踏切の反対側に、極楽寺がある。
   この極楽寺への陸橋の上からトンネルを潜ってくる江ノ電を撮る人もいるが、面白いのは、左手の崖を這い上る鮮やかなブルーの朝顔の威容である。
   名前に魅力があるのか、この極楽寺駅の前で、記念写真を撮る人が多い。
   
   
   

   極楽寺の花は、山門前の萩一叢と左右の芙蓉の花であろうか。
   境内の萩は、もう、最盛期を過ぎて、残念ながら一寸、遅かった。
   サザンカと、巨大な百日紅の残り花が咲いていた。
   
   
   
   
   
   
   

   やはり、紅葉の季節にならないと、名だたる観光地の鎌倉でも、観光客で、ごった返すことはないのであろうか。
   今日は、大仏や長谷寺へ行く観光客も、いつもより、少ない感じであった。
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秋のフラワーセンター大船植物園

2016年09月30日 | 鎌倉・湘南日記
   久しぶりに、雨模様から解放された感じがしたので、フラワーセンターを訪れた。
   私は、特に目的もなく、花を求めて、園内を一通り歩いてみると言うことにしているので、綺麗な花が咲いていれば、立ち止まる。

   まず、芙蓉が綺麗に咲いていた。
   種類もかなりあるようで、花弁が八重になっていて蕊が複雑に変形した豪華な花もあるが、私は、一重で、雄蕊が中央からスックと伸びた芙蓉が好きである。
   
   

   わが庭のばらも咲き始めているので、早速見たくてばら園に入った。
   かなり、咲いているだろうと思ったが、春のばら園とは、大分雰囲気が違っていて、花そのものが貧弱な感じであった。
   黄色い「鎌倉」、ピンクの「うらら」、アプリコットの「パット・オースチン」、夫々、私が注視しているばらだが、どうも、ぱっとしない。
   
   
   

   皇室のばらのコーナーだが、プリンセス・アイコは、至って元気、プリンセス・ミチコは、ちらほら咲き、プリンセス・マサコは、蕾さえない。
   イングリッシュ・ローズは、難しいし、それに、秋花には弱い。
   
   

   ばら園の花は、まだ、咲き始めたところだが、春の開花に疲弊したのか、その後の生育に恵まれなかったのか、本来なら、季節が寒さに向かうので、深い彩のしっとりした花が咲くのだが、一寸、寂しい感じであった。
   
   

   彼岸から日にちを経ているので、赤い彼岸花は枯れてしまっていたが、黄色やオレンジ色の彼岸花は健在で綺麗に咲いていた。
   路傍などでは、見ることがないので、私には珍しかった。
   
   
   
   
   
   

   秋を強烈に感じさせてくれる花は、萩、そして、ススキである。
   萩には、蝶が群れている。
   ススキは、少し色づきかけてきた銀杏をバックに輝いていた。
   
   
   
   
   
   

   公園で、花の咲いた花木として圧倒的なのは、やはり、百日紅であろうか。
   定番のピンクの百日紅などはなくて、真っ赤な百日紅や紫色の百日紅など、変わった彩の百日紅が植わっていて、夫々が巨木であるので、迫力がある。
   
   
   
   

   花壇で目を引く草花は、ケイトウ、ラベンダー、シュウメイギク、コスモス、桔梗、ダリアなど。
   面白いのは、はずれに、台湾椿が咲いていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   愈々、ハロウィーン、
   フィラデルフィアに居た頃には、長女が幼稚園児であったので、仮装をして、友達と家族用学生寮を、賑やかに「トリック・オア・トリート!」と回って、お菓子を貰っていた。
   ハロウィーンパンプキンが手に入れば、くりぬいて、「ジャック・オー・ランタン」を作ってきたのだが、今年はどうするか。
   
   
   
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鎌倉の郊外の幼稚園の運動会

2016年09月17日 | 鎌倉・湘南日記
   今日は、久しぶりに運動日和で、孫の幼稚園の運動会に出かけた。
   私の役割は写真係で、敬老席に陣取りながら、孫の姿を追う。
   デジタル一眼レフに18ー200ミリのズームレンズを装着して撮っているので、アングルさえ気にしなければ、文句なく望遠で写真が撮れるので、不自由はない。
   尤も、正面のポジションが必要ならば、適当に移動しなければならないのだが、最近のカメラは、非常に進歩していて、子供や孫の写真を撮るくらいならば、殆ど苦労せずに済むので、助かっている。

   よく考えてみれば、娘二人の運動会の写真は、殆ど残っていない。
   カメラ歴は古いので、居れば、取っていた筈なのだが、かなり、海外出張が激しくて、恐らく、運動会には見に行けなかったのだと思う。
   それに、運動会もそうだが、発表会など必要な時には、何故か、写真に失敗することが多い。
   昔、まだ、フィルム写真の時に、ライカR3サファリを必要な時に使っていたのだが、偶にしか使っていなかったので、露光やカメラのセットを誤って、失敗にしたことがあり、長女のアムステルダムのインターナショナルスクールの卒業式の写真は一枚もない。
   今でもそうだが、カメラを使う時に、カメラ任せで、前回に露出補正で特殊なセッティングをしていたのを忘れてしまって、そのまま、シャッターを切り続けて失敗することが多い。
   パソコンで、多少の露出や微調整は可能になったが、やはり、やらない方が良い。

   次女のケント大学と大学院の卒業式は、カンタベリー大聖堂で行われたので、これは、カメラを持ち込めないので、記念写真は、外部や大学キャンパスで撮った。
   日ごろは、古い写真を殆ど見ることはないが、写真は、備忘録としては、最高である。

   この日の運動会は、年中と年長の園児の運動会であったが、子供の数より、保護者の方が多くて、写真を撮る父兄が多かったが、流石に、スマホでの撮影はなかった。

   さて、今日は写真の話ではなく、孫の小学校の運動会のことである。
   この幼稚園は、西鎌倉の閑静な住宅街にあり、校区は、江の島や藤沢の方にも広がっていて、スクールバスが通っている。 
   1キロ足らずの道だが、この幼稚園に、外出しない時には、朝夕、孫の送り迎えに、アップダウンの坂道を往復している。
   鎌倉と言う土地柄でもあろうか、あの御成小学校もそうだったが、外国オリジンの子供たちもいて、結構文化的な香りがする感じで興味深い。

   昨年は、年少組の運動会であったので、何となく遊戯的な色彩が強かったが、今回の運動会は、定番の綱引きや玉入れなどは勿論、殆ど小学校の運動会に近い感じで、卒園生の小学生や父兄を巻き込んだプログラムも豊富で、地域社会に密着していて、親子で楽しんでいると言う感じであった。

   こちらは、適当に見ながら、写真を撮っているだけだが、それでも、疲れた。
   特に、エージェントなど専門職を使ったようでもなく、幼稚園のスタッフだけでの運営だと思うのだが、イベントとして企画して実施する方の努力は大変だっただろうと思う。
   芸能や芝居にしてもそうであろうが、参加する人々に興味を持って楽しんでもらおうと言うことは大変なことだと、何時も思っているのだが、どんどん、ICT革命で、環境も変わってきており、新趣向は、日進月歩なのであろう。
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園:花菖蒲咲く

2016年06月11日 | 鎌倉・湘南日記
   梅雨の合間を縫って、久しぶりに、フラワーセンター大船を訪れた。
   ばらは、まだ、かなり、咲いているが、一輪一輪見ると、やはり、最後の花で、遠目には見られるが、乳母桜の風情である。
   あのうららも、パット・オースティンも寂しい。
   私などは、ばらが最盛期を過ぎると、すぐに、綺麗な花を落とすのだが、この植物園は、最後まで咲かせている。
   
   
   

   今は、やはり、はなしょうぶの時期である。
   この植物園には、幅4~5メートルほどの長い一直線のはなしょうぶガーデンが設けられていて、肥後系、江戸系、大船系といった調子で、種類ごとに一列ずつ植えられている。
   私など、無頓着に眺めているだけなので、花しょうぶ、アヤメ、カキツバタの区別さえ分からないし、美しければ良いと思っている。
   岸辺に、キャンバスを立てて、素人画家が、水彩画を描いているのだが、私には、もはや、そのような根気がないのが一寸寂しい。
   
   
   
   
   

   今、展示場で、日本花菖蒲協会が、「花しょうぶ展」を開いている。
   愛好家が、一鉢一鉢、丹精込めて育てた花しょうぶが展示されていて、綺麗である。
   一番、貴重な花はどれかと聞いたら、係の人が立ち上がって案内してくれたのだが、「宇宙」と言う花だと言うことであった。
   どうも、ひ弱くて希少性が高いような感じがしたが、1輪だけ咲いていた。
   
    
   

   園内で、雰囲気があって、咲き始めていたのは、池の睡蓮であった。
   温室の睡蓮は、一年中咲いているのだが、微妙に、選手が入れ替わっている。
   
   
   
   

   宮城野萩やアジサイが、咲き始めているが、まだ、少し早いようである。
   スカシユリが、華やかに咲いている。
   木の花では、夾竹桃、ブッドレア、草花では、コスモスが咲き始めている。
   
   
   
   
   
    
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鎌倉便り・・・鎌倉文学館:ばらが綺麗に咲いている

2016年05月08日 | 鎌倉・湘南日記
   土曜日も強風だったが、フラワーセンター大船植物園のばらが咲いて居れば、当然、鎌倉文学館のばらも奇麗であろうと思って、午後遅く、鎌倉文学館に向かった。
   鎌倉山からは、長谷寺の隣、海岸通りでバスを降りて山側へ歩けば、鬱蒼とした静かな林間の歩道が迎えてくれる。
   何故か、このアプローチを歩いていると、文化の香りがするのが面白い。
   その所為でもなかろうが、この文学館へは、鎌倉のほかの観光名所とは違って、若い男女のカップルの訪問者が多く、ぴったり寄り添って歩いているのを見ると、文学を、そして、詩情を感じているのであろうか。
   川端康成の「古都」の一節でも、語り合っているのであろうか、何故か、教室から抜け出してよく歩いた京都の哲学の道を思い出していた。

   通い慣れた文学館の庭園なので、私は、改札門の裏を抜けて、直接、ばら園に入った。
   この文学館は、一番高台に、山を背負って、ブルー屋根の鮮やかな旧前田侯爵の大きな洋館が建っていて、広い芝庭が海に向かって緩やかにスローダウンしており、その一番下にばら園が広がっている。
   本館からは、ばら園は見えないが、ばら園からは、洋館のブルー屋根が見えて、色彩のコントラストが美しい。
   
   
   

   ばら園に入って、真っ先に目に入ったのは、ばらの上で舞っている綺麗なブルーの蝶であったが、カメラを向けたものの、すぐに飛び去ってしまって、写せたのはワンショットのみ。
   風が強くて、蝶の動きが敏捷なので、私の腕では無理なのである。
   

   さて、ばら園の咲き具合を、まず、一通り歩いて見てから、綺麗に咲いている花を探して、写真を撮るのが私の日頃である。
   このばら園は、芝庭との境界線にフェンスが設けられており、つるばらなど、クライミング種のばらが這いあがっており、その下の畑には、4列のばらの植え込みがあって、199種244株のばらが植えられていると言う。
   黄色いばら「鎌倉」をはじめとして、鎌倉にゆかりのばらが何種類か植えられているのは、流石に、文学館で、興味深いところである。
   ばらと言う花の性格上、ここで植えられているばらの大半は、欧米で作出されたばらで、それも、殆どは古い種類のばらであり、イングリッシュローズやフレンチローズなどの新しいバラはない。
   しかし、HTが主体のようで、一番古いHTのラ・フランスが、最も巨大な花を咲かせており、その分、園内一体に華やかさが増していて、良い。
   まず、やや広角で撮った写真を示すと、次の通りである。
   
   
   
   
   
   

   とにかく、私の場合には、私が植えているばらやイングリッシュローズ、それに、殿堂入りしたばらや世界的名花など良く知られているばらなどは別だが、あまりにも種類が多くて覚えられないので、ああ、きれいだなあ、で終わってしまうことが多い。
   ラ・フランスを筆頭に、写した写真を、アトランダムに掲載しておきたい。
   
   
   
   
   
   
   
      
   
      
   
   
   
      
   
   

    文学館の本館に入って、いつも、何となく、目的もなしに展示を見て回っているのだけれど、回数を重ねると、少しは、親しみが増してくる。
   風が強いので、2回のベランダへのドアが閉鎖されていたために、外に出て午後のひと時を楽しめなかったので、庭のベンチでしばらく小休止していた。小鳥が、足元を走る。
   本館のアプローチに、レトロ調のコーヒーワゴンが止まっていて、レコードが懐かしい洋楽を奏でていた。
   ばら園を出る時、緑陰に、アジサイの新芽が蕾を溜めて光っていた。もうすぐ、咲き始めて、また、庭園が華やかになる。
     
   
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園・芍薬バラ満開(2)

2016年05月06日 | 鎌倉・湘南日記
   ばらは、咲き始めたと言う時期だが、このフラワーセンターでは、今年は、かなり、早く咲いている。
   皇室の名前を冠したばらのところに行ってみたら、相変わらず、元気な京成バラ園作出のピンクの四季咲き中輪フロリバンダのプリンセスアイコは、勢いよく咲きだしている。
   濃いオレンジ色のイギリスのディクソン社作出のフロリバンダのプリンセスミチコは、やっと、蕾が色づき始めたところで、ピンクのイングリッシュローズで デイビッド・オースチン作出のプリンセスマサコ(Eglantyne)は、まだ、蕾がかたい。
   
   

   殆ど知られていないのだが、このフラワーセンターでは、重要な位置を占めている地元の黄色いばら「鎌倉」が、綺麗に咲いている。
   それに、やはり、真っ先に私の目に付くのは、濃いショッキングピンクの鮮やかなFLの「うらら」で、華やかに咲いていてきれいである。
   このこじんまりした鮮やかな花色が好きで、何度か鉢植えで育ててみたのだが、枯らせてしまっている。
   
   
   
   


   個々の花ではなく、ばら園を、多少、広角で写しても、結構、沢山の花が咲いているのが分かる。
   まわりのフェンスや垣根に這い上るツルばらを除けば、ここのばらの過半は、四季咲き大輪系 ハイブリッド・ティーで、続いて、フロリバンダやオールドローズが多いようである。
   したがって、比較的新しいイングリッシュローズやフレンチローズなどは、少ない。
   京成バラ園は、新種の作出は勿論、栽培販売等一切を業としている専門のばらの会社なので、あらゆる種類のばらを扱い、新種に対する入れ替えも頻繁なので、絶えず、ばら園が変化して動いているのだが、その点は、この大船のフラワーセンターと違っていて面白いのである。
   
   
   
   
   
   

   
   私は、京成バラ園に行った時には、必ず、真っ先に、イングリッシュローズの丘に行くのだが、このフラワーセンターで良く咲いていると思うイングリッシュローズは、パット・オースチンで、この日は、まだ、開花前であった。
   綺麗な花を探して、一輪ずつシャッターを切ることが多いのだが、ばらに思うように近寄れないので、光や影の影響もあって、中々難しい。
   しかし、ファインダーを覗き見ながら、よくもこれだけ、繊細で美しい花を創り出したものだと、神の造形に感激してる。
   
   
   
   
   
   
    
     

   池やプールに、睡蓮が、綺麗に咲きだして、時々、大きな鯉が水面に体を持ち上げる。
   風がなければ、カワセミが水面をかすめるかも知れないし、鷺が水際に立って小魚を狙っているであろう。
   反対側の小山の斜面には、紫蘭や苧環の花が、咲いていた。
   
   
   
   

   園内の展示場で、湘南のクレマチス展示をやっていた。
   本来なら、高く這い上がるのであろうが、展示であるから、小さな株の行燈仕立ての鉢花である。
   結構、場所を選ぶので、わが庭には、一株しか植わっていないが、沢山の種類があって、花姿もまちまちで、好きな人にとっては、たまらないのであろうと思う。
   
   
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園・芍薬バラ満開(1)

2016年05月04日 | 鎌倉・湘南日記
   わが庭の芍薬やばらが咲き始めたので、フラワーセンター大船植物園に出かけた。
   花を鑑賞に行くのも目的だが、私にとっては、散歩兼運動の一環ということもあって、バス一本で行けるので、結構気が向いたら出かけて行く。
   やはり、出かけてみれば、最盛期はまだ少し先だが、一斉に咲き始めたところなので、花弁が完全で瑞々しくて、一番美しい。
   昨夜からの強風で、花は大揺れに揺れており、風雨に叩かれながらも、花弁が殆ど痛んでいないのは、幸いであった。

   咲き乱れて広場を明るくしていた春の草花が終わってしまって、花壇は、色彩が寂しくなってしまっている。
   派手に咲いていた牡丹も、ほぼ終わってしまった。
   菖蒲園は、勢いよく茂り始めたのだが、咲いているのは、水際の黄菖蒲など早咲き種やあやめくらいで、アジサイとともに、月末から梅雨入りの6月に入ってからであろう。
   
   
   

   椿は、紀州司だけが咲いていて、殆ど芽吹き始めた緑の新芽に覆われていた。
   オオデマリが、咲いていた。
   藤も最盛期を過ぎたけれど、まだ、藤棚に奇麗に花房が残っている株もあった。強風に激しく靡く花姿も自然の摂理であろうか、飛び回っていた熊ん蜂も今日はいない。
   
   
   
   
   
   

   さて、芍薬だが、まだ、種類によっては、蕾のままの株もかなりあるが、殆どは、蕾交じりもあるが奇麗に咲いている。
   この日は、強風ながら、昼前から綺麗に晴れ渡ったので、陽光を受けて輝いていて美しい。
   牡丹の繊細な花弁は、強い日差しや風雨に弱くてすぐに痛むのだが、芍薬の方は、多少、強いのかも知れないが、綺麗な花姿を維持している花が多い。
   牡丹と比べて、一つ一つの花は小さくて豪華さに欠けるのは、草花ゆえに仕方がないとしても、とにかく、沢山花茎を出して花が咲き乱れるので、華やかである。
   一番最初に咲いたのが、コーラルチャンスなのであろうが、やや、オレンジがかったアプリコット色の独特な花姿が、存在感を示している.
   この花は、ほかの芍薬とは違った明るい色彩で目立っていて、それに花弁が多くて花もちが良いので、息が長い。
   
   
   
   
   畝に一筋ずつ植えられている種類もあるが、沢山の種類の芍薬が植えられているので、一株の種類もあって、花色や花姿のバリエーションが面白い。
   一面に芍薬畑を見渡して、色の微妙な交錯を楽しむのも楽しい。
   
   
   
   
   
   

   この神奈川県では、輸出用に、100年ほど前から芍薬が栽培されていると言う。
   個々の花を見ていると、よくもこれだけ手の込んだ造形美を作り出したものと、創造主の技の冴えに感嘆せざるを得ない。
   昆虫を誘うために咲き競っているのであろうが、複眼の奥から、蝶や蜂は、何を見て何を感じて花を訪れているのか、時々、我々人間よりも鑑賞眼が高いのかも知れないと思うことがある。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船:牡丹が咲き始めた

2016年04月18日 | 鎌倉・湘南日記
   わが庭の牡丹は、一輪だけ豪華に咲いているのだが、フラワーセンターの牡丹園は、丁度、半分くらいの株が咲き始めて、華やかである。
   その前に、芍薬園に行ったのだが、台湾芍薬1本だけ、2~3輪咲いていたが、ほかの芍薬は蕾がかたかった。
   木の牡丹とは違って、芍薬は、牡丹の台木となるしっかりとした草花でありながら、牡丹が終わる頃に、華やかに咲き、豪華に咲くと添え木をしなければならないのだが、私は、この方が好きである。
   

   牡丹の鑑賞には、気が向くと、上野の東照宮や鎌倉の鶴岡八幡宮の牡丹園に行くのだが、関西にいた頃は、石光寺や長谷寺などに出かけて素晴らしい時を過ごしていた。
   オープンで大らかな雰囲気のなかで、豪快に咲く牡丹の風情が心地よかった。
   歌舞伎や文楽では、芝居の中や襖絵などで牡丹を見ることが多いのだが、能の舞台では、石橋で、舞台正面に一畳台と牡丹が据えられるのを記憶しているが、あまり、見る機会が少ないように思う。
   あの世との関わりが主体の夢幻能の所為であろうか。

   牡丹は、あまり、種類や名前に拘らないし、名前を覚えるのが煩わしいので、美しいなあ、奇麗だなあ、で見ていて、見る度ごとに印象が違っている。
   牡丹で面白いのは、花弁の美しさも鑑賞の目的だが、私は、真ん中の蕊の複雑な造形が好きで、特に、色合いの妙に、創造主の凄さを感じている。
   
   
   
   
   

   藤の花が、咲き始めた。
   まだ、ちらほら咲きなので、藤棚には、殆ど変化がないのだが、気の早い熊ん蜂が、花を渡り始めたので、もうすぐ、見頃になるであろう。
   ハナズオウは、鮮やかに咲き続けている。
   
   
   

   フラワーセンターの園内も、色々な花が咲いていて、非常に美しい。
   欧米で冬のバラである椿も、遅咲き種が、まだ咲いていて、バラの咲く前座として、輝いている。
   温室の中では、相変わらず、カラフルな花が咲いている。
   
   
   
   
   
   

   木陰の間を、忙しなく渡っているのは、メジロとシジュウカラであり、遠くで、鶯が囀り続けている。
   
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船:八重桜が美しい

2016年04月17日 | 鎌倉・湘南日記
   八重桜の咲く頃だと思って、フラワーセンター大船植物園に出かけた。
   やはり、綺麗に咲いていたが、桜庭園以外に、この植物園で、オープンに咲いている八重桜は、普賢象と関山と右近だけである。
   グリーンがかった白花の右近は、まだ、木が小さくて直立しているのだが、普賢象と関山は、かなり大きくて存在感十分である。
   右近、普賢象、関山は、次の通りの咲きっぷりである。
   
   
   
   
   
   

   梅庭園と通りを隔てて、並行して、桜庭園があり、色々な種類の桜が植えられているのだが、殆ど八重桜で、植物園であるから、一種類1~2本ずつ、色々違った種類の桜が植えられていて、非常に良い。
   東京は、豪快なソメイヨシノが多くて、悪く言えば、殆どソメイヨシノなので単調なのだが、京都の古社寺には、色々違った桜が植わっていて、夫々に情緒があって良いのと同じで、楽しめるのである。
   ソメイヨシノと違って、花付きがそれ程でもなく、蕾が残った木が多いので、華やかさに欠けるが、この頃の桜が一番美しいと思う。
   私の場合は、花は近づいて、花のカンバセ、一輪一輪鑑賞しようとするので、そのバランスが、面白いのである。
   
   

   緑の花弁の御衣黄などは、初めて見る花だが、面白い。
   記憶に間違いがなければ、次の順に、花を紹介したい。
   天の川、千里香、王昭君、楊貴妃、妹背、福禄寿、手弱女、白妙、大提灯、泰山府君、兼六園菊桜
   王昭君と楊貴妃は、中国の素晴らしい、しかし、悲劇の絶世の美女だが、肖った櫻花も、美しく、しばらく、佇んで想いを馳せていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・春たけなわ:御霊神社、極楽寺、長谷寺

2016年04月07日 | 鎌倉・湘南日記
   光則寺で、小一時間過ごした後、長谷寺を素通りして、御霊神社に向かった。
   大通りまで出なくても、途中で右折れすると、住宅街を通り抜けて、横から御霊神社に到着する。
   途中に、山側に、長谷寺の裏山が見えて、木々の輝きが美しい。
   

   御霊神社は、平安時代後期の創建だと言うから、かなり歴史のある神社である。
   正面の桜よりも、右手の参道手前の桜の方が、豪華で華やかに咲いている。
   この神社で、興味深いのは、鳥居のすぐ前、社殿よりも、それ程距離のないところに、江ノ電が突き切って走っていて、極楽寺切通しに並行して線路が引かれていることである。
   そのために線路のすぐ西にトンネルが抜けていて、大概、線路沿いに、カメラを構えた人が待機して、電車の通るのを待っている。
   私も、鉄道ファンでも何でもないのだが、つられてシャッターを切っているが、ほんの瞬間しかいないのだが、熱心な人は、三脚を構えてじっと待っていて、記念車両など特別な電車がやってくるのを待っている。
   
   

   社殿の左奥に、ピンクの花桃が、今、盛りと咲いていて、美しい。
   面白いのは、その反対側の東南隅に、樹齢400年いわれる夫婦銀杏の大木があって、雌雄そろって聳え立っており、毎年多くの実を結ぶことから、夫婦円満・家内安全・子宝安産のシンボルだと言われているとか。根元がしっかりと繋がっているところが興味深い。
   また、そのすぐ横、社務所の頭上に、樹齢350年のタブノキが、鬱蒼と茂って覆いかぶさっていて、凄い迫力である。
   
   
   

   大通りに出て、切通しを抜けると、すぐ下に極楽寺駅があり、右折れして線路上の陸橋を越えると目の前が、極楽寺の茅葺きの山門である。
   桜並木の短い参道を進んだ先に、本堂、大師堂、転法輪殿、茶屋などが建つのだが、この寺院の歴史と伝統を考えれば、質素である。
   
   

   極楽寺の桜では、転法輪殿前の北条時宗のお手植えと伝えられる「八重一重咲分桜」が有名である。
   一本の木に八重と一重の花が混生している珍しい桜だと言うことだが、まだ、殆ど咲いていなかったので、定かには分からなかったが、八重はややピンクがかっていて、一重は白い花のようであった。
   
   
   

   長谷寺は、境内が広く、展望所や裏山の高台から、鎌倉市街や由比ガ浜、それに、逗子や三浦半島が遠望できるので、相変わらず、観光客で溢れている。
   桜の木は、大木が何本か植わっているが、高台の観音堂の左手にあるソメイヨシノが、一番、異彩を放っていて豪華に咲いている。
   
   
     
   
   
   

   境内には、色々な花木が植えられているので、特定の花と言うよりも、全体の木々の醸し出す雰囲気が面白いかも知れない。
   
   
   

   経蔵裏の山に向かって登って行く眺望散策路の斜面に、びっしりとアジサイが植えられていて、6月の華やかな花期へ芽吹き始めた。
   株基に、紫蘭やシャガが顔を覗かせている。
   境内には、シャクナゲなどの花が彩を添えていて、ひっそりと咲く花も風情があって良い。
   ボタンが、ボケをバックにして、花芽を大きく膨らませ始めている。
   ボタンが咲き、アジサイが咲き始めると、一挙に華やかさを増す。
   
   
   
   
   
      
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鎌倉便り・・・春たけなわ:鎌倉山桜並木から光則寺

2016年04月06日 | 鎌倉・湘南日記
   久しぶりに青空が見えたので、春の鎌倉を楽しもうと思って家を出た。
   鎌倉山のターミナルからバスに乗って、長谷寺まで出て、まず、花海棠を見るために光則寺に行き、その後、御霊神社、極楽寺を回って、時間を見て、長谷寺に立ち寄って帰ろうと思った。
   鎌倉文学館で、ゆっくり、午後のひと時を過ごせれば良いのだが、この日は、その余裕がない。
   アジサイを見るために、明月院へ行く時には、朝早く出るのだが、普段は、何やかんやしているうちに、出ようと思った時には、昼前後になってしまうのである。

   鎌倉山バス停から常盤口まで、鎌倉山の桜並木は、鎌倉の桜の名所でもあるのだが、海岸通りから一歩奥に入って、江の島あたりから鎌倉に抜ける一番便利な道路なので、交通が結構激しくて、山道をハイクしながら、桜鑑賞をしようと言うような雰囲気にはなれないのである。
   歩くとしても、精々、途中の蕎麦の檑亭くらいまでであり、この日も、バスの車窓から、花見をしようと思った。
   残念ながら、始発でありながら混んでいて、カメラスポットとして良い席が取れなかったのだが、帰りに、途中から車窓からシャッターを切れるようになったので、撮った写真が次の通り。
   曇っていて光が取れずに桜の輝きは出ていないが、雰囲気は分かるであろう。
   鎌倉山のはずれから、この日は、微かながら、富士山が見えた。
   
   
   
   
   
   
   
   

   バスが、大仏前に近づくと、急に車が渋滞する。
   やはり、鎌倉は大仏なのか、2016年1月13日から実施していた尊像の保存・修理作業が、3月10日に無事終了して、3月11日から尊像胎内も含めて拝観可能となったので、観光バスが犇めいている。
   結局、一つ手前の大仏前でバスを降りて、光則寺へ向かった。

   光則寺は、長谷寺参道の一つ手前を山側に右折れすればすぐで、長谷寺と隣り合っている。
   青い山門が近づくと、その前の参道は桜並木で、非常に華やかだが、光則寺の境内には、枝垂れ桜を見過ごしてしまったので、外に桜の木があるのかないのか、とにかく、花海棠が圧倒していて、光則寺の春は、正に、花海棠の春と言った感じである。
   
   
   

   山門の前から、濃いピンクの花海棠が目を射るほどの存在感で、秋のオオモミジの圧倒的な赤と好一対である。
   正面にサークル状の石碑のある植え込みがあり、それを回り込めば、眼前に本堂がある。
   その右手手前に、樹齢200年と言う鎌倉市の天然記念物である花海棠の大木が、大きな鮮やかなピンクの傘を広げていて、びっくりするほど豪華で美しい。
   老木であるので、支えきれないために、精巧な竹の木組みが添えられていて、しっかりと花海棠の大木を保護している。
   花海棠も美しいが、背後の山々の芽吹き始めた新緑に映えて、そのグラデュエーションが美しい。
   黄色い山吹とのコントラストや、ピンクをバックにした芽吹き始めのもみじの新葉が、鮮やかである。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   しかし、この光則寺は、花海棠だけのお寺ではない。
   四季の花の寺なのである。
   山門をくぐると台が置いてあって、箱に100円を入れると、その横に、「四季の光則寺 山野草と茶花マップ」を手にすることが出来る。
   A3のブルーの紙に、境内の図面が描かれていて、境内に植えられている花木など花の咲く植物の名前が、びっしり手書きの謄写版で刷り込まれている。
   あまり細かく書かれているので、知らない花だと何が何だか良く分からないのだが、とにかく、椿やつつじ、シャガなど咲いている花などを掲載しておきたい。
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・春たけなわ:段葛・大巧寺・妙本寺

2016年04月01日 | 鎌倉・湘南日記
   段葛の桜と賑わいについては、昨日、書いたが、若々しい桜は美しい。
   
     

   第一の鳥居前で、二組の新婚のカップルが記念写真を撮っていた。
   この段葛や鶴岡八幡宮近辺で、新婚の若人に出合うことが多いのだが、やはり、鎌倉は、人生のスタートを祝うためにも絶好の土地なのであろう。
   溌剌として嬉しそうなカップルの表情を見ていると、楽しくなってくる。
   これまで、鎌倉の古社寺で出合った新婚さんのことは、このブログで、紹介し続けているので、今回も、掲載させて頂くこととする。
   
   
   
   
   若宮大路を南に向かって歩き始めると、桜名所の石碑が立っており、その横の山門から、きれいな椿の花が見えたので、確かめてみると、大巧寺である。
   名前は知っていたが、間口が狭くお寺と言う感じがしないので、何時も素通りししていたのだが、椿に引かれれ門をくぐった。
   大巧寺は、檀家がなくて、別名「おんめさま「お産女様」」とも呼ばれて、安産祈願の寺だと言う。「産女霊神」が祀られている本堂は工事中であった。
   頼朝が、戦いのときこの寺で練った作戦で平家に大勝したとかで、「頼朝戦評定所」だと言う。
   お寺はともかく、かなりの椿が植えられていて、洋椿などもあって、結構、園芸種の銘椿が咲いていて、楽しませてくれる。
   卜伴、紅唐子、江戸絞りなどの日本の椿や、グランドスラムと言った派手な大輪椿など、椿の寺であり、春蘭が野生するなど、境内の花が美しい。
   
   
   
    
   
   
   

   本覚寺の境内を通り抜けて、妙本寺に向かった。
   このお寺は、北条に滅ぼされた比企一族ゆかりの寺で、日蓮宗の重要な塔頭でもあって、境内も堂々とした佇まいで、静かに祖師堂の廊下に腰を下ろして、小時間を過ごすのに良い。
   私は、この境内に咲く花海棠を見たくて、このを訪れた。
   わが庭の花海棠が、やっと、蕾がほころび始めたところなので、一寸、早いかと思ったのだが、やはり、満開には、少し早かったものの、鑑賞には十分で美しかった。
   玄宗皇帝が、酔った楊貴妃を花海棠に例えたと言うのであるから、正に、絶世の美女のほんのりとした色香漂う艶姿そのものの花であるから、美しくて当然なのである。

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   芽吹き始めた新緑が、清々しくて、気持ちが良い。
   もみじの緑が鮮やかで、秋の紅葉とは、また、違った美しさで、楽しませてくれる。
   外人の女性が着物姿で、鎌倉の春を楽しんでいたが、京都の古社寺や嵐山などで、舞妓姿や派手な着物姿で歩いている多くの中国人とは違って、興味深かった。
   先日、鎌倉の茶会に参加したと言う着物姿のロシア人母娘の観光客にあったが、外国人観光客2000万人と言う成果であろうか。
   
      
   
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鎌倉の桜・・・段葛、妙本寺、安国論寺、長勝寺

2016年03月31日 | 鎌倉・湘南日記
   鎌倉の桜は如何ばかりか。
   とにかく、鎌倉駅まで出て、そこで、どこへ行くか考えることにして、バスに乗った。
   まず、工事中であった段葛が、奇麗になったと聞いていたので、バスが若宮大路を北上して、鎌倉駅に近づくと、鶴岡八幡宮の赤い鳥居の後方に、桜が見えてきた。
   人波で一ぱいだが、工事前と同じように、段葛が復活して、奇麗な桜並木が蘇っている。
   
   
   
   

   新しく移植した筈なのだが、しっかりと根付いていて、ほぼ、満開に花が咲いている。
   しかし、奇麗に植えられた桜は、同じ大きさのまっすぐ上に伸びあがった若木で、揃っていて見栄えは良いのだが、どこかの街の通りの街路樹のような感じで、古木の味がないので、何となく、落ち着かない感じがする。
   年古れば、味が出てくるのであろうが、しばらくは、余所行きの段葛と言うことであろうか。
   
   

   八幡宮の方は、人波で溢れているので、段葛の入り口で引き返して若宮大路を南に下りて、この日は、初めて大巧寺に立ち寄った。   
   椿の奇麗な花が見えたからである。
   この椿の話や、今日の鎌倉散策の詳しい話は、後で書くこととして、今回は、桜模様に限定したいと思っている。

   次に行ったのは、本覚寺を通り抜けて、妙本寺に向かった。
   本覚寺の大きな枝垂れ桜は、殆ど花期は終わっており、ソメイヨシノはまだ、開花前であった。
   妙本寺のソメイヨシノは、ほぼ満開であった。
   このお寺には、祖師堂の前に、ハナカイドウ(花海棠)の素晴らしい大木2本植わっていて、満開になると、このピンクの花と、桜の白のコントラストが、実に美しいのである。
   今日は、花海棠の方が、まだ、咲き切っていなかったので、一寸、押され気味ではあったが、花海棠の鑑賞のためには、開きかけた花が大半で、何割か咲いていて、残りが蕾の状態の時が一番良いのである。
   
   
   
   
   

   安国論寺も、花海棠が有名であったが、今は、代替わりして、それ程大きな木ではない。
   桜の木の方は、素晴らしい枝垂れ桜のほかにも大木があって、真っ白に境内を荘厳しており、それに、まだ咲いてはいなかったが、妙法桜も植わっていて、バリエーションが良い。
   
   
   
   

   踏切を越えたところに、長勝寺がある。
   ここの桜が、丁度、満開の直前と言ったところで、一番美しいと思った。
   このあたりに来ると、殆ど観光客は来ず、私一人で、素晴らしい桜を楽しませてもらっていた。
   地蔵さんの前に、ピンクの枝垂れ桜が咲いていて、風情があった。
   
   
   
   
   
   
   
   (追記)インターネットを叩いていたら、毎日新聞の”「段葛」完工式 通り初めに中村吉右衛門さん 来月30日 /神奈川”の記事が目に付いた。
   新たな段葛は、桜の若木177本を5メートル間隔で左右互い違いに配し、つつじをアクセントに置いたすっきりした外観。史跡保護のため、新たに盛り土をしたため、従前より最大70センチ高くなった。また、多くの人が通ることで桜の根が傷まないよう、内部に樹脂製の基盤を設置し保護している。 と言うことのようである。
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園:春たけなわ(その2)

2016年03月30日 | 鎌倉・湘南日記
   フラワーセンターを入って、左奥の展示場の手前に、つばき園がある。
   つばきは、秋の初めから、殆ど梅雨前の初夏にまで咲き続ける花木なのだが、やはり、字のごとく、春の木なので、三月から四月にかけて、殆どの椿が咲き誇る。
   神社などの鎮守の森に行くと、背丈が10メートルもあろうかと思うほど巨大な藪椿があって、地面一杯に、真っ赤な落ち椿が広がっていて、見上げてびっくりすることがある。
   京都の庭では、繊細な美しい苔の上に、美しいままの椿の花弁を見ると、落ち椿も風情があって良いなあと思うことがある。

   このフラワーセンターのつばきは、小ぶりで、大きくても、2~3メートルくらいで、沢山の種類の椿が、びっしりと植えられているので、ところによっては、迷路のような中を歩いて鑑賞することになる。
   
   
   

   関東には、乙女椿が多いように思うのだが、このフラワーセンターでも、珍しく何本か植わっていて、存在感を示していたが、花弁が繊細なために、傷のない完全な形の美しいピンクの花は、探せなかった。
   HPには、「紅唐子」の写真が掲載されていたのだが、木が貧弱で、この日は、一輪しか花が咲いていなかった。
   日本の椿は、結構、種類が多くてひっそりとした侘助から派手な大輪の明石潟、それに、一重八重千重、斑入りもあれば絞りもあり白から深紅まで色彩も多種多様、とにかく、このフラワーセンターには、夫々、名札がついているのだが、同じ種類でも、木の個体が違えば、花も違い、同じ木でも、咲き方にも随分差があるのである。
   
   
   
   
   
   
   
   

   ところで、このフラワーセンターにも、アメリカやオセアニア、ヨーロッパで品種改良された里帰りの洋椿が、かなりの数植えられており、面白い。
   バラ好きの欧米人の品種改良であるから、いきおい、バラのような派手な大輪の椿が多いような気がする。
   茶花が好きで、古社寺などを訪れた時には、必ず、部屋の片隅や廊下などにひっそりと活けられた花を鑑賞して楽しむのだが、つばきに関しては、何故か、侘助椿には、あまり興味がなくて、込み入った色彩豊かな洋椿の方に関心が行ってしまう。
   
   
   
   
   
   
      
   今、このフラワーセンターには、春の草花が咲き乱れていて、花壇は非常に豪華である。
   しかし、この前、園芸員が、非常に少人数で庭園を維持管理しているので、十分に世話が行き届かないと語っていたのだが、やはり、雑草の中から、チューリップやスイセンや菜の花などが顔を出している。
   しかし、これもこれで、風情があって面白い。
   昔、オランダにいた時に、良く、キューケンホフ公園に行ったが、完ぺきに管理運営されて一寸の隙もない花公園も、美しいが、味がないのである。
   土筆が、顔を覗かせていて、子供頃の宝塚の田舎を思い出して懐かしくなった。
   
   
   
   
     
    

   このフラワーセンターで、楽しいのは、鑑賞温室に行くことで、南国の花々が咲き乱れている。
   私が見て興味を持ったのは、ピンクの豪華なトーチジンジャーと言う花で、それに、入れ代わり立ち代わり咲く小さな睡蓮が美しい。
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園:春たけなわ(その1)

2016年03月29日 | 鎌倉・湘南日記
   桜には、まだ、少し早いのだが、巨大なモクレンやシャクナゲなどの花が咲き乱れていて、フラワーセンター大船は、非常に美しい。
   桜は、まだ早いと言うのは、ソメイヨシノや八重などの桜の蕾がかたいと言うことで、この植物園の名物の玉縄桜は、既に葉桜となっていて、大寒桜も盛りを過ぎていて、今殆ど桜は咲いていないと言うことである。
   
   次の写真は、大寒桜とその枝越しに見た葉桜の玉縄桜、そして、葉が出始めた梅林の対面の桜庭園の様子とほころびかけている桜の蕾である。
   
   
   
   
   
   
   
   

   今、花木で咲き乱れているのは、モクレン、シャクナゲ、椿、桃、雪柳、ボケ、と言ったところであろうか。
   やはり、一番華やかに咲いているのは、赤いシャクナゲであろう。
   その鮮やかさに負けじと研を競っているのはモクレンである。
   真っ白で弧を描く雪柳や黄色いレンギョウ、地面を這うムスカリとの対比が面白いのだが、色々な花が重なり合いながら眼前に広がる色模様、そのコントラストが観ていて飽きないのである。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   ボケや何種類かある花桃も咲いているけれど、株数がそれ程でもないので、目立たないのだが、ひっそりと咲いているところが良い。
   ハナズオウ、そして、リキュウバイと言う白い花が咲いていた。
   ミツマタは、微妙な色模様が面白い。
   
   
   
   
   
   
   
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