熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園:春たけなわ(その2)

2016年03月30日 | 鎌倉・湘南日記
   フラワーセンターを入って、左奥の展示場の手前に、つばき園がある。
   つばきは、秋の初めから、殆ど梅雨前の初夏にまで咲き続ける花木なのだが、やはり、字のごとく、春の木なので、三月から四月にかけて、殆どの椿が咲き誇る。
   神社などの鎮守の森に行くと、背丈が10メートルもあろうかと思うほど巨大な藪椿があって、地面一杯に、真っ赤な落ち椿が広がっていて、見上げてびっくりすることがある。
   京都の庭では、繊細な美しい苔の上に、美しいままの椿の花弁を見ると、落ち椿も風情があって良いなあと思うことがある。

   このフラワーセンターのつばきは、小ぶりで、大きくても、2~3メートルくらいで、沢山の種類の椿が、びっしりと植えられているので、ところによっては、迷路のような中を歩いて鑑賞することになる。
   
   
   

   関東には、乙女椿が多いように思うのだが、このフラワーセンターでも、珍しく何本か植わっていて、存在感を示していたが、花弁が繊細なために、傷のない完全な形の美しいピンクの花は、探せなかった。
   HPには、「紅唐子」の写真が掲載されていたのだが、木が貧弱で、この日は、一輪しか花が咲いていなかった。
   日本の椿は、結構、種類が多くてひっそりとした侘助から派手な大輪の明石潟、それに、一重八重千重、斑入りもあれば絞りもあり白から深紅まで色彩も多種多様、とにかく、このフラワーセンターには、夫々、名札がついているのだが、同じ種類でも、木の個体が違えば、花も違い、同じ木でも、咲き方にも随分差があるのである。
   
   
   
   
   
   
   
   

   ところで、このフラワーセンターにも、アメリカやオセアニア、ヨーロッパで品種改良された里帰りの洋椿が、かなりの数植えられており、面白い。
   バラ好きの欧米人の品種改良であるから、いきおい、バラのような派手な大輪の椿が多いような気がする。
   茶花が好きで、古社寺などを訪れた時には、必ず、部屋の片隅や廊下などにひっそりと活けられた花を鑑賞して楽しむのだが、つばきに関しては、何故か、侘助椿には、あまり興味がなくて、込み入った色彩豊かな洋椿の方に関心が行ってしまう。
   
   
   
   
   
   
      
   今、このフラワーセンターには、春の草花が咲き乱れていて、花壇は非常に豪華である。
   しかし、この前、園芸員が、非常に少人数で庭園を維持管理しているので、十分に世話が行き届かないと語っていたのだが、やはり、雑草の中から、チューリップやスイセンや菜の花などが顔を出している。
   しかし、これもこれで、風情があって面白い。
   昔、オランダにいた時に、良く、キューケンホフ公園に行ったが、完ぺきに管理運営されて一寸の隙もない花公園も、美しいが、味がないのである。
   土筆が、顔を覗かせていて、子供頃の宝塚の田舎を思い出して懐かしくなった。
   
   
   
   
     
    

   このフラワーセンターで、楽しいのは、鑑賞温室に行くことで、南国の花々が咲き乱れている。
   私が見て興味を持ったのは、ピンクの豪華なトーチジンジャーと言う花で、それに、入れ代わり立ち代わり咲く小さな睡蓮が美しい。
   
   
   
   
   
   
   
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