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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

春めいてきた鎌倉・・・明月院

2016年03月05日 | 鎌倉・湘南日記
   東慶寺から、横須賀線の踏切を渡ればすぐなので、明月院に出かけた。
   踏切のそばに、3本の河津桜であろうか、奇麗に咲いていて、メジロが忙しげに、蜜を求めて飛び回っている。
   メジロの良さは、必ず、つがいで行動していることだが、人間とは違って、必ずベータ―ハーフが見つかるのか、つまらないことを考えて心配している。
   
   
   
   

   明月院は、アジサイの季節になると、休日の銀座のように込み合うのだが、まだ、
寒くて、めぼしい花も咲いていないので、訪れる人は、殆どいなくて、閑散としている。
   惣門の前に、一本きれいに紅梅が咲いていた。
   惣門を入ると、なだらかな参道が続いていて、奥に山門が見えるのだが、この両側に、明月院ブルーのアジサイが咲き乱れると、壮観である。
   今は、やっと、芽吹き始めた小さな芽が、動き始めて、春の予感を告げている。
   
   
   
   
   
   

   この明月院は、やはり、谷戸の奥にあって、境内は、一直線に長く伸びていて、本堂後庭園も、相当深くまで伸びている。
   参道の右手山側に、奇麗な竹藪がある。
   左手の庭は、やや、広くなっていて、色々な雑木が生えており、季節の移り変わりによって雰囲気が変わってくる。
   
    
   
    

   山門の右柱に竹で作った三段の花生けがあって、夫々の季節に合った花が活けられているのを、いつも楽しみにしている。
   そして、山門から本堂に向かう途中の右手の沙羅双樹の木の横に、説明書きを添えて、奇麗な生け花が飾られていて、これも、素晴らしい。
     
   
   
   
   
   

   山門をくぐると、左手に枯山水庭園があり、その正面に本堂があって、この右脇の部屋に設けられた丸窓から、その奥の庭園が見えるのだが、何時も、それなりのセッティングがしてあって、中々、絵になって素晴らしい。
   私は、華道には全く知識はないのだが、欧米などの多くの博物館や美術館を行脚してきたお陰か、何となく、フラワーアレンジメントや生け花の鑑賞眼と言うか、美しさを、多少は理解できるようになったのか、最近、古社寺散歩をしていて、生け花や室内装飾などに関心を持って見ている。
   
   
    
   
   

   花で興味深いのは、このお寺には、開山堂の手前に、花地蔵があって、何時も、花を抱えたり帽子をかぶったりして、人間のように飾られていて、この日は、黄色い花を持ち黄色い襟巻をして、前にはオレンジが置かれて、イエローでおしゃれをしていた。
   その横の地蔵蔵の地蔵たちの飾りつけも面白い。
   そのそばに、申し訳程度に絵馬が掛かっていて、読んでみたが、どこでも願いは同じであった。
   
   
   
   
   さて、このお寺で咲いてる花だが、梅はかなり少なく、クリスマスローズ、ロウバイ、椿、
   やはり、この寺は、アジサイの明月院である。
   
   
   
   
   
   

   
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大船フラワーセンター・・・梅、玉縄桜、椿が満開

2016年03月04日 | 鎌倉・湘南日記
   大船フラワーセンターの梅林だが、やっと、しだれ梅が咲きだしたので、奇麗に木々が弧を描いて美しい。
   夫々の梅の木の種類が違っていて、枝垂れ梅もあれば木立ちもあり、白もあれば赤やピンクもあり、それに、八重や一重、大きな花や小さな花、色々あって面白い。
   梅の花を、どのような場所で、どのようなシチュエーションで観るのかによって印象が大きく違ってくるのだが、昔、若いころに、京都や奈良の古社寺を歩いていて、鄙びた山寺の庭にひっそりと咲いていた梅の美しかったことを思い出すことがある。
   梅林なども、いろいろ見に行ったが、月ヶ瀬の梅が、一番印象に残っている。

   さて、この日、出かけたは良いが、カメラの電池切れに気付いたので、代わりにミラーレスを持って出たのだが、これも、長く使っていなかったので、途中で、電池切れしてしまって、残念ながら、殆ど写真を撮れなかった。
   撮った写真で、梅の風景を示すと、次の通り。
   午後になると陽が西に傾くので、順光の朝に、鑑賞するのが良いかもしれない。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   今回、驚いたのは、ソメイヨシノの改良種だと言う玉縄桜が満開で、センターのあっちこっちで咲き乱れていたことである。
   この桜は、このフラワーセンターで、染井吉野の早咲き種から選定した園芸品種だと言うので、地元の地名を使用して名付けており、今、「玉縄桜を楽しもう会」を催している。
   他に咲いていたのは、河津桜、それに、やや花が小ぶりのおかめ桜である。
   3枚目の写真は、河津桜越しに、玉縄桜を遠望したもの、そして、その下が、おかめ桜の接写である。
   
   
   
   
   
   もう一つ、咲いていたのは、ぼつぼつ、シーズンに入った椿である。
   このフラワーセンターの開園時期に植えられたのかどうか分からないが、椿の木は、夫々、それ程大きな木ではなく、密集して植えられているので、手っ取り早く鑑賞できる。
   しかし、椿は、花弁が華奢でか弱くて、それに、命が短いので、野外で、美しく鑑賞に絶える花を見つけることは、非常に難しく、痛んだ花弁を見るのは悲しい。
   
   
   
   
   

   当日、展示場で、「春蘭展」をやっていた。
   
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春めいてきた鎌倉・・・浄智寺

2016年03月03日 | 鎌倉・湘南日記
   東慶寺を出て、右に道を取り、鎌倉街道を、鎌倉方向に歩けば、5分足らずで浄智寺に着く。
   境内入り口に、鎌倉十井のひとつである「甘露の井」から奇麗な湧き水が出ていて、その上の石橋の横を通って、石段を上ると簡素な惣門があり、門をくぐると、中国風の山門に向かって、なだらかな長い石段が続いている。
   静かに上って行くと、林間の静寂が心地よく身体を包んで厳粛な思いにさせてくれるのが、実に清々しくてよい。
   山門は、鐘楼門で、 二層になっていて、下層が門、上層は梵鐘をさげた鐘楼になっていて、非常に優雅な建物である。
   この浄智寺は、禅宗の寺院で、臨済宗円覚寺派に属する鎌倉五山第4位と言う極めて格式の高い寺院であったが、今は、木像三世仏坐像などを安置した仏殿だけしか残っていない。
   
   
   
   
    

   小さな寺ではあるが、境内は、かなり広くて、墓地の横には、竹林や岩の壁を掘った窪みである「やぐら」に石像が並んでいたり、洞穴の中に布袋の像が祀られている。
   もう一つ古い門があり、葵の紋が描かれた棟門があり、庫裏の前庭と裏庭にミツマタが奇麗に咲いている。
   
   
   
   
      
   
   
   

   さて、この庭にも、何本か梅の木が植わっているが、ひっそりと目立たない。
   早咲きの桜や椿、それに、下草のクリスマスローズやサクラソウ、スイセン、フクジュソウが咲いていて、彩を添えている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   浄智寺を訪れる人は、東慶寺より少ない。
   訪れて来る人は、観光ルートに沿った団体客、老年夫婦や若いカップルなどの二人連れ、婦人たち数人のグループ、それに、私のようなカメラを持ったシニア。
   そして、京都や奈良もそうだが、この鎌倉の古社寺を、ひっそりと訪れている独りだけの女性を結構見かける。
   若い時には、和辻哲郎や亀井勝一郎、入江泰吉、土門拳、それに、色々な日本の歴史や文化芸術などの本に触発されて、とにかく、精力的に、歴史散歩に明け暮れたのだが、この頃は、カメラを持って、何となく、古社寺を歩いている。
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春めいてきた鎌倉・・・東慶寺

2016年03月02日 | 鎌倉・湘南日記
   梅の花は如何ばかりかと思って、東慶寺を訪れた。
   横須賀線からも鎌倉街道からも、至近距離なのだが、山門から見え隠れする梅の香りを微かに感じると、もう、東慶寺は別世界で、清々しい空間が始まる。
   
   
   

   山門をくぐると、正面に鎮座ましまして出迎えてくれる金仏までの参道の両脇に、梅の並木が続いている。
   白梅が主体のようで、色彩的な華やかさはないのだが、ところどころに咲く紅梅が彩を添えていて、旧尼寺には似つかわしい清楚さがあって良い。
   
   
   

   先日書いたように、東慶寺は、ミシュラン・ガイドの鎌倉における2つしかない3つ星観光地の1つで、開基は、鎌倉幕府の第8代執権・北条時宗の夫人である覚山尼であり、寺に駆け込めば、離縁できる女人救済のための縁切り寺で、歌舞伎にもなっていて、封建時代の日本には、非常に特異な存在であった。
   ガイドでは、その経緯が書いてあり、水月観音菩薩半跏像などとともに、三下り半の書が展示されている宝蔵と、四季折々に彩を添える花の庭園が見どころと紹介している。
   境内は、谷戸に沿って、山手の墓地に向かって一直線で、非公開の左右に立つ小さな塔中の周りに、庭園が広がっている。
   参道から、逆に、山門の方を見下ろすと、前方の山に、円覚寺の建物が見え隠れする。
   
   
   
   
   

   さて、東慶寺の梅だが、参道の両側の梅の木は、それ程、古木ではないのだが、中々、風情があって面白い。
   梅の木は、桜のように全体像を愛でるよりも、個々の枝ぶりや、花弁そのものを鑑賞する方が面白いような気がして眺めている。
   完全な花は殆どないのだが、見つかった時には嬉しくなる。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
      

   東慶寺の庭には、色々な花木や草花が植えられていて、季節の移り変わりにサイクルしながら、彩を添えて楽しませてくれる。
   山門をくぐって、真っ先に目に付くのが、赤いボケ、それに、墓地の前庭のミツマタも面白いし、ひっそりと咲く桜、華やかなマンサクや椿も、雰囲気を醸し出していて良い。
   下草には、クロッカス、スイセン、フクジュソウ。
   もうすぐ、桜の季節である。
   
   
   
   
   
      
    
   
   

(追記)掲載写真に、人影が写っていないのは、その瞬間を待ってシャッターを切っているので、結構、観光客が訪れている。
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咲き始めた鎌倉の梅・・・荏柄天神社

2016年02月18日 | 鎌倉・湘南日記
   鎌倉宮には、梅が咲いていそうにないので、素通りすることにしたが、正面の鳥居前に、小さな早咲きの桜の木が2本あって、きれいに咲いている。
   
   
   

   荏柄天神社へは、お宮通りを金沢街道の三叉路に向かって数分歩けば、右手に鳥居が見える。
   急な石段を上って門をくぐれば、鮮やかな朱塗りの拝殿が現れる。
   拝殿の背後の本殿が、1624年に鶴岡八幡宮若宮の旧本殿を譲り受け移築したとかで重要文化財だが、こじんまりした境内で、御輿蔵が開いていて、御輿渡行の神輿が見えた。
   1104年の創建。 源頼朝が鎌倉幕府開府にあたり鬼門の方向の守護社として社殿を造営、さらに徳川家康が豊臣秀吉の命で社殿の造営を行った。と言う由緒正しい神社だが、明治維新後の神仏分離令で衰退した。と言う。
   1000年以上も立つと言う大イチョウが、聳えているのだが、鶴岡八幡宮の大イチョウが消えてしまった以上、今年の秋には、その雄姿を見たいと思っている。
   
   
   
   
   
   
   
   

   さて、問題の梅だが、瑞泉寺よりは、もう少し開花が進んでいるようではあったが、やはり、少し早く、金曜日に温かくなると言うことなので、この週末くらいには、見頃になるかも知れない。
   門の右手に植わっている紅白の梅の木が、丁度きれいに開き始めて、迎えてくれた。
   
   
   
   

   本殿の朱塗りや白壁をバックにして、紅白の梅が浮き立つ風情も面白いが、境内のあっちこっちに散らばって植えられているので、梅林とは違った庭木として鑑賞できるのが良い。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   朝良い天気であったのだが、午後になって、一転黒雲に覆われたかと思ったら、急に激しい雨が降り出した。
   しばらく、境内で雨宿りして、カメラを気にしながら取った梅のスナップショットを掲げて置く。
   いずれにしろ、今週末以降の方が、梅の鑑賞には良かろうと思う。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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咲き始めた鎌倉の梅・・・瑞泉寺

2016年02月17日 | 鎌倉・湘南日記
   わが庭の白梅もほころび始めたので、鎌倉の梅はいかばかりか、久しぶりに出かけることにした。
   どこが良いか、何時ものように、昼前に出て、日暮れ前に帰ってくるためには、それ程遠出もできないし、多くも望めない。
   天神さんと梅は、恰好のベストマッチなので、まず、荏柄天神社に行き、その前に、梅の寺とも言われている瑞泉寺に行こうと思った。
   鎌倉山からバスに乗って、鎌倉駅まで出て、大塔宮(鎌倉宮)行きのバスに乗り代えれば、小一時間で着く。
   そこから歩けば、それ程造作なく行ける。

   私は、終点の鎌倉宮で下車したのだが、やはり、大半のお客は、一つ手前の荏柄天神社の前で降りたので、梅の鑑賞が目的なのであろう。
   鎌倉宮まで来る人は、非常に少なくて、そこから、瑞泉寺まで歩く人は殆どいない。
   紅葉ヶ谷の谷戸の奥にあるこの寺だが、塔中はすべて新しくて、歴史を感じさせてくれるのは、本堂裏の夢窓疎石による岩盤を削って作られた書院庭園の起源となった禅宗様庭園で、荒廃していたのを発掘復元したと言う。
   もう一つ、吉田松陰が、母方の伯父・瑞泉寺第二十五世住職であった「竹院和尚」を訪れており、アメリカ密航を試みた時にも、ここに立ち寄ったのであろう。
   
   
   
   
   

   さて、拝観入り口の左奥に、かなり広い梅園が広がっているのだが、梅が綻びているのは数本で、殆ど開花しておらず、1週間くらい早く来たようで、参道を上って行っても、境内の梅の開花は期待できないような気がして、一寸、残念であった。
   暖かい日が来ると一気に咲くと言うのだが、今週末以降が、見頃かも知れない。
   尤も、桜のように全山満開と言う華やかなイメージを鑑賞するのではなく、梅は咲き始めの一輪二輪が美しくほのかに香る春の香を聞くのが良いと言うことなので、その意味では、今が一番良いのであろうか。
   
   
   
   
   
   
   

   やはり、山門をくぐって、境内に入って、梅の開花には、少し早かったような気になった。
   尤も、本堂前の梅の木は、殆ど白梅であり、それに、やや咲き方の早い黄梅も目立たないので、よけいに、白々とした梅の古木のの白さが目立つこともあろう。
   
   
   
   
   
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
      
   
   
   黄梅や蝋梅などの黄色、そして、梅の古木の根元に鮮やかに咲いていたフクジュソウが情趣を添えていて春を感じさせてくれる。
   それに、境内には、椿が何株か植えられていて、白梅の陰に凛とした彩を付けてアクセントになっていて面白い。
   リスが走り始めていた。
   この寺は、日本スイセンで知られていると言うことだが、確かに咲いているが、ちらほら咲きで、寂しいのでカメラを向けるのをやめた。
   
   
   
   
   
      
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鶴岡八幡宮・・・ミシュランの鎌倉観

2016年01月24日 | 鎌倉・湘南日記
   何十年ぶりかで、鶴岡八幡宮の石段を上って、本殿の前まで行った。
   普段は、大鳥居の前で左折したり右折したりして、ほかの古社寺などの観光スポットに行っているので、機会がなかったのである。
   鎌倉へ来る観光客の大半は、この八幡宮を訪れるので、鎌倉駅頭から小町通りや若宮大路の歩道は、毎日、大変混雑している。

   さて、若宮大路から大鳥居越しに、朱塗りの鮮やかな舞殿と本宮が重なった緑に映える風景は、正に、鶴岡八幡宮の象徴とも言うべき有名な風景である。
   私など、この鶴岡八幡宮の朱塗りの建物は、仮名手本忠臣蔵など、歌舞伎の舞台で見ることが、結構多い。
   江戸時代の歌舞伎は、江戸を舞台にして当時の現代劇を演じることを憚られたので、江戸を鎌倉に置き換えることが多かった所為であろうか。

   興味深かったのは、実朝が暗殺された樹齢1000年といわれゆかりの大銀杏が、平成22年3月10日未明に倒壊したのだが、倒れた大銀杏の幹は切断され、移植されのが、舞殿の建物越しに見える。
   本宮への急な石段横に立っていて、素晴らしい景観だったのだが、再生すれば素晴らしいと思う。
   
   

   本宮の建物は、非常に巨大で威圧感抜群である。
   建物そのものも、美しい。
   いつも不思議に思うのは、おみくじやお守りなどを販売している社務所に人が集まっていて、それに、絵馬を熱心に書いて奉納している人が、若者でも、結構多いことである。
   
   
   
   
   
   

   本宮の前に立つと、舞殿の屋根の向こう、大鳥居越しに、若宮大路と周辺の街並みが遠望できる。
   檀蔓の改修工事が大分進んでいるようだが、どうも、私の誤解か、桜が植え替えられると思っていたのだが、そのままの状態のようで、今年の春には、檀蔓の桜並木を楽しめそうである。
   
   

   さて、ミシュランのThe Green Guide JAPANを見ていて、興味深かったのは、一番権威のある英文の日本ガイドで、鎌倉が、どのような評価なり人気を博しているのか興味を持った。
   本文では、2つ星だが、ほかのページではすべて、Highly recommendedであるから、ミスプリで、文句なしの3つ星観光地なのであろう。

   ところで、この鶴岡八幡宮の評価だが、1つ星で、やはり、檀蔓の桜並木が特記されている。
   政子が、舞殿への三つの架け橋をデザインしたとか、この舞殿で、静御前が舞ったとか、頼朝が義経の家族に切腹を命じたとかが書かれているのが、興味深い。

   ついでながら、鎌倉で、3つ星の指定を受けているのが、報国寺と東慶寺。
   報国寺は、やはり、あの竹林で、Bamboo forestとして写真が載っている。
   東慶寺も写真が載っているが、四季の花々で彩られる美しい庭園が評価されていて、それに、駆け込み寺に興味を感じたのであろう。
   英語でDivorce Templeと表記されているのだが、一寸、ニュアンスが違う。
   いずれにしろ、外国の日本ガイドは、結構、参考になって面白いのである。
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鎌倉国宝館・・・肉筆浮世絵の美

2016年01月22日 | 鎌倉・湘南日記
   元旦から、鶴岡八幡宮の隣の鎌倉国宝館で、「氏家浮世絵コレクション」の肉筆浮世絵展が、開かれているので、興味を感じて出かけた。

   氏家浮世絵コレクションは、浮世絵の優品の海外への流出を憂えた、肉筆浮世絵の蒐集家の故・氏家武雄氏と鎌倉市とが協力し、鎌倉国宝館内に設置した財団法人であるとか。
   肉筆浮世絵は、版画と違って、細やかな筆使いや微妙な色彩を駆使して描かれ、その美しさとともに画家本来の技量を知る貴重な資料でもあり、海外でも人気が高い。
   ロンドンで、激しい春画なども含めた浮世絵展を見たことがあり、この時から興味を持ち、ボストン美術館の収集作品の展示などに出かけたりしている。
   明治維新以降の混乱期から、膨大な日本絵画などの日本美術の名品が流出しており、惜しい限りだが、維持管理すべき能力がなかったのであるから、パルテノン神殿の破風彫刻のように、世界のどこかで、しっかり管理展示されておれば、良しとすべきなのであろう。

   「浮世」とは「現代風」という意味であるから、当時の風俗を描く風俗画と言うことであるが、とにかく、物凄く種類が多岐であり、日本人の芸術感覚の凄さを実感する。
   当初の肉筆画は希少価値だが、版画になってからは、庶民の愛玩用となって広く広がり、富山の薬売りが、土産に持って地方を行脚して、江戸の風俗や流行など最新情報を伝えて顧客サービスにこれ務めたと言う。
   また、浮世絵については、国立劇場で、隣接する「伝統芸能情報館」や劇場の展示室などで、役者絵や芝居絵などを見る機会が多いので、興味を持って見ており、古典芸能鑑賞の役に立っている。
   
  今回の展示は、鎌倉国宝館によると、
   ”葛飾北斎の作品を中心に、菱川師宣、懐月堂安度、宮川長春、月岡雪鼎、喜多川歌麿、歌川広重らの肉筆浮世絵の名品約を一堂に展観するものです。浮世絵の草創期から幕末に至るまでの各時代の作品を網羅し、さらにそれぞれの浮世絵師たちの代表的な肉筆作品を取りそろえる同コレクションは、江戸時代に花開いた浮世絵の展開を跡付ける上でも重要な意義を持っています。と言うことである。
   この国宝館の展示室は、ワンフロワーで、半分が重要文化財などの「鎌倉の仏像」常設展示場で、その半分の絵画などの常設展示に加えて、今回の浮世絵展示がなされているので、それほど広くなくて、37点の肉筆浮世絵の出展である。
   ポスターなどに使用されている絵は、菱川宗理の「娘に猿図」。
   猿に着物の裾を引っ張られて、見返り美人のように振り返る娘姿であるが、非常に地味な格好で、顔の表情が可愛いので、娘に見えると言うところであろうか。
   

   国宝館のHPから借用して作品の一部を表示すると、順に、葛飾北斎「桜に鷲図」、菱川師宣「桜下遊女と禿図」、月岡雪鼎「しだれ桜三美人図」、歌川広重「高輪の月図」
   
   
   
   

   葛飾北斎の作品は、ほかに、素晴らしい雪中張飛図や、とぼけた調子の「蛸図」など、一寸違った雰囲気の浮世絵があって興味深かった。
   美人画なども掛け軸を意図した絵画が多いので、絵が縦長で広がりに欠けるのだが、奥村政信の「当世遊色絵巻」などの絵巻は、物語性があって、面白かった。

   北斎については、ロンドンにいた時に、大英博物館の日本室の増改修工事に携わったことがあり、その後で、富嶽三十六景の全図の特別展が開かれて鑑賞して、感激した思い出がある。
   歌舞伎関係の浮世絵展示も、ここで見たのだが、外国で見る日本芸術の良さは、望郷の思いも重なって、特別な感慨を覚える。

   仏像の方は、これまでに見ているので、また、お会いしましたねえ、と言う感じであったが、先のポスターの右上に表示されている
   八幡宮の弁財天坐像と、修理して奇麗になった養命寺の薬師如来坐像は、特別展示であった。
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鶴岡八幡宮:神苑ぼたん庭園・・・冬ぼたん

2016年01月20日 | 鎌倉・湘南日記
   鶴岡八幡宮の冬ぼたんが、見頃だと言うので出かけた。
   
   綺麗に咲いていて見頃だとは思うが、やや、最盛期を過ぎた感じで、咲き切った牡丹の花弁の先端が、少し弱っていて、まだ、蕾の状態のぼたんが殆ど残っていなかったのである。
   
   
   
   
   
   

   冬に咲くぼたんを、寒牡丹と言うのだが、上野東照宮のHPによると、
   牡丹には二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、このうち冬咲きのものが寒牡丹と呼ばれています。寒牡丹の花は自然環境に大きく左右され、着花率が低く、二割以下といわれています。そこで、花の少ない冬にお正月の縁起花として抑制栽培の技術を駆使して開花させたものが冬牡丹です。春夏に寒冷地で開花を抑制、秋に温度調整し冬に備えるという作業に丸二年を費やし、厳寒に楚々とした可憐な花をつけます。 と言うことである。
   
   冬ぼたんは、 霜よけのために藁囲いに包まれているのだが、中々、優雅であり、雪が降って真っ白な銀世界に覆われると、風情があって良かろうと思う。
   週末、もう一度雪が降るようだが、訪れられれば良いと思っているが、無精者なので分からない。

   このぼたん園は、上野東照宮のように、春の花木や草花があまり植わっておらず、庭の部分は、常緑樹中心の日本庭園であったり、中国風の石庭なので、ぼたんオンリーで、彩に欠ける。
   その点、上野は、梅などの春の花がちらほら咲いて、ぼたんに彩を添えていて、何となく、雰囲気があって、好ましい。
   ここでは、蝋梅が、一本咲いていたが、椿は、まだ、蕾が堅かった。
   
   
   一方、この八幡宮のぼたん園は、大きな源氏池の池畔に沿って伸びた回遊式の庭なので、カモメやハトが飛び交っていて、オープンな空間の醸し出す雰囲気が良く、池に面した赤い毛氈の床几に座って、ひと時を過ごすのが良い。
   今年は、途中に茶店が出ていなかったので、一寸寂しい。
   
   

   時間にもよるが、鶴岡八幡宮には沢山の人が押しかけて行くが、ぼたん園を訪れて、花を愛でようとする人は、意外に少ないのである。
   
      
   
   
   
   
  
   そのほかのぼたん風景は、次の通り。
   陽が差して、逆光に映えるぼたんの優雅さも捨てがたい。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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真冬の大船フラワーセンター(2)

2016年01月14日 | 鎌倉・湘南日記
   もう一つ興味があったのは、梅が開花しているかどうかであった。
   このフラワーセンターには、20種類くらいであろうか、夫々種類が違った梅の木が、植えられている梅林がある。
   開園時に植えられたのであろうが、相当大きくなった成木ではあるが、湯島天神のように風格のある古木ではない。

   1~2本、かなり咲き始めた梅の木があるが、最高でも数輪と言うのが半分くらいで、大半の木は、蕾が少し色づき始めて膨らみかけている状態で、やはり、季節通りに、2月初旬からの本格的な開花であろうと思われる、

   記録に間違いがなければ、開花花を写した次の梅の花は、
   道知辺、八重茶青、初雁、水心鏡、鹿児島紅、八重寒紅、鴛鴦、緋の司、玉牡丹
   最後の2種類が、かなり開花していて美しかった。
   最後の写真は、緋の司をバックにした玉牡丹である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   わが庭に咲いているのが、鹿児島紅梅だが、奇麗なピンクの小花で凛とした咲き具合が良い。
   残念ながら、横幅5メートルほどの円形に奇麗に生育したピンクの八重枝垂れ梅が、豪華なアンブレラのように開いて華やぐのだが、移植を断念して、千葉の家に残して来てしまった。
   この梅の花が、八重寒紅とそっくりの花であったので、思い出して懐かしくなった。
   菅原道真の心境である。

   私は、関西では、月ヶ瀬に出かけて、素晴らしい梅を見た。
   奈良や京都など関西の古社寺にも、夫々、風情のある梅が植えられていて、感動することがある。
   天神さんは、北野、大宰府、大阪くらいだが、水戸の後楽園は、何度か行って、素晴らしい梅を鑑賞した。
   平安以前は、花と言えば、梅であったようだが、桜のように華やかではなく、ひっそりとした佇まいが好ましい。
   また、学生の頃の様に、京都や奈良の田舎を歩きたくなってきた。


   さて、このフラワーセンターを歩いて気付いた花は、蝋梅、そして、始めてみたひめ彼岸花である。
   それに、雪柳が、奇麗に咲いていた。
   園内の睡蓮のプール横の花壇に菜の花が咲き乱れていた。
   
   
   
   
   
   
   

   日本庭園に、寒牡丹があったようだったが、出口のディスプレィで見て知ったので、見過ごして帰った。
   
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真冬の大船フラワーセンター(1)

2016年01月13日 | 鎌倉・湘南日記
   少し寒かったが、天気が良かったので、久しぶりに、大船フラワーセンターに出かけた。
   花の少ない真冬だが、椿が咲き始めているだろうと思ったのである。
   わが庭のように、殆どの椿が咲くと言うような状態ではなかったが、かなり咲いていたけれど、やはり、冬で、弱い花弁が痛んだり変色していたりしていて、完全な花は少なかった。

   少し驚いたのは、かなり、奇麗なバラの花が残っていて、こちらの方が、椿より、クローズアップ写真に耐える花が多いような感じであった。
   バラ園を散策していたら、その日、午後から、バラの冬剪定の実演セミナーがあることが分かって参加することにした。

   さて、真冬のフラワー公園は、閑散としていて、寂しい。
   殆ど、観光客はおらず、どうも、バラセミナーに来た客が、大勢のようであった。
   いつものように、真っ先に椿園に向かった。
   思ったほど、椿は咲いていなかったのだが、太郎冠者など侘助椿など、種類によっては、満開になっていて、落ち椿が地面を埋めていた。
   
   
   

   何輪か綺麗な淡いピンクのスイートハートが咲いていた。
   何時まで経っても心地よい響きのsweetheart。
   私の植えている、あるいは、植えていた花は、ピンク系統が多いのだが、赤が勝ったピンクよりも、白っぽくて清楚な感じのピンクの方が良い。
   この花は、咲き切る直前に、崑崙黒の様に宝珠咲きになって、戦端が尖った雰囲気のある咲き方をするのが良くて、淡いピンクが何とも言えないくらい美しい。
   
   
   

   派手な明石潟など他にも何種類か花が咲いていたが、大輪の花や、洋椿などは、まだ蕾の状態で、ここの椿園の見頃は、来月以降なのかも知れない。
   
   
   
   
   

   バラ園に入ると、真冬だと言うのに、晩秋のバラ園の雰囲気で、まだ、止まらずに、遅咲きのバラが咲き乱れていて、個々の花を見ると、結構被写体になる美しい形を維持している。
   ピンクの鮮やかなうららや黄色い鎌倉などは、まだ、健在である。
   プリンセス・アイコは、綺麗に咲いていて、プリンセス・ミチコは、固い蕾を付けていた。
   
   
   
   
   
   

   他に咲いていたバラは、
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   さて、フラワーガーデンの園芸員によるバラ剪定実技講習だが、随分前になるが、京成バラ園でも、何度かお世話になっており、あの時は、剪定ばさみを持って行って、自分でも、園内のバラを剪定させてくれたのだが、何回聞いても、要するに、自分の判断で、経験を重ねる以外にないと思う。
   私の場合には、孫が生まれてからは、娘たちに喧しく言われて、殆ど庭植えを諦めて、鉢植えで育てているので、木もそれ程大きくなくて複雑でもないので、至ってシンプルである。
   それでも、剪定次第で、バラの咲き具合なども変わって来るので、慎重にはしているが、むしろ、その後、バラが生育しつつある段階で、枝を折ったり傷めたりすることの方が多いような感じである。
   この実技セミナーであるが、いくら、バラ栽培の経験を積んでいても、結構、気が付かないことなどを教えて貰って役に立っている。
   こんな季節外れの時期に、モデルを連れて来て、写真を撮っているグループがいたが、一寸、不思議な気がした。
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・稲村ケ崎に立った

2015年12月25日 | 鎌倉・湘南日記
   ”七里ガ浜の磯伝い、稲村ケ崎、名将の剣投ぜし古戦場”
   小学唱歌「鎌倉」の最初の歌詞なのでよく覚えているのだが、横を江ノ電や車で通ったことは何度かあっても、まだ、岬の突端に立ったことはなかった。
   今回、魚を賞味しようと思って、稲村ケ崎の街道沿いにある池田丸と言うしらす・地魚料理の漁師の店に出かけて、ゆっくり、昼食の後、岬の高台に上った。
   とにかく、魚が新鮮で美味いのが有難い。
   


   今では、この岬の背後に切通を貫いて、江ノ電や国道が走っているので、岬だけが切り離されてしまって、小高い丘のようになっているが、鎌倉室町当時には、この稲村ケ崎の突端は、険しく切り立っていたので、極めて通行困難だったのである。
   したがって、鎌倉に攻め入ろうとした新田義貞が、渡ろうとして、潮が引くのを祈って剣を投げ入れたと言う逸話のある場所である。
   
   
   
   私は、腰越から稲村ケ崎に向かったので、岬越しに、鎌倉や逗子、三浦半島の方角が遠望できた。
   高台に上れば、右側に、七里ガ浜の磯伝いに飛び出した江の島が見えて、本来なら、島を結ぶ橋の上に富士山を遠望できる恰好の場所なのだが、この日は、曇っていて、富士山は見えなかった。
   岬の先端は、鎌倉海浜公園になっていて、逗子開成中学校ボート部七里ヶ浜沖遭難事件の慰霊碑や、新田義貞の故事の碑、コッホ博士記念碑などが建っている。
   若い人たちののデートコースになっているのであろうか、殆ど観光客はいないのだが、二人連れのカップルが何組かいて、憩っていたのが意外であった。
   
   
   
   
    
   
  
   中年のアメリカ人カップルが近づいてきて、漢字が読めないのだが、あの看板は何が書いてあるのか教えてくれと言った。
   ”ひとりで抱え込まないで”と言う自殺防止のホットライン表示であった。
   苦しくなってこの断崖から飛び降りる人がいるので、その前に電話してくれ、助けられるかも知れないから、と言う意思表示なのだと説明すると、じっと頷いていた。
   
   
   すこし、展望台にいたのだが、公園を離れて、国道を横切ったところにあるMainと言うレストランに入って、コーヒータイムを楽しんだ。
   この公園自体は、何の変哲もない至って殺風景な公園なので、一度は訪れてみる価値はあろうが、むしろ、観光スポットとしては、この海岸線に沿って沢山並んでいるレストランやカフェ、ホテルなどで過ごす展望を楽しみながらの憩いのひと時ではないかと思う。
   狭い砂浜に隣接して国道と江ノ電が走っていて、すぐその上の七里ガ浜沿いの岸部は高台になっていて、キラキラ輝く美しい海を見ながらサーフィンの人々や江の島など魅力的な風景を楽しめるのである。
   一寸、時代離れしたような江ノ電が、がたごと側を通り抜けていくのも、雰囲気があって面白い。
   老年には分からないが、このあたりが、恋人たちの魅力なのかもしれないと思った。
   
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秋の鎌倉便り・・・光則寺・御霊神社

2015年12月11日 | 鎌倉・湘南日記
   長谷寺への参道のほんの20メートルほど北側の路地を上って行けば、光則寺に通じるのだが、訪れる人は少ない。
   派手ではないのだが、境内一面に色々な花木や草花が植えられていて、季節の移り変わりによって、様相や雰囲気を変えて行く花の寺なのである。
   山門そばに幼稚園があって、生活の息吹が感じられて面白い。
   山門を入ったところ右手に、真っ赤に色づいたオオモミジが、燃えるように輝いていて華やかで良い。
   
   
   
   
   

   入山して、最初に感じたこの寺の紅葉だが、少し、来るのが遅れたのではないかと言う感じで、日当たりのよいところなどは、もみじの先端や上部は、かなり、縮んだようななっていた。
   しかし、その意味では、境内のもみじの殆どは、黄色っぽいもみじが多かったが、まずまず紅葉していて、十分に色づいていて、奇麗であった。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   この寺の境内の良さは、京都の古寺の日本庭園のように、哲学があって本格的に造形されたような庭園ではなくて、イングリッシュ・ガーデンのような自然を重視したような大らかさと言うか、飾らない自然の美しさが漂っていて、心地良いことである。
   どこと言う事がなくても、シャッターを切れば、そのまま、絵になるところであろうか。
   
   
   
   
   

   境内には、今、ところどころに、サザンカが咲いていて、彩を添えていた。
   それに、万両が、奇麗な実をつけていて、小鳥が啄まないのかと思うほど、どの木もたわわに実がなっていた。
   古寺には、ミカンまで、庭木になるのであろうか。
   
   
   
   
   

   そのあと、長谷寺を右に見て、御霊神社に向かった。
   前に来た時に、見過ごして、安楽寺に行ってしまったので、今回、立ち寄ったのである。
   ひっそりと静まり返っていて、殆ど、訪れる人はいなかったが、境内の大銀杏が奇麗に紅葉していて、美しかった。
   丁度、大通りから参道への道を、江ノ電の線路が横切っていて、電車が走っていて、興味深かった。
   切通しに並行して走っているので、トンネルがあって、江ノ電が出てきたので、シャッターを切った。
   
   
   
   
   

   前のように、成就院と極楽寺に足を延ばしたが、両寺ともに、秋色全くなしの、珍しい雰囲気であった。
      
   ところで、昨夜からの大暴風雨で、わが庭のもみじの葉の70%くらいは散ってしまった。
   鎌倉の紅葉の名所のもみじも、相当散ってしまったのではないかと思うのだが、元気で綺麗な葉だけが残っているのなら、それも良いかも知れない。
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秋の鎌倉便り・・・長谷寺

2015年12月10日 | 鎌倉・湘南日記
   先週末に、NHKで長谷寺の紅葉のライトアップ映像を放映していた。
   9日天気が良かったので、出かけてみることにした。
   大通りから参道に入ると、山門の屋根越しに、大銀杏の黄色ともみじの赤い色が頭を出して居るのが見える。
   カメラを構えていたら、綺麗な女の子が横に立って、同じようにスマホをかざしたので、どこから来たのかと聞いたら、アルゼンチンだと言う。
   スペイン語で話そうと思ったのだが、何十年も経っていたので、とっさに出なくて、歳を感じたが、ディズニーのバンビのモデルとなったバリローチェへ行ったが、あそこの秋の紅葉も素晴らしいではないかと言ったら、喜んでいた。
   
   
   

   境内に入ると、高台にある本堂に向かって、一面、もみじが紅葉していて、美しい。
   もみじの上の方や先端部分が、やや、枯れたように黒ずんでいるので、最盛期が過ぎたのかと聞いたら、今、一番色付いて紅葉が美しいのだと言う。
   今年は、温かくて、紅葉の時期が遅れたのみならず、色づきが悪かったようで、少し散り始めて、やっと、鮮やかに紅葉したと言う事であった。
   眺望散策路への山の手の方には、あまり、紅葉は見られなかった。
   
   
   

   正面の石段を登り、地蔵堂の方に歩いて、本堂の方へ上る道は、正に、錦のトンネルの連続で、鬱蒼とした紅葉を下から見上げて、木漏れ日に揺らぐもみじの美しさは、格別である。
   本堂の前から、陽に輝く順光の紅葉も捨て難いが、やはり、紅葉は、逆光で見るのが良い。
   とにかく、美しいので、シャッターを切り続けたので、その一端だけを掲載しておきたい。
       
    
    
    
    
    
    
    
    
            
    
     
    
    
    
     
    
     
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秋の鎌倉便り・・・浄智寺

2015年12月09日 | 鎌倉・湘南日記
   寅さんの御前様・笠智衆が、愛していて、インタビューを受ける場所に指定していたと言う。
   源氏山から、急峻な化粧坂と分岐したやや緩やかな山道を一気に下ると、この浄智寺に行き当たって、林間の清楚な中国風の三門(鐘楼門)の佇まいにほっとする。
   ここからが北鎌倉の散策への第一歩としては格好のコースで、大通りに出て、左に行けば浄智寺、円覚寺、右に行けば、円明園、大覚寺、そして、鶴岡八幡宮に向かう。

   浄智寺へのアプローチは、街道から入って、「甘露の井」を右に見て、惣門をくぐって、林間の中を、なだらかな石段を、エキゾチックな三門を目指して登って行くのが良い。
   着飾った新婚のカップルが幸せ一杯で降りてきた。
   浄智寺は、鎌倉五山の第四位と言う極めて核の高い名刹でありながら、今では、惣門や鐘楼門のほかには、 室町時代の作の釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三仏が安置されている仏殿ほかが、残っているだけである。
   
   
   
   
   

   境内に入ると、右手の棟門のそばから、裏手の洞窟の布袋尊像前にかけて、もみじが色づいていて美しい。
   庫裏脇に、渋柿であろうか、一本柿の木が植わっていて、風情があって面白い。
   
   
   
   
   
   

   庫裏の裏には、かなり広い日本庭園になっているが、秋の気配は、あまりなくて、背後の山が色づいている。
   仏殿の前に、銀杏が奇麗に黄変していて、地面を黄色く敷き詰めている。
   円覚寺などと違って、シーズンでありながら、浄智寺を訪れてくる人は少なくて、ひっそりとしている。
   
   
   
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