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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・鶴岡八幡宮神苑ぼたん庭園の冬ぼたん

2017年02月02日 | 鎌倉・湘南日記
   今日も天気が良かったので、北鎌倉の東慶寺に立ち寄って、そのすぐ後、冬ぼたんが見頃だと思って、明月院前からバスに乗って、鶴岡八幡宮に向かった。
   関東に移り住んでからは、ぼたん園と言えば、上野の東照宮か、この鶴岡八幡宮しか、行ったことがないのだが、関西の長谷寺や石光寺とは、また、違った雰囲気と趣があって、訪れては、楽しませてもらっている。
   開苑は、2月中旬くらいまでのようだが、萎れた花もなく、殆ど開花していたので、今が、一番見頃なのかもしれない。
   

   ここのぼたん庭園は、大きな方の源平池の南側池畔に沿って伸びた細長い庭園で、真ん中に遊歩道が通っていて、その左右にぼたんが植えられている。
   池と反対側の南面は、道路沿いに築地塀が設けられて、道路と民家から遮断されて、やや、築山風に高くなっていて、北側の池畔へ傾斜している。
   広々と広がる源平池が、ぼたん苑と調和して、素晴らしい借景を形成していて、その伸びやかな展望が何とも言えない。
   今日のように陽気が良くて寒さを感じないような日には、ぼたんを眺めながら、池畔に据えられた赤毛氈の床几にかけて、しばらく涼風を楽しんでいると、実に、楽しい。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   先日から、上海江南旅紀行を綴っており、太湖を訪れた話や、中国庭園では、特異な形をした太湖石が珍重されていて、どんな中国の名園でも、太湖石の石組の庭のない所はないと言うことに触れてきたが、その太湖石をメインに据えた「太湖の庭」が、このぼたん苑にある。
   この太湖石は、石灰石で出来ていて、長い間に太湖の水に浸食されて表面に多くの穴が開いて複雑な形となった石である。
   今では、この太湖石の中国からの持ち出しは一切禁止されているようだが、以前に、在日中国大使の好意で、ぼたん苑に寄贈されて、専門家が来て設営されたと言う。
   ぼたんと太湖石と言う、まさに、中国好みのマッチングだが、狭い空間だし、本格的な中国庭園を意図したわけでもないので、多少、取ってつけたような雰囲気なのは、仕方がないであろう。
   先月、江南で、中国庭園を見てきたところなので、前に置かれた床几に座って、小休止させてもらった。
   参考に、先日ブログで書いた上海の豫園の太湖石の写真を掲載しておく。
   
   
   

   この庭には、2か所、一寸した日本庭園があって、眺めるだけだが、ほっとする空間である。
   
   
   
   
   

   さて、ぼたんの花だが、ここのぼたん庭園のぼたんは、かなり、種類が限定されていているようで、同じ種類の花が多い感じで、私の好きな黄色いぼたんは、一株も見つからなかった。
   ぼたんの種類の名前を憶えても、すぐに忘れてしまうので、とにかく、美しいぼたんを鑑賞できれば、それで、十分満足であった。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   私の場合、華麗なぼたんの花も好きだが、その花弁の中の雄蕊か雌蕊か良く分からないのだが、蕊の神秘さに魅かれることがあるので、時々、花を接写することにしている。
   
   
   
   
   
   
   

   
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鎌倉便り・・・荏柄天神社の梅花

2017年02月01日 | 鎌倉・湘南日記
   わが庭の白梅が咲き始めれば、当然、鎌倉の古社時の梅は、見頃のはず。
   梅と言えば、天神さんであるから、鎌倉では、荏柄天神社である。
   午後、やや遅く、鎌倉山からバスに乗って鎌倉駅まで出て、そこから、大塔宮、鎌倉神宮行のバスに乗り換えて、天神社へ向かった。
   
   昨秋、大イチョウを見に来たので、久しぶりだが、丁度、受験のシーズンなので、境内に、合格祈願の祈祷やお祓いや絵馬のための仮テントが設営されていて、拝殿では、神主さんが、学生にお祓いを行っている。
   私など、若い頃から、そのあたりの信仰心とは無縁なので、梅の写真を撮っているだけなのだが、拝殿の壁面に掛けられた沢山の絵馬を見れば、若者たちの熱心さが良く分かる。
   おばあちゃんなのだろうか、孫の合格祈願のためなのであろうが、境内の床几にバックを置いて、小休止しては、何回も何回も拝殿の前に往復して、拝み続けている。
   お百度を踏むと言う心境なのであろうか。
   
   
   
   
   

   さて、肝心の天神さんの梅だが、何日か早い感じで、満開と言うか、見頃には、まだ少し時間がかかるようで、綺麗に咲くのは、この週末から来週初めにかけてであろうか。
   しかし、桜とは違って、梅の満開と言っても、桜ほど、派手に華麗に咲き乱れるわけではないので、丁度、中国人が、13夜を愛でるように、梅は、咲き初めのころが、鑑賞には良いのかも知れない。
   寒い冬にエネルギーを貯めていたのを、開花の瞬間に一気に噴出させて咲くと言うことで、一番花が、一番美しいと言う。
   私の場合には、どちらかと言えば、花木など全体の花を写すことは殆どなくて、花に近づいてクローズアップした花姿を追うことが多いので、咲き切らない時の方が良いのかも知れない。
   梅の場合、五弁が完全に絵のように揃って整った花弁を探すことは非常に難しくて、それに、花の向く方向や光具合など考えれば、大変苦労する。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   この神社は、朱塗りの柱や構造物と白壁が鮮やかで、白梅や紅梅とのコントラストが、結構美しくて絵になる。
   
   
   
   
   
   

   高台にある筆塚に並んで、綺麗なピンクの枝垂れ梅の紅梅があり、その背後に回って筆塚や社殿を眺めると、結構、面白い。
   左側の絵馬がぶら下がっている建物が拝殿で、右の建物が国宝の本殿である。
   
   
   
   
   
  
   この神社の扉などには、梅の花をあしらった五弁を切り抜いたデザインが施されていて、中々、モダンで良い。
   
   
   

   
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鎌倉便り・・・久しぶりの江の島

2016年12月09日 | 鎌倉・湘南日記
   かなり、晴天が続いているので、富士山が見えるであろうと思って、江の島行きのバスに乗った。
   江の島は、鎌倉市ではなくて藤沢市なので、観光情報などはすべて藤沢発だが、一般的には鎌倉と一体の観光地であろう。
   江の島に入ってしまえば、ワンセット整った観光スポットなので、鎌倉の古社寺散策とは、大分、雰囲気が違ってくる。

   バスで、江の島弁天橋を渡ると、前方島の中腹に、中国風の瑞心門が見えてくるので、弁天さんの江島神社の島であることが分かる。
   バスを下りると、真っ先に目に入るのは、弁財天を真ん中にした女性像。
   広隆寺や中宮寺の弥勒菩薩像を意識したような半跏の弁財天、ミロのビーナスタッチのこれだけブロンズのヌード像、インドの寺院そっくりの腰をくねらせた肉感的な女神像、・・・とにかく、何が何だかわからない様な女性の群像だが、真っ青な海をバックにして、結構絵になっているのが面白い。
   
   
   
   
   

   弁天橋を少し下がって、橋の欄干に立つと、富士山が良く見える。
   まだ、冬が厳しくないので、空気がクリアでないので、富士山の姿は、やや、霞んでいるが、少し、雲を被っているが、良く見える。
   
   

   参道の商店街の路地を右に折れると、一か所だけ、海岸に出ることが出来る。
   ここから見る富士山も、岩礁に鵜が休んでいて点景になって、結構、面白い。
   
   
   
   

   参道を登って行くと、いつも思うのは、この神社と言うか、江の島の雰囲気は、何処か国籍不明の不思議な感じがすることである。
   秋の気配は、門の側から、上りの紅葉くらいで、それ程感じられない。
   
   
   
   
   
   

   殆ど散ってしまっていたが、二股に分かれた銀杏の木:結びの樹が立っていて、商魂たくましく、「良縁成就 結び絵馬 500円」と銘打った絵馬が、鈴なりであった。
   
   

   途中、中津宮公園の高台から、湘南港とヨットハーバーが見下ろせる。
   オリンピック準備だろうか、工事のクレーンなどが動いている。
   
   
   
   

   島の上にあるコッキング苑には、椿園の椿が如何ばかりか、咲き具合にを観に入ったのだが、殆ど咲いておらず、失望した。
   初雁、限り、加茂本阿弥、荒獅子などが、一二輪、その程度だった。
   寒椿やサザンカは、かなり咲いていたが、パラパラ葉が散るので、私の好みではない。
   この庭園で興味深いのは、ソテツの大木などの途中に、椿やほかの植物が、根を張って規制していることである。
   南洋の島から移植したと言うクックアロウカリアやシマナンヨウスギと言った巨木が、聳え立っているのも面白い。
   
   
   
   
   
   

   ここの展望台からも、四周が良く展望出来て、富士山も見えるが、大分、霞み始めた。
   対岸の藤沢市の街が良く見える。
   
   
   

   
   
   
   
   
   
   

   コッキング苑を出て、時計回りで一周して下山することにした。
   途中、山ふたつの渓谷を見下ろして、小さな商店街に入ったが、このあたりは、かなり、風情があって良い。
   この谷間から、大島が見える。
   今回は、奥津宮などへは行かずに、途中の下山道を下って帰った。
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・報国寺竹林の紅葉

2016年12月07日 | 鎌倉・湘南日記
   東慶寺と並んで、鎌倉でもう一つのミシュランの三ツ星寺院が、報国寺だが、そのチャームポイントは、竹林・竹の庭の美であろう。
   京都嵯峨野の竹林よりは、スケールは小さいが、一寺院の竹林としては、立派で美しい。
   すぐ近くの浄妙寺と比べて、この報国寺は、いつも観光客で賑わっている。
   私が入山したのは、浄妙寺でゆっくりしたために、3時半を回っていて、閉園間近であり、竹林は、既に薄暗くなっていた。
   山門を潜ると、左手の参道を歩くと、銀杏の大木の影で女神像(?)が迎えてくれ、右手の石段を本堂に向かって上るとトンネルのような木陰からもみじが明るく光って見える。
   
   
   
   
   
   

   本堂前の黄色いもみじが、豪快である。
   本堂を右に見て、奥へ向かうと鐘楼があって、その背後に裏門があり、垣根越しのサザンカが咲き乱れていて、後の真っ盛りに黄変した銀杏とのコントラストが美しい。
   苔むした檜皮葺の門の屋根に草が生えていて、銀杏の枯れ葉が彩を添えている。
   
   
   
   
   

   竹の庭へ入ると、真っ先に、黄色い紅葉が出迎えてくれて、そこを回り込むと、すぐに、竹林が広がっているのだが、まず、右側に回り込んで、本堂裏の庭園に入る。
   この庭では、万両や千両が、美しくて目を引く。
   
   
   
   
   
   
   

   竹林は、陽が照っていると、木漏れ日が美しいのだが、もう、大分薄暗くなっていて、茶室の明かりが目立つほどになってきている。
   ぎっしりと竹が生えているようだが、地面を見ると、結構空間があって面白い。
   竹林の合間から、紅葉が垣間見えて奇麗である。
   
   
   
   
   
   
   
   
      竹林を通り抜けると、山際に向かって、もみじの大木が紅葉している。
   仏像などが安置された洞窟の岩壁に、もみじが覆いかぶさっている。
   
   
   
   
   
   
   

   境内の印象的なもみじのショットを掲載する。
   
   
   
   
   

   境内を出る頃には、山門が閉められていて、裏口から出たのだが、その通用門近くの紅葉も中々奇麗であった。
   閉門時間が過ぎても追い出されるわけではないので、人が去った閑散とした庭園でしばらく憩ってから門を出た。
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・浄妙寺の華麗な紅葉

2016年12月06日 | 鎌倉・湘南日記


   昨日は、金沢街道沿いの古社寺を歩いた。
   十二所神社を皮切りに、光触寺、明王院、浄妙寺、報国寺である。
   浄妙寺と報国寺で、非常に素晴らしい秋色を堪能したので、今回は、浄妙寺について書く。

   浄妙寺は、鎌倉五山の第五位に列せられる格式の高い寺で、境内は、非常に広くて、本堂の背後に、墓地や庭園が広がっており、立派なレストランもある。
   境内もそうだが、接続する山際にも巨大なもみじの大木があって、今を盛りに紅葉して輝いている。
   山門を潜ると、本堂の左手に、真っ黄色の銀杏、右側に赤く紅葉したもみじが、迎えてくれる。
   それだけでも、もう、絵になる素晴らしいアプローチである。
   
   
   

   とにかく、まず、本堂の左側から、背後にかけてもみじが群植されていて、綺麗に紅葉している。
   その一部を近づいて撮ったのが、次のショットである。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
    
   

   背後の山際に、沢山のもみじの大木が植わっていて、綺麗に紅葉しているのだが、それに加えて、斜面の雑木の紅葉も、カラフルで、一幅の西洋画である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   この浄妙寺には、美しい庭園が付属した茶室・喜泉庵がある。
   中に入って、抹茶と菓子を頂きながら、しばらく、庭園越しに美しい紅葉を鑑賞していた。
   アプローチの茶室横の黄色い紅葉が、非常に美しい。
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・建長寺:半僧坊の紅葉

2016年12月05日 | 鎌倉・湘南日記
   私の天園ハイキングコースの終着地は、建長寺の半僧坊の山側の入り口。
   とにかく、泥濘の難路を歩いてのハイキングであったので、煙の立つ建長寺の塔頭を見下ろした時には、ほっとした。
   夕日に映えた半僧坊の参道脇あたりの紅葉が美しかった。
   
   

   急峻な石段を下りると、すぐに、半僧坊の境内に入る。
   富士見台から見ると、微かに富士が見える。
   背後の山側の高みから見下ろすので、紅葉が美しい。
   
   
   
   
   

   この半僧坊だが、何度も建長寺を訪れているのだが、今まで、全く意識がなくて、今回が初めてである。
   建長寺の鎌倉半僧坊大権現縁起によると、
   明治中期の建長寺住職 おおぞら霄 かん貫どう道和尚は、ある夜お坊さんのような、また俗人とも見える白髪の老人と山中で出会い、その翁が「私を関東のいずれか清浄な処に招いてくださるなら、その処いよいよ栄え、ありがたいことが絶える事がない。」と告げ、フッと姿を消してしまった霊夢を見られました。
このお姿こそ半僧坊の眞姿で、建長寺の鎮守に相応しいと、自ら奥山の方廣寺(静岡県浜松市引佐町奥山 臨済宗方廣寺派大本山)にお出向きになりご分身を願われ、明治二十三年五月、建長寺の内で最も景色の勝れた勝上?に安置され、直ちに堂宇を創建して現在の鎌倉半僧坊本殿の礎を築きました。と言うことで、
   半僧坊大権現は、建長寺の鎮守なのだが、
   鎌倉時代の建長5年(1253年)に、開基は鎌倉幕府第5代執権北条時頼、開山は南宋の禅僧蘭渓道隆で創建された鎌倉五山の第一位の建長寺とは、直接関係はないようである。
   天狗のブロンズ像などが沢山立っていて、全く、雰囲気の違った境内である。
   
   
   

   いずれにしろ、塔中や銅像は高台にあるので、鳥居のある平坦な参道を通って階段を上ることになるのだが、私は、今回は、山の方から反対に歩いて、建長寺境内に入って行ったのである。
   
   
   
   

   この半僧坊の境内の紅葉は、今盛りで、非常に美しい。
   山間深くの立地が幸いしたのか、もみじの痛みやちじれが少なくて、色づきも非常に繊細で錦色に紅葉していて、非常に美しい。
   銀杏も、一本だけ植わっているのだが、真っ黄色に輝いていて、もみじとのコントラストが美しい。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   半僧坊から、建長寺本来の塔頭までには、かなりの距離があり、その間にもところどころ紅葉が見られる。
   方丈から三門にかけては、殆ど、オープンスペースなので、紅葉は、山側にある程度で、半蔵坊ほどの華やかさはない。
   半蔵坊に入ったのが、もう、4時ころだったので、仏殿に着いた時には、殆ど、薄暗くなってしまっていた。
   私には、紅葉よりも、堂々とした豪快な塔頭の建物の姿の方が印象的であった。
   外に出ている国宝は、鐘楼だけだが、これだけが、創建当時のものだと言う。
   暗くなって来たので、総門を後にした。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  
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鎌倉便り・・・瑞泉寺から天園ハイキングコースの秋

2016年12月04日 | 鎌倉・湘南日記
   先日、明月院を書いたので、後先になってしまったのだが、これは2日の鎌倉宮からの延長の鎌倉歩きで、この日は、その後、瑞泉寺に行き、天園ハイキングコースを歩いて、北鎌倉の建長寺に出た。
   
   瑞泉寺へは、何度も通っているのだが、この道を歩いていると、京都の大原の田舎を歩いている感じがするのが不思議である。
   瑞泉寺は、山門までの参道が、かなり長くて、梅林を経て、鬱蒼と茂った杉林を上って行き、山門を潜ると、やっと、境内に出るのだが、花の寺と言うだけあって、色々な花木が、びっしりと植えられている。
   吉田松陰も歩いた苔むした古い階段で、写真家が、可愛い人形をセットして写真を写していた。
   
   
   
   
   

   もみじの紅葉を期待して、瑞泉寺を訪れたのだが、少し早かったのか、本堂裏庭園側のもみじが、少し色づいているくらいで、山門際の鬱蒼としたもみじの大木も、まだ、緑色の葉を保っていた。
   境内の皇帝ダリヤや万両、南天などの方が、目を引いた。
   背後の山の落葉樹は紅葉していた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   瑞泉寺を出て、少し引き返すと、右手に路地があって、天園ハイキングコースの登山口のカンバンがある。
   その左手に真っ暗な小路があって、コースが、簡単ではないと言う雰囲気を醸し出している。
   出てきた婦人の二人組に聞くと、随分歩いた、泥濘が大変だ、と言う。
   もみじはどうだったかと聞くと、よく覚えていない、銀杏が足元に落ちていたが歩くのが精いっぱいだったと言う。
   とにかく、鬱蒼と茂った山道を登り続けて、何の面白みもないと言うのが、最初の印象だった。
   時々、天園からくるハイカーと出会うくらいであり、林間から、わずかに風景がのぞく。
   やっと、天園近くまで来て、幼稚園の子供たちにあった。
   
   
   
   
   
   
   
   

   この、いわば、頂上の天園には、いくらかの上り口があって、もみじを見るためには、鎌倉宮からすぐ近くの登山口から、獅子舞(紅葉谷)を上って来なければならないことを知った。
   この幼稚園児たちも上って来たと言うので、下ろうとしたら、先日の雨でコースは、泥濘で、ウォーキングシューズではめり込んでとても駄目で、下りは危険だと言う。
   別なハイカーが、もみじは、少し色づいているくらいで、まだ、時期が早いと言う。
   老骨に鞭を打ってけがをしても、と思って諦めて、予定通りに、建長寺経由で北鎌倉に抜けることにした。

   天園休憩所に着いたが、私の趣味でもなかったので、通り越した。
   その山の手に、古い車が放置されている。
   なぜ、こんな山奥に車があるのか、不思議に思ったのだが、天園の頂上の六国峠のすぐそばに鎌倉カントリークラブがあって、何のことはない、立派な道路がついていて、苦労するのはハイカーだけだと言うことなのである。
   ハイキングコースで、紅葉を楽しめるのではないかと、よくも知らずに歩いてきたのだが、ここに来て、初めて、もみじらしき、もみじの紅葉を見た。
   側の絶壁状の展望所から、鎌倉の街が遠望できた。
   
   
   
   
   
   
   

   少し、建長寺方向に歩くと、オープンスペースの六国峠、天園公園に出た。
   ここには、何本かのもみじの大木が植わっていて、紅葉していた。
   ここからも、鎌倉の街並みが良く見えていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   鎌倉カントリーからは、横浜の街が一望できる。
   みなとみらいの高層ビルやホテルが良く見える。
   裏手は、オープンスペースになっていて、ススキが風に靡いて光っていた。
   
   
   
   

   これから下りであろうから、少しは楽になるだろうと期待したが、前から上ってきた老夫婦が、これからまだ随分ありますよ、ぬかるんで大変ですよ、と嫌なことを言う。
   この時気付いたのだが、厳しい山道では、1.4キロだとか、700メートルだとか、地図や案内書に書いてあっても、その3倍くらいは覚悟しておかなければならないと言うことである。
   私も一人旅だが、途中で、綺麗なお嬢さんの一人旅に出合って、寂しいでしょうと聞いたら、一寸寂しいですと言っていたが、余程、意志のしっかりした好奇心の強いヤングレディなのであろう、気をつけてと言ったら、にっこり有難うございますと言って、瑞泉寺口へ下って行った。
   
   
   
   
   
   
   
   

   建長寺の立て看板を見た時には、正直ほっとした。
   恥ずかしいけれど、歳の所為か、泥濘に足を取られてつんのめって、右手に持っていたデジタル一眼を地面について、体を支えたので、カメラは、3分の1くらい、泥に突っ込んで泥まみれ。
   とにかく、水分が侵入するとダメになるので、すぐにハンカチで拭ったが、何の用意もないので、カメラは哀れな状態。
   シャッターと操作ボタンは、助かったが、ズームのリングなり、焦点が機動できるのかどうか、いざという時には、レンズ固定で、手動で焦点を合わせるかと思ったのだが、とにかく、ズームレンズ廃却のつもりで、動き難くなってしまったカメラを操作して、写真を撮り続けた。
   建長寺が眼下に見下ろせて、遠く、鎌倉の街が見える。
   薄い夕日を浴びて輝く眼下の景色にしばらく見とれていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・明月院:紅葉が美しい

2016年12月03日 | 鎌倉・湘南日記
   昨日、天園から建長寺に下って見た紅葉が絶頂期で美しかったので、土曜日で混むのが嫌だったが、午後、思い立って明月院に向かった。
   残念ながら、いつもミスっているので、花菖蒲と紅葉の見ごろの時には、明月院では、本堂後庭園を特別公開しており、この機会に、この庭園を見ようと思ったのである。
   期待にたがわず、素晴らしい庭園で、綺麗な紅葉を鑑賞することが出来た。
   JRの踏切を越えたところから、門前までのアプローチも、秋色が豊かであった。
   
   
   


   アジサイの頃ほどではなかったが、やはり、明月院を訪れる人は多く、混んでいた。
   一番、驚いたのは、有名な方丈の円窓越しに臨む庭園を写すために、沢山の人が列をなしていることであった。
   普段なら、奥の庭園が非公開で、庭園の風景だけを写せるのだが、今は、奥の庭園に人がいるので邪魔だと思うのだが、辛抱強く順番を待っている。
   いつもは、円窓から、写真を撮っているのだが、今回は、庭から逆にしか写せなかった。
   この窓のある本堂の裏には、小さな池があって、綺麗な日本庭園が設けられている。
   
   
   
   
   
   
   
   

   明月院には、かなり、もみじが植えられていて、紅葉が美しいのだが、大半、イロハモミジやヤマモミジなのであろう。
   後庭園には、他のもみじも植わっているが、山門までの庭には、真っ赤なもみじは一本もなく、かなり、単調である。
   しかし、幸いにも、急に陽が射し始めて、もみじが、錦色に輝いてきた。
   この明月院の背後の山も、殆ど、落葉樹なのであろう、紅葉して美しい。
   
   
   
   
   
   
   

   本堂を回り込んで、後庭園に入る。
   総門を入って本堂までの、本来の明月院の境内よりも、はるかに広くて、バックの山を背負って、中々、豪快な庭園であり、白砂庭もあり、真ん中には、花菖蒲の花床が整備されている。
   
   
   
   
   
   
   

   後庭園には、三面の山が迫っているので、陽が射していなかったが、紅葉は美しかった。
   一本、大杯であろうか、真っ赤なもみじが植わっていて、点描として、彩を添えていて人々を集めていた。
   真っ黄色な小さい葉のもみじが、綺麗に輝いていて、珍しかった。
   京都の永観堂や東福寺、宇治川河畔や平等院などと比べれば、話は別だが、今までの私の経験では、この明月院の紅葉が、鎌倉では、一番美しいと思っている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   この明月院の竹林は、いつ見ても美しい。
   シーズンには、銀座以上に混雑するアジサイロードは、今は、閑散として寂しい。
   
   
   

   帰途、東慶寺に向かったが、閉門の4時前に着いたので、諦めてバスに乗って帰った。
   
   
   

   
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鎌倉便り・・・荏柄天神社の大銀杏、鎌倉宮の紅葉

2016年12月02日 | 鎌倉・湘南日記
   荏柄天神社は、鎌倉の天神さん。
   鳥居を潜ると、大銀杏が見える。
   今回は、この銀杏を見たくて、訪れたのである。
   荏柄天神社のHPによると、
   大銀杏・・・御神木の大銀杏です。古い史料によりますと、御由緒にある
     「天神画像」が天降った地を里人が畏れ、踏まれないように
     「いちょう」を植えたと記されておりますので樹齢は神社と同じく
     900年程度と思われます。実際、樹齢1000年といわれる
     「大いちょう」とほぼおなじで高さが25メートル、胴回りが
     10メートルの大木です。

   鶴岡八幡宮の大銀杏が倒壊したので、今では、この銀杏が、鎌倉最大の大銀杏だと言う。
   この銀杏は、真ん中の主柱が、何らかの形で既存したのか、背丈はそれ程でもなくて、横に大きく広がっており、胴回りの大きさは、目を見張るほどの迫力である。
   正面から順光で見ると、まだ、緑色のかった黄緑色に見えているのだが、境内に入って、背後から見ると、殆どは逆光で真っ黄色に輝いている。
   順光でも黄色く紅葉すれば、葉が散り始めるのだが、この大銀杏は、まだ、しっかりと葉を維持していて、美しい。
   
   
   
   
   
   
   
   
   普通、街路樹などの銀杏の木は、モミの木のように、すっきりした形で立っているのだが、この大銀杏の木を透かして見ると、やはり、年輪の所為もあろうか、入り組んで、錯綜していて古木の風格があって、中々面白い。
   余談だが、この神社に、絵筆塚が立っていて、漫画家たちの河童の絵が描かれているのだが、何となく、小島功の絵が面白いので、見ている。
   
   
   
   

   鎌倉宮は荏柄神宮社からはすぐの距離で、バスがこの大塔宮(鎌倉宮)終点で来ているので、ここから、覚園寺や瑞泉寺、天園へと足を延ばす。
   鳥居から拝殿まで、境内のオープンスペースはかなり広く、石段までの左右に、もみじは植わっていて、今、丁度最盛期である。
   
   
   

   右側の社務所前の方に、もみじが多く植わっていて、丁度、日が当たっていて、錦に照り映えて美しい。
   
   
   
   
   
   
   

   今、一番美しく咲いていて、それに、葉が綺麗に残っているので、もみじの本来の形と、赤や黄色や橙や緑の色彩の微妙なコントラストが醸し出す造形美が、非常に美しいので、どうしても、その方にレンズを向けてズームアップしてしまう。
   ファインダーから覗くもみじの姿と写った写真とは、かなり、印象は違うのだが、頭に残った残像はすぐに消えてしまうので、やはり、残しておいた方が良いと思いながら、シャッターを切っている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・フラワーセンター大船植物園:美しい紅葉

2016年12月01日 | 鎌倉・湘南日記
   雨が上がって、急に青空が顔をのぞかせたので、フラワーセンターに出かけた。
   植物園全体は、既に、冬支度を始めた感じで、少しずつ寂しくなっていく雰囲気だが、最後の化粧であろうか、期待通り、色づいた落葉樹が陽を浴びて美しく輝いていて、綺麗であった。
   
   
   
   
   
   

   フラワーセンターを入って、左折れして、真っすぐ柏尾川に向かって進むと、椿園があるのだが、その上に銀杏の大木がそそり立っていて、その南東隅から柏尾川の道路沿い塀際に、もみじが植わっていて、今、並木路を覆って紅葉が非常に美しい。
   銀杏は、大分散り始めているのだが、この通りの一本だけは、まだ、黄金色に輝いていて、やや、茶色ずんだメタセコイヤの巨木と、もみじのコントラストが絵になる。
   
   
   
   
   

   通りに立って、もみじの覆いかぶさる姿を見上げると、紅葉が透けて輝いている。
   もみじの良さは、葉が薄くて、逆光にも光に透けて輝いてより美しくなることで、この公園に、「ふう」と「もみじばふう」と言う紅葉の美しい大木が何本か植わっているのだが、この木の葉は肉厚で光を通さないので、順光の方が美しい。
   
   
   
   
   
   

   もみじの木の下に潜り込んで見る、木漏れ日に浮かび上がるもみじの風情もなかなかである。
   この公園のもみじは、ほんの少し、タイミングが早い感じで、赤く色づく直前の葉が多いのだが、その分、ちじれた葉や枯れ葉が殆どないところが良い。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   もみじの下草に、ツワブキの群生が連なっていて、時折、黄色い花が陽を浴びて、黄色く光っていて美しい。
   しばらく、この奇麗に紅葉したもみじの下で、佇みながら、シャッターを切っていたが、殆ど、訪れる人はいなかった。
   
   
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鎌倉便り・・・秋深し:長勝寺から御霊神社

2016年11月23日 | 鎌倉・湘南日記
    安国論寺の高台から、鮮やかに黄色く色づいた銀杏の姿が見えたので、長勝寺だと歩を進めた。
   横須賀線の踏切を渡ればすぐである。
   鶴岡八幡宮の大イチョウが倒れてからは、寂しくなったのだが、荏柄天神社に行きたかったけれど時間がないので、長勝寺の後、帰途でもあるので、銀杏の紅葉を見るために、御霊神社に行こうと考えた。

   長勝寺の銀杏は、門前から見ると、一本の木のように見えるが、雌雄二対の大銀杏なのである。
   墓所に覆いかぶさるようにそそりだっていて、今まさに、一番美しい紅葉を見せている。
   奥の銀杏が雌で、ギンナンをたわわに実らせていて、落ちればどうするのか、面白いと思って観上げていた。
   
   
   
   
   

   法華堂の前に、もみじの巨木が植わっていて、このもみじが、錦の紅葉で、背後の大銀杏とのコントラストが美しい。
   朝早ければ、良いのかも知れないが、もみじ側の陽が陰っているので、写真には撮りにくいのが残念である。
   
   
   
   
   
   

   この境内で目を引くのは、サザンカで、一本だけ白い八重の花が咲いていたが、匂うように美しい。
   もう一本、小堂脇の赤いサザンカで、たわわに咲き乱れて散って、びっしりと地面に敷き詰めて、赤い絨毯のような雰囲気を醸し出している。
   
   
   

   長勝寺を出て、水道路から大町四つ角を目指し、左折れしてJRと江ノ電の踏切を越えて、由比ガ浜大通りを真っすぐに長谷寺へ向かおうと考えて歩き始めた。
   北鎌倉からも鎌倉中心部の古社寺へ歩くのだが、京都と比べれば、鎌倉の街の規模が良く分かる。

   途中、何の変哲もないパン屋があったので、ガイドブックにあった店だと思って、中を覗き込むと、老人が一人店番をしている。
   何となく話しかけたら、この店を70年も続けており、93歳だと言う。
   元気と長生きの秘訣は何だと聞いてみたら、遊ぶこと、女遊びだと言って、10代からの武勇伝を語り始めた。
   遊びの出来ない人間は一人前ではないと、今でも、50代、60代、70代の女友達が4人いて、現役だと言いながら、とにかく、面白い話を滔々と語り始めたので、私には別世界の話ながら、これも勉強だと思ってしばらく拝聴していた。
   店に並んでいたパン、揚クリームとじゃがチーズを一つずつ買って、途中で、毒気抜きのつもりで食べたが、おいしかった。
   店には、中身を変えた面白いパンが並んでいるのだが、どうも、主人には似つかわしくない斬新な新製品の開発やネーミングは、後継者の孫、ひ孫たちの発想であろうが、手書きの品書きや何十年前と変わらない店の佇まいが、実に懐かしくてうれしい。
   これが、鎌倉の良さであろう。
   
   
   

   下馬から長谷寺への大通りに面しては、流石に鎌倉だと思わせる店があって、激しいバス通りながら、面白い。
   
   

   長谷寺へは寄らずに、長谷寺観音前の交差点を左折れして、次の路地を右折れして、御霊神社に向かった。
   銀杏が、少し紅葉しているのが見えた。
   この神社にも、本殿の左右に、雌雄の銀杏の大木が植わっている。
   本殿に向かって、右側が雌で、この方が色づいていて、左の雄の方は、すこし、紅葉が遅い。
   
   
   
   
   

   いつものように、時折、鳥居外を、江ノ電が通り抜けるので、シャッターを切った。
   路肩の季節の花を靡かせて、列車は通り抜ける。
   長谷寺に着いた時には、閉門前であったので、入るのをあきらめた。
   参道横の対僊閣の戸口が開いていたので、何となくシャッターを押した。
   長谷寺前からバスで鎌倉山まで帰り、バスを降りて歩きだしたら、安国論寺の展望所から見えなかった富士山が、前方に浮かび上がっていた。
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・秋深し:妙本寺から安国論寺

2016年11月22日 | 鎌倉・湘南日記
   少し晴れ間が出たので、鎌倉の秋は如何ばかりかと思って、鎌倉山からバスに乗って、鎌倉駅を目指した。
   シーズンだと言う割には、鎌倉駅も、小町通も人が少なかった。
   若宮大路を渡って、目と鼻の先の大巧寺の門を潜った。
   椿の花を見るためだったのだが、まだ、少し早くて、あけぼのと西王母、ヤブツバキやサザンカくらいしか咲いていなかったが、一つ、隠れ磯と言う知らない椿が咲いていた。
   つゆうめもどきと言う黄色い実がびっしりついた木や、南天桐と言う赤い実を付けた木も面白かった。
   それに、酔芙蓉も、ムードがあって良い。
   
   
   
   
   
   
   
   

   本覚寺を通り抜けて、妙本寺に向かった。
   ここの紅葉は、一部のもみじが紅葉している程度で、まだ、時期が早く、大イチョウも緑のままであり、山間の所為か、秋色は薄い感じである。
   今日も、新婚のカップルの写真を撮っていたが、境内が広くてオープンなのが好まれるのであろうか。
   
   
   
   
   
   
   
   

   椿やサザンカ、千両、本堂前のキンカン等々、風情を添えているのが良い。
   
   
   
   
   
   
   

   次は、安国論寺に行った。
   この寺の門前に、かなり、大きなイチョウの木と、枝垂れ桜の木が植わっていて、春秋結構目立つのだが、果たして、銀杏の紅葉はどうであろうか。
   残念ながら、2~3日遅い感じで、微かな風にも、散り続けていて、地面がびっしりと黄色く染まっている。
   
   

   不思議なもので、この寺の境内を20メートルほど奥に入った本堂前の銀杏は最盛期で、綺麗に黄色く光っていた。
   ここのもみじも、紅葉していて、コントラストが美しい。
   その奥に、市の天然記念物であるサザンカの巨木が、白い花を咲かせていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   境内には、下草風に、千両などひっそりと、彩を添えていて、ほっとする。
   この寺の裏山に上って行くと展望台に出て、遠く、稲村ケ崎から伊豆半島、それに、富士山が遠望できる。
   今日もダメだったが、霞んでいて富士は見えなかった。
   
   
   
   
   
   
   
   

   鎌倉の秋だが、もみじは、場所にもよるようだが、まだ、最盛期は先のような感じで、銀杏は、気候に大きく左右されて、散っているところもあれば、最盛期のところもあり、まだ、緑のところもあって、ばでょによるようである。

  
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鎌倉便り・・・円覚寺の秋の気配

2016年11月05日 | 鎌倉・湘南日記
   宝物風入展示は、流石に円覚寺で、歴史的な文書資料や仏画などが多かった。
   仏画など、かなり変色していて、近づいてじっくり見ないと分かり難いのだが、結構、当時の風物や習慣などが垣間見えて面白かった。
   大方丈が会場になっていて、唐門前に受付があり、巨大な柏槇ビャクシンの古木の庭まではいつも入れるのだが、大方丈に上がるのは初めてである。
   展示の様子は、写真に撮れなかったので、円覚寺のHPから借用する。
   大方丈裏の日本庭園が美しい。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   大方丈から出て、少し下って、洪鐘おおがねを目指して、急な石段を上った。
   この国宝の釣鐘は、関東一の大きさだと言うことで、非常に美しい。
   国家安泰ということで、家康の言いがかりの前とは言え、国家安康となっていないのが面白い。
   ここからは、谷を隔てた東慶寺が見える。
   かなり、天気は良かったが、富士は仰げなかった。
   
   

   さて、私が古社寺を訪ねる一つの目的は、季節の移り変わりを教えてくれる花木や草花の風情を感じることである。
   懐かしい花や良く知らない花もあって、木陰にひっそりと咲いている花に情趣を覚えたりするのだが、詩を読めないところが、残念でもある。
   万両や千両や南天やヤブランなどの実が面白かった。
   
   
    
   
   
   
   
   
   
   

   紅葉は、まだ早くて、殆どの落葉樹は、緑のままだったが、山手のイチョウが一本、そして、山門前のもみじ(元々紅いのかも知れない)が、一本、色づいていた。
   もうひと月もすれば、鎌倉も一気に寒くなって、紅葉に輝き、そして、気の遠くなるような冬が訪れる。
   
   
   
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鎌倉便り・・・円覚寺舎利殿を拝観す

2016年11月04日 | 鎌倉・湘南日記
   円覚寺では、11月3日から5日まで、宝物風入(円覚寺が所蔵する宝物の虫干しを
兼ねた展示会)を開催、と言うことで、広い大方丈が、宝物風入(特別展示会)会場となっていて、沢山の宝物が展示されている。
   その風入期間中に、普段は、一般開放していない、鎌倉で唯一の国宝建築である舎利殿が特別公開されると言うことで、楽しみに出かけた。
   円覚寺には、何度も訪れているのだが、いつも、門の外から、遠く、舎利殿の屋根を望むだけだったので、今回は、舎利殿の直近までアプローチできると言うことであるから、千載一遇のチャンスである。
   
   
   

   この建物には、源実朝公が宋の能仁寺から請来した「佛牙舎利」というお釈迦様の歯が祀られていることから「舎利殿」と呼ばれる。
   13世紀に建てられた当初の舎利殿は焼失して、1573年に、北条氏康によって西御門にあった尼寺太平寺の仏殿が移築されたと言うことで、日本最古の唐様(禅宗様)建築物である。
   サワラ木葺の屋根の勾配や軒の反りの美しさが特徴で、特に屋根の軒下から出ている上の段の垂木は、扇子の骨のように広がっており、「扇垂木」とよばれ、これが屋根を一層大きく、建物全体を小さいながらも壮大に見せている。と言うのだが、尼寺であった所為もあろう、実に優雅で美しいのである。
    興味深いのは弓欄間で、火焔欄間とも言われるようだが、この欄間が、空調の機能を果たしているようで、この空間を通して入る日の光が独特の雰囲気をかもし出していると言うから美意識も大したものである。
   弓欄間の中央にある、シンプルな宝珠形の飾りが面白い。
   また、江戸時代の花頭窓は下部が広がっていくのに対し、この舎利殿の外枠は縦の線が真っ直ぐで、その質素な形は鎌倉時代後期の花頭窓の特徴だと言う。
   
    
   
   
   
   
   正面の扉が開いているので、中が暗いのだけれど、微かに厨子と仏像が見える。
   肉眼では定かではないのだが、露光を調節して望遠で撮って見ると、かなり、はっきりと見える。
   仏舎利を安置した厨子を真中にして、その左右には地蔵菩薩像と観音菩薩像が立っているのが、良く分かる。
   
   
   
   

   ところで、舎利殿の正面に立つと、舎利殿の歴史や建物の特徴など、テープで流されているので、小一時間もいたので、非常に勉強になった。
   当日は、昨夜のNHKニュースを聞いた所為か、結構拝観者が沢山来ていて、混雑していたが、ほんの束の間、建物の前の人影が途切れる瞬間があるので、それを待って写真を撮ったので、この掲載写真には、人が写っていない。

   普通、舎利殿が公開されていない時には、この写真の唐門しか見えないので、これが舎利殿のような錯覚を覚えるのだが、舎利殿は、その後ろの建物なのである。   
   また、気付かなかったのだが、舎利殿の左肩の山側は、切り立った崖になっている。
   
   
  
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鎌倉便り・・・鎌倉文学館のばら

2016年10月14日 | 鎌倉・湘南日記
   秋ばらのシーズンなので、久しぶりに、鎌倉文学館を訪れた。
   結構、綺麗に咲いてはいるのだが、いくら四季咲きと言っても、厳しい冬を越して、一杯エネルギーを溜めて、一気に咲き乱れる春のばらのような勢いと華やかさはない。
   
   一輪だけ、一番美しく咲いていたのは、淡いピンクのヨハンシュトラウス。
   しかし、作出がフランスだと言うのが面白い。
   もう一つ、レオニダスと言うすっくと伸びたばらの蕾が気に入った。
   
   

   鎌倉に縁のある花は、黄色いHTの鎌倉と、小花がブーケ状に咲いているかまくら小町。
   鎌倉に移り住むまで、かまくらと銘打ったばらがあるとは知らなかったのだが、やはり、思い入れのある作出家がいたのであろう。
   
   

   何の気なしにシャッターを切ったばらのショットを並べて置く。
   季節外れに、大きなツツジの大木に、一輪だけ、ツツジが咲いていた。
   
   
   
   
   

   鎌倉文学館は、鎌倉ゆかりの文学者たちの作品に纏わる興味深いものが、丁寧に展示されているのだが、文学音痴の私には、他の博物館や美術館と比べると、少し、敷居が高い。
   特別展として、「ビブリア古書堂の事件手帖」をやっていたが、今回はパスした。
   休憩所の部屋から、外に出て、デッキから庭を望んで小休止できるのだが、この日は、外壁に足場がかかっていて、出入りが禁止されていた。
   ここでもそうだが、広い前庭の芝庭のはずれにあるベンチに座って、涼風を受けながら、物思いに耽ったり、しばらく読書を楽しむのも、良いかも知れない。
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