日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ネーミングはとても大事

2011-10-28 20:22:54 | マーケティング
プロ野球球団、横浜ベイスターズをTBSから買収の名乗りを上げた、ゲーム会社DeNA。
買収に対しても、一部チームからは「出会い系サイトを運営している」コトを問題視されたようだ。
確かに、「プロスポーツを運営する会社が、出会い系サイトも運営している」というのは、、あまり良いものではないと思う。
なぜなら、多くの人が求めるスポーツの魅力と出会い系サイトとは、相容れないモノだからだ。

しかしその問題は、DeNAが出会い系サイトをやめれば良いだけの話である。
会社としては「収益の大きな柱」かも知れないが、本気でプロ野球球団を買収したい、というのであれば、横浜ベイスターズのファンやその他球団の熱心なファンのために、やめる覚悟もまた必要だと思う。

ところで、昨日あたりから問題になっているのはこの買収問題ではなく、チーム名についてだ。
DeNA側は、会社の看板事業である「モバゲー」を使いたいらしいのだが、他球団がそれに難色を示しているようだ。
確かに「横浜モバゲー」とか「モバゲー横浜」では、ちっとも強そうなイメージがわかない。
現在の戦績以上に、弱そうな気がしてくる。
第一、とても言いにくい。

何も今回に限ったことではないと思うのだが、スポーツチームのネーミングというのは「言い易さ」とともに「強そう」なイメージが重要だ。
だからこそ、日本のプロ野球の球団名には「竜」や「虎」、「猛牛」という名前が付くのだ。
もう一つは、そのチームのホームとなる場所をネーミングで使う場合も多い。
「千葉ロッテマリーンズ」のように、千葉県を象徴する「海」を取り入れて、地元のファンを増やしたい、という思いが伝わってくる。
要は、「強そうなイメージ」と「地元から愛される」チーム名が、必要だということ。
とすれば、今回の「横浜ベイスターズ」の場合、ネーミングとしてありえないような名前が、候補として挙げられた、というのが問題だと思う。

しかしこのような例は、今回のDeNAの「モバゲー」に限ったことではないように思う。
自分たちの思い入れが強すぎて、その商品の特性や言いやすさなど、ネーミングの基本となるポイントを忘れてしまうコトが少なくない。

「横浜モバゲーベイスターズ」や「モバゲー横浜ベイスターズ」では、スポーツ番組などのメディアで表記されるときの印象を想像すると、やはり「・・・」という気がする。
やはり買収した企業名を入れるにしても、もうちょっと考えたほうが良いのでは?
なぜなら、「名は体をあらわす」とおり、そのチームを表すモノなのだから。


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