日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今年を振り返る

2023-12-28 20:59:44 | アラカルト

今日が「仕事納め」という方も、多かったのではないだろうか?
新聞紙上には、今年亡くなられた方々の写真と功績が紹介される、という紙面も見るようになった。
という訳でもないのだが、拙ブログでも振り返ってみたいと思う。

政治と経済
とにかく今年一番悪目立ちをしたのは、政治家だったのではないだろうか?
今日も、自民党の柿沢議員が逮捕というニュースがあり、今も同じく自民党の池田議員の事務所等に捜査が入っている状況だ。
池田議員が愛知出身の自民党議員だと知ったのは、実はこの事件が切っ掛けで選挙区が違うと興味も何もないのだな~と、我が事ながら反省をしている。
それにしても、切っ掛けとなったのは「パーティー券でえた収益を還流させ議員の懐に黙って入れていた」という、内容だった。
金額の多さ・少なさの問題ではないのだが、長年にわたり当たり前のように脈々と受け継がれてきた、ということにもその根深さを感じさせる。
そして改めて知るのが、議員のいう「政治にはお金がかかる」という言葉だ。

この言葉に対して、多くの有権者は「政治ではなく、選挙に金がかかる」という意味だと、受け止めているのでは?と、想像している。
というのも、日本の政治家の多くは「選挙期間中は平身低頭で『お願いします』を連呼するが、当選後はふんぞり返って何もしない」という政治家もどきの方が大多数だからだ。
議場で居眠りをしたり雑誌を読む姿は、写真週刊誌等に何度も掲載されても反省することなく、続いていることから、「目的は政治家になることであって、政治をすることではない」ということなのだろう。

これだけ政治がボロボロであれば、経済そのものも上向く要素は少ないのは当然だろう。
確かに、日本を代表するトヨタ自動車は過去最高の販売台数を今年記録し、世界でもNo.1 ということになっているのだが、この状況を生んでいることが良いことなのか?
トヨタ自動車の販売台数というのは、あくまでもディーラー向けの販売台数なのでは?というところから目を向ける必要があるのでは?と、考えている。
ましてこの数字は世界市場における数字であって、国内割合は年々減少しているという現実がある。
それだけ日本国内で新車を購入する人が減っている、ということでもあるのだ。
企業の収益だけを見て「日本経済」を見ると、現実と乖離した数字が出てくるコトは間々としてある。

何より、昨年から続く円安傾向は、日本に住む人の生活を直撃している。
実質賃金が、過去30年間下がり続けているという現状は、(言葉が暴力的だが)戦争をしていない国でありながら、世界的に珍しいのでは?
それだけ国内経済は大きく傷んでいる、ということでもある。

スポーツ文化
このように、私たちの暮らしに直結するような政治経済が、ボロボロだった今年だが、スポーツや文化等に目を向けると明るい話題が多かったように思う。
WBCでの日本優勝は勿論、WBCで活躍をしその後もメジャーリーグで活躍を続けてくれた大谷選手の数々の話題は、海の向こう米国の話題でありながらも日本を明るくしてくれた。
将棋の藤井聡太さんの史上初の八冠もまた、明るい話題だったし、若い世代の活躍そのものは社会を明るくする話題だと実感した。
わずかかもしれないが、藤井八冠が対局で頂いた「おやつ」が、話題になり意外な経済効果をもたらしてくれた、という地域もあったのではないだろうか?
実は、JR名古屋駅構内で販売されている「ぴよりん」という洋菓子を、藤井八冠が対局で頂いたと話題になり、その可愛らしい形で「JR名古屋駅の名物」となっていたのが、わざわざJR名古屋駅まで来て行列に並んで購入する、という人が続出する等の経済効果を生んでいる。

もう一つは、J-Popの海外人気だ。
背景にあるのは、元々世界で人気の高かった日本アニメという強力なコンテンツの影響ということを忘れてはいけないと思うのだが、アニメの主題歌を今一番人気のあるミュージシャンたちが手掛けている、ということも世界的J‐Pop人気の要因ともなっているのだが、米国のBillboard誌のGlobalChartで、YOASOBIの「アイドル」が1位を獲得するとは、予想をしていなかった。
Billboard誌のGlobalChart、日本というカテゴリーを見ると、アジアだけではなく世界の様々な地域で日本のJ-Popが受入れられ始めている、と実感する。
Billboard誌 CHART insight(Japan):2023.12.15~21 日本

拙ブログに来られる方の中には、「知らない名前ばかり」と感じられるチャートかもしれないのだが、今世界の音楽シーンで注目されている日本のバンドやミュージシャンたちの多くが20代=30代前半であり、彼らの多くは日本だけを自分たちの音楽を届ける場所だとは、考えてはいないのでは?
このような分野で世界市場に行くことを一つの目標としている若者たちの存在は、これからの日本に大きな影響を与えるのでは?と、期待している。

昭和の悪しき慣例に縛られ続けている政治と経済、それに対してより自分自身でこれまでの枠を打ち崩そうとする若者たちがスポーツや文化をけん引した年だったように感じる。

今年のブログ更新は、本日が書き納めとさせていただきます。
拙ブログに来てくださる皆さま、良いお年をお迎えください。
そして、来年の干支のように力強く空を駆け巡る龍のような年となることを願って。



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