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エコカーが復活の証となるか?

2009-12-17 21:47:16 | ビジネス
産経新聞のWEBサイトに、興味深い記事が掲載されていた。
それが、「トヨタ すべって転ぶ」 英誌エコノミストが巻頭特集で酷評と言う記事だ。

関連記事のリストを見るように、今年のトヨタは海外、特に米国では散々な1年だったように思う。
大打撃となったのは、今では米国トヨタの顔となった「レクサス」の事故だろう。
当初は、「自動車本体の問題ではない」と言っていたのだが、結局リコールに踏み切った。
後手後手になった対応策で、米国でのトヨタの信頼は大きく揺らいだ感があった。

日本ではF1の撤退などがあったが、新しい「プリウス」の発売や先日発表のあった「プラグイン型プリウス」など、いわゆる次世代のエコカーで他社を一歩も二歩もリードした感があり、今年前半の「リーマンショック以来の業績不振」からもいち早く脱却したような印象があった。
しかし、それは日本国内だけであって、トヨタの最大市場であった米国や、欧州での評価は下がったままだったようだ。

そして、今月に入りスズキがVWとの業務提携というニュースがあった。
米国でも人気の高いVWとの業務提携をしたスズキは、既にインドなどでの軽自動車市場を圧倒している。
逆にスズキはこの業務提携で欧州での新しい「軽自動車」市場を、創る機会ができたと言うことになる。
確かに、スズキの中心となる「軽自動車」は、トヨタの市場とは重なるトコロではないが、ある種の脅威となる可能性は大きい。
トヨタ側としては、早い段階で「エコカー」を投入するコトで対応していくコトにならざる得ないだろう。
と言うのも、この記事のようなイメージが欧州市場でもたれてしまうと、これまでの車種だけでは、なかなか難しいのではないか?と、思うからだ。

何となく、日々のニュースで忘れ去られてしまった感のあった「米国でのトヨタ・レクサスのリコール」だが、どうやら米国だけではなく欧州での影響やダメージは、トヨタが考えているよりも大きいのかも知れない。

それにしても、記事中にある「大量生産による『退屈なクルマ』」と言う表現を、トヨタはどう受け止めるのだろう?
見方を変えれば、「トヨタ生産方式」すら否定しかねないような、印象を受ける。
「効率・合理性」ばかりを追い求めてきた「トヨタ生産方式」だけでは、欧州市場では見向きもされなくなりつつあるとも読み取れるのだ。




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