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たかがおにぎり、されどおにぎり‐地域文化

2022-10-01 07:43:04 | ライフスタイル

実家の父が先週倒れ、緊急入院をしたため、今週実家に帰っていた。
遠距離老親介護の難しさと大変さを、実感した1週間だった。
これからは、このようなことが度々起こるようになるのだろうな~、と実感をした1週間だった。

退院をしたこともあり、昨日帰る時、米子駅前のコンビニで車中で食べる為に、おにぎりを購入した。
購入をしたときには、さほど気にしていなかったのだが、食べる時に「え!」とパッケージをしげしげとみる事になった。
それは、使われている海苔が「味付けのり」だったからだ。


小さく「味付けのり」と、表示されているのが分かるだろうか?

名古屋ではもちろん、東京駅のコンビニや駅に接続している百貨店のデパ地下でもおにぎりを購入することがある。
会社員時代には、仙台出張の時にも、デパ地下でおにぎりを購入したことがある。
その時使用されていた「のり」は、「焼きのり」だったような気がする。
知人の米穀店で販売している「手作りおにぎり」も、「焼きのり」を使用していたと思う。
それが「味付けのり」だったので、「おや?あれ??」という、気がしたのだ。

以前、何かのテレビ番組をTVerで見ていたら「おにぎりののり」という話題があった。
その時は、聞き流していたのだが「関西(厳密にいえば大阪だろうか?)は、味付けのり。焼きのりは使わない。味付けのりの方がおいしいじゃん!」と関西出身のアイドルが、話していたような記憶がある。

その時は「そうなのか…」と聞き流していたのだが、今回のように改めてパッケージを見て、食べてみると「おいしい」ということとは別に、「食文化の地域性」ということも知った気がしたのだ。
京都や神戸の方にお住まいの方からは「関西とひとまとめにしないでほしい」と、言われるかもしれないのだが、テレビ番組内での話だとご理解を頂きたいのだが、「食文化の地域性」ということも感じたのだ。

「焼きのりvs味付けのり」という対決ではないので、「おにぎり」という日常的な食べ物というだけではなく、20年ほど前までは「コンビニの売り上げ頭」ともいわれ、コンビニ各社が「おにぎり」にこだわった時期があった等ということを考えると、「おにぎり」という食べ物一つに「食の地域文化」のようなものが反映され、より生活者需要を高めようとしている、ということを実感するのだ。
むしろ、生活者にとって「おにぎり」が、身近な食べ物だからこそ、このような「食の地域文化」のようなものが、強く反映さる必要があるのだと思う。

「たかがおにぎり、されどおにぎり」ということなのだろう。



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