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SNS市場を制するのは?

2023-07-04 17:37:13 | ビジネス

先週末あたりから、問題となっているTwitterの利用制限。
一時は「不具合」のように思われたが、現在Twitter社を傘下に収めたX社のイーロン・マスク氏によれば、「不具合ではなく、利用の制限」という話だった。
Huffpost:1日の閲覧ツイート数の制限導入「認証なしアカは最大1000まで」とマスク氏 

突然の制限だったため、多くのユーザーが大混乱した。
何となく「後だしジャンケン」のような、発表でツイッターユーザーの中でも企業などは不信感を持ったのでは?という、気がしている。
もちろん、大企業などは「認証(青バッチ)」を受けている可能性が高いので、大混乱とはならなかったかもしれないが、問題は一般ユーザーだろう。
先日エントリした通り、個人ユーザーの中でもフォロワー・フォロー数の多い人たちは、制限を超えてしまったためTwitterが使えないという状況になっているようだ。
そのような状況を見て、いち早く動いた企業がある。
FacebookやInstagramを運用している、Metaだ。
Reuters:米メタ、ツイッターのような対話アプリ「Threads」発表へ  

上述したように、Metaは既にFacebookとInstagramという、SNSプラットフォームを持っている。
Facebookは、どちらかというと「仲間内での情報の共有」とツールだが、Instagramは映像や画像などによるSNSで、若い世代のユーザーが多いTikTokと市場の獲得争いをしている感がある。
と言っても、TikTokは欧米では利用に対して警告が出されているので、主に日本を中心としたアジアということになるかもしれない。
SNSのプラットフォームを既に持っている、Metaはその点ではTwitterに代わる力がある、ということになるかもしれない。

個人的に注目しているのは、Twitter社をマクス氏に追われた感のあるジャック・ドーシー氏の動きだ。
ジャック・ドーシー氏は、Twitter社を辞めてから新たな「分散対話型SNS」として、「ブルースカイ」を発表している。
Bloomberg:ツイッターから乗り換え希望者、ドーシー氏の「ブルースカイ」に熱視線 

このような、SNSプラットフォームに注目されている中、やはり「収益」を重視しているマスク氏は、新たな「収益モデル」を発表している。
Huffpost:TwitterDeckが有料専用に?「30日以内に認証を受けなければならない」 

私自身がTwitterDeckというサービスを利用したことがない為、実際どのようなサービスでどのような人が利用しているのか、十分な理解ができているとは思わないのだが、これまで無料で利用できたものが有料になる、ということに抵抗感を感じる人達は多いだろう。
実際、マスク氏がTwitter社をX社の傘下にしてから、Twitterに広告を出していた企業が離れていると言われている。
広告をTwitterで表示させることで、より効率の良い方法と考えていた企業が離れる事は、Twitterの収益を減少させるということでもある。
これは、Twitterの一般ユーザーが多いからこそ、魅力的媒体となっていたはずだが、一連の騒動で広告主が嫌気を指したというのであれば、本末転倒な結果となっているように感じる。

ただ、マスク氏のTwitter社に対して行っている様々なサービスの有料化により、SNSユーザーが違うツールに移行していく可能性はある。
だからこそ、Metaが新しいサービスを発表したのだ。
今後、Twitterに代わる新しいサービスを提供するネットサービス企業が現れる可能性は高い。
日本であれば、ミクシーかもしれない。
果たして、SNSサービスの市場を制するのは誰なのだろう?



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