昨日起きたベビーシッターの2歳男児の遺棄事件。
シッターをしていた男性が、逮捕され徐々に事件そのものは解明されるはずだ。
ただこの事件の詳細とは別に、なぜこの若いお母さんがインターネット上の「シッターマッチングサイト」を利用して、子どもを預けることになったのだろうか?と言うことが、とても気になる。
この事件の母親は、20代前半と若く無職ということになっている。
もしかしたら、「無職」というよりも「夜の仕事」をされていたのでは?と言う気がするのだ。
そして、その様な仕事をしている女性にとって「子育て」というのは、同じ様に子育てをしている女性に比べ、様々な問題を抱えているのではないだろうか?
まして、死亡したお子さんの年齢が2歳ということは、世間一般に言われる「イヤイヤ期」と呼ばれる、「自己が目覚める第一期」。
親が何を言っても「イヤ!イヤ!!」と反抗的な態度を取るため、子育て中の親であってもほとほと困ってしまう時期とも言われている。
そんな時期のお子さんを、いくら子どもが好きだからと言っても、子育て経験の無い若い男性が、シッターとして面倒を見るのは、余りにも危なっかしい。
おそらく男性は、この様なことを知らなかったのではないだろうか?
今回の事件で、クローズアップされることになったインターネット上の「シッターマッチングサイト」だが、「ベビーシッター」そのものには資格らしき資格はない。
逮捕された若い男性も、無資格で「保育室」を開いていたようだ。
もちろん、マッチングサイトの中にも「保育士資格」や「看護師資格+経験」、「保育経験を有する」という条件を付けて、シッターを登録しているサイトもあると思う。
反面「待機児童が多い」ということで、その様な経験も知識も無く、単に「ビジネスチャンス」と思って登録をしている自称・シッターもいるだろう。
「玉石混交状態」と言ってしまえば、それまでだが、問題なのは女性の働き方が多様になっているのに、そのコトに対応しきれていない社会の現実がある様な気がする。
余り褒められたことではないが、「夜の仕事」をしている女性向けに、その様な飲食サービス業界全体で、「保育サービス」を提供するということはできないだろうか?
もちろん、昼間働く女性も利用できる様なサービスにまで発展できれば、良いと思う。
既に官公庁などでは、官庁街に保育施設を設け「国が率先して、働くお母さん達を支援」ということをしているようだが、むしろ「国が率先して支援」する必要があるのは、福利厚生制度がしっかりしている官公庁に勤めるお母さんではなく、中小企業や不安定な非正規で働くお母さん達だと思う。
民間企業でも大手は、この様な制度が整いつつある様だが、子育てそのものは「突発」の連続。
その様なことも、十分に加味した「子育て制度とサービス」が、少子化を食い止める一案になる、と言う気がする。
最新の画像[もっと見る]