日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ピンとこない、企画アイディア

2011-10-21 21:00:54 | マーケティング
ユニクロが郵便局とタッグを組んで、新しいサービスを始めるようだ。
その名も「あったかめーる」

プレスリリースを読むと、その趣旨や企画目的などがわかるのだが、なんとなくピンとこない企画という気がしたのだった。
その理由は、「ヒートテック」という商品性にあるような気がしたのだった。

ご存知の方も多いと思うのだが、2,3年前から郵便局はキットカットとの共同企画で「サクラサクめーる」という企画商品を出している。
「キットカット」の場合、この企画が始まる前から受験生向けに「キット、サクラサクよ」というキャンペーンを展開していた。
そのためだろうか?この企画は継続的に行われ、開始当初は「憧れの先輩に受験がんばって!の応援メッセージを送る」というイメージだったものが、昨シーズンあたりから「(遠くの)孫に、受験応援メッセージ」というような、幅広い支持を得るようになってきたように感じている。

この「企画が定着し、幅広い層に受け入れられる」という点が、このような企画では重要だと思うのだ。
そのためには、「アァァ、なるほど」という印象ではなく「こんなことができたらうれしい!!」という生活者の気持ちを汲み取ることがとても大切になる。

そのように考えると、私だけかも知れないのだがこの企画を見たとき「ピンとこない・・・」というのが、第一印象だったのだ。
趣旨や目的をプレスリリースで読めば十分わかるのだが、最初に「アァァ、こんなことできるとうれしい!」という感覚がもてなかった。
その理由として「ヒートテック」という商品を、贈りたい人というのがわからなかった、という点がある。
このような「衣料品を送る」というのは、送る側・送られる側双方にとって「趣味の一致」というコトがとても重要になる。
女性の場合経験があると思うのだが、海外旅行のお土産としてスカーフなどをもらっても、自分の趣味と合わず、たんすの肥やしとなっているということはないだろうか?
「ヒートテック」の場合、「自分の趣味と合わず・・・」というコトは少ないかも知れないが、サイズが合わずといったコトが出てくるような気がしたのだ。
送る側としては「せっかく送るのだから、気に入ってもらいたい。寒い季節、送ったヒートテックを着て暖かくすごして欲しい」という気持ちがあると思う。
しかし、送られた側が「寒い季節、送ってもらったヒートテックがサイズ等が合わず、残念」というコトになれば、送る気持ち・送られた気持ちが半減してしまう。

決してアイディアとして悪いとは思わないが、いろいろ考えてしまう企画でもあるように思う。
拙ブログにこられる方々は、どう思いになっただろうか?


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