日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

社会人だからこそ、勉強

2011-10-20 22:00:13 | ビジネス
今日は「新聞広告の日」だそうだ。
新聞真ん中くらいの頁に、4面使った「新聞広告の日」の特集がされている。
その中で、ニコンが広告主となった写真家の坂田栄一郎さんのインタビューを読んで、思ったことがある。

それは、いつの頃からかクライアントが広告の勉強をしなくなった、ということだ。
私も仕事で「クライアント」と呼ばれる時期が、長くあった。
だからといって、パンフレットなどの販促物を作るときは、それは必死にいろいろなことを勉強した。
それが今の仕事とへと結びつくのだが、ビジュアルの表現やコピー一つについても、受け手である生活者にどれだけ伝わるのか?とか、勘違いを生むような表現されていないか?など、さまざまな広告媒体を自分で見つけては質問をし、自分でも本や雑誌などで時間を見つけては勉強もした。
その理由は、「良い仕事がしたい!」という気持ちがあったからだ。
会社に貢献するというコトよりも、社会に届くようなモノを一緒になって創りたい、そんな気持ちが強くあった。

ところが、自分が「クライアント」に使われる立場になった今、「もう少しお勉強しましょうよ」と、言いたくなるときがある。
「お任せ」といわれれば、そうなのかも知れない。
でも、同じイメージで同じ方向性を持った共通認識をこちらが求めても、「まぁ、そこらへんは・・・」と、言葉をにごらせる方も少なくない。
何よりも社会に対して、敏感さがなくなりつつあるような気がしている。
確かに、情報が溢れPCの検索をクリックすればいとも簡単に、自分の知りたいことがわかる便利さはあるのだが、そこで止まってしまっているような気がするコトが多くなってきたのだ。

「その先にあるコト」と感じ取る力というモノが、本当はとても大切で、その力が「時代感」や「社会の空気感」のようなモノを敏感に捉えるのではないだろうか?
それは単に「広告」に限ったことではないと思う。
日本の工業製品が「ガラパゴス状態」になってしまったのは、メーカーだけの問題ではなく、社会全体が「その先」ということを見ようとしないことが多くなったからではないだろうか?
そのために必要な事、それは社会人としての勉強を怠らない事なのでは?

勉強といっても、大学などで学び直すとか資格を取得する、という事ばかりではない。
むしろ自分自身の感性を磨くために、仕事とは関係のない本を読むこと、自然の中ですごす事、時には美術館やコンサートへ足を運ぶ事などなど、もっと身近なところでいえば、空を見上げる事で、季節を感じるという方法もあると思う。

楽しい仕事をするために、「忙しい」からこそ自分自身で勉強する、それが大切なのでは?






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