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女性マーケターから見た日々の出来事

イメージと現実-高校球児-

2005-02-21 12:14:35 | スポーツ
今日のスポーツ新聞のWEB版のトップは、日本ハムに入団したダルビッシュ有選手の「パチンコ店での喫煙」のようですね。
彼は以前も、写真週刊誌に掲載されていたと思います。
そして、今回のパチンコ店へは「先輩選手と一緒に行った」ということのようです。
と言うことは、その先輩選手も注意の対象だと思うのですが・・・。

それにしても、どうして「高校球児」というだけで「品行方正」「健やか」「健全」と言うような、イメージがあるのでしょう?
高野連が「茶髪禁止」という通達をしたのは、昨年の暮でした。
でも「今更何?」という印象をもった人は、少なくなかったと思います。
現実は違うのに・・・。
20数年前、田舎の文武両道校の生徒(と勝手に周囲が言っていた)だった私にとっては「高校球児」のイメージと、現実の彼等の姿のギャップに驚くよりも、周囲の気遣いに驚いたことがあります。
彼等は「当校の名誉を掛けている生徒」という、一種の特別扱いをされる存在でした。
当時でも、喫煙をしたり飲酒をする高校球児は、普通にいたのです。
パチンコ店は、田舎過ぎて無かったので分かりませんが、麻雀くらいはやっていたと思います。
まぁ、それを周囲がもみ消していたと言う事実もありますけど。
そして、そんなことは生徒の殆どは知っていたし、だからと言って騒ぐこともありませんでした。

それから20年以上経っても「品行方正」「健全」等ということを、特定のスポーツをする選手達に求めるのは、おかしいのではないでしょうか?
彼等も、ユニフォームを脱いでしまえば、どこにでもいる普通の高校生なのです。
むしろ、ある意味優遇されている生徒ですから「世間知らずのワガママ坊」であったりするのです。

「高校球児」というフレームが外れた時、初めて社会と対峙するとそのギャップが大きいのではないでしょうか?
今年に入ってから、大学のスポーツ部の学生による不祥事がいくつかありました。
高校生の頃は、周囲からちやほやされる存在であっても、大学に上がれば同一レベル以上の選手ばかり。
自分と同じような生徒が入学してくるのですから、誰もちやほやしてくれる訳でもありませんし、高校生の頃のように守ってくれる人もいません。
過度な良いイメージが、彼等自身、本当の姿を見失わせているように思うのです。
それは、メディアを含め周囲の大人たちも同じでしょう。

もうひとつ、楽天に入団した一場選手の時も思いましたが、ダリビッシュ選手も「手入れをしすぎた眉」ですね。
あれでは、何をいっても「作りモノ」の言葉にしか聞こえません。
「知性を現す眉」とは言いますが、「作りモノの知性」では信頼を得ることができないと言うことも、周囲の大人は教えてあげて欲しいですね。


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1 コメント

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そりゃそうですが… (佐々木大悟)
2005-02-23 02:06:29
はじめまして、TBさせて頂きました。



仰ることは判ります。

頭が古くて堅い高野連の爺様たちが

古い価値観に基づいた「品行方正」「健全」を

押し付けてくるのですから、

当の高校球児たちもいい迷惑でしょう。

茶髪すら禁じるなんて、野球人口の底辺を削るだけで

とても正気の沙汰とは思えません。



ただ、未成年の喫煙は茶髪問題とは違う。

明らかに違法行為なのですから

ダルビッシュ選手とそれを見過ごした日ハム球団は

非難されて然るべきではないでしょうか。



アスリートが必ずしも品行方正である必要はない

という点には賛成ですが…。
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