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安定を求めた?結果だったのか・・・

2016-07-11 20:06:35 | 徒然

昨日の参議院選挙。
結果は、ご存じのとおりで「与党が強かった」という結果に終わった。

今朝、FMを聞いていたら早速昨日の選挙結果の分析という話題があった。
その分析結果として「安定を求めた結果」だったというコメントがあった。

「安定を求めた」理由の一つに、先のイギリスで行われた「EU離脱」についての国民投票の影響、という指摘もされていた。
イギリスのEU離脱によって、イギリス国内では確かに「混乱」が起きている。
国民投票の結果、離脱が決まった直後から国民投票のやり直しを訴える人達が、数多くあらわれたコトなどは、その象徴的なことかもしれない。
そのような「混乱」を、避けたい気持ちの表れではないか?というのだ。

もう一つ「安定を求めた理由」があるとすれば、「東日本大震災」の復興もままならない状況の中、熊本・大分で大地震が起き、多くの方々が被災し、避難を余儀なくされている。
ここで政治の停滞が起きることは、復興のマイナスになるのでは?という、懸念が働いた、という分析だ。

果たしてそれが、理由なのだろうか?
今回の投票率は、50%をやや上回った程度で、戦後4番目に低い投票率だった。
この数字は、本当に「国民の意思」を反映した数字なのだろうか?ということなのだ。
「投票率の低さ」については、様々な意見や考えがあることは、知っている。

とすると、自民党が訴えた「アベノミクスの推進」などを支持している訳ではない、ということになる。
しかし、安倍さんは「アベノミクス推進」の支持を国民から得た、と思うだろうし、数字だけをみればそう見えても仕方ない。
それには「改憲」という点でも、同じだろう。

新聞などでの「改憲」報道については、拙ブログで疑問を呈していたのだが、今朝の朝日新聞などでは「改憲4党 3分の2に迫る」という大見出しが一面に掲載している。
現在の与党というのは、自民・公明の2党であり、野党の民進党も同じように一部改憲を訴えていたために、「改憲4党」という表現がされているのだ。
このような表現をされると、おそらく安倍さんは「国民の支持を得て、国民主権から国家主権への転換は、理解を得られた」などと、言いだしてくる可能性もあるのではないだろうか?
それは「(政治的)安定」を求めた、国民の意思なのだろうか?

国際的経済学者だけではなく、市場からも「アベノミクス失敗」がささやかれる中、「アベノミクスを推進」を謳う安倍さんの姿を見ると、経営に失敗したことを薄々感じながらも、失敗を認めることができず邁進する経営者の姿に見えてくる。
おそらく「経済の安定」というのであれば、「アベノミクスの推進」ではなく、「アベノミクスの見直し」だと思う。

今回の選挙結果は、本当に国民が「安定を求めた結果」だったのだろうか?と、疑問に感じるのだ。

 



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