今日のお昼、所用があり繁華街へ出かけた。
「以前、栄に来たのはいつだろう?」と、思い出せないほど随分前に行ったこともあり、「浦島太郎状態」だった。
地下街には、新しいお店が幾つもでき、どのお店も賑わっている。
昨年の春頃のような「自粛」によるシャッターが閉まった地下街ではなく、「コロナ禍」になる前のような印象すら持った。
それは、地上でも同じで栄から矢場町までの「名古屋で一番人通りが多い通り(だった)」は、以前と変わらない人出だった。
もちろん、この暑い最中でもマスクをし歩いている、光景は以前とは大きく違うが、久々に出かけた私にとって、「こんなに人が出かけているの?」と、驚くほどだった。
既に、東京・銀座等では以前と変わらないほどの人の行き来がある、と新聞各社のWebサイト等で知ってはいたのだが、名古屋でも同じような状況であった、ということに驚きのようなものを感じたのだった。
多くの人がこのように出かけるようになったのは、ワクチン接種が進んだということもあるだろう。
だが、「東京オリンピック」が開催されたコトのほうが、出かける動機となっているのでは?という、気がしたのだ。
「東京オリンピック」では、様々な感染防止対策がとられ、競技が行われたということになっているが、その実関係者から「新型コロナ」の感染者が、毎日のように出続けた。
その情報は、新聞よりもネットで取り上げられ、瞬く間に全国に知れ渡っていった。
「東京オリンピック」だけではなく、Jリーグやプロ野球等も有観客での開催が始まり、「フジロックフェスティバル」等も「感染対策を十分に行った上で」開催されたはずだが、報道された写真等を見る限り、「コロナ以前」ほどの観客数ではないが、映画館等でとられているような「ソーシャルディスタンス」が保たれているとは思えず、客席が無くスタンディングでブロックごとに仕切られているだけ、という状況の為に、「感染拡大の懸念」がされるような指摘がされている。
しかも、来場者の多くが東京都内のナンバーのクルマで出かけている。
「今一番感染者が多い、東京から感染者数が少ない地方にクルマで、大挙して集まっている」ように、見えるのだ。
ただ救いがあるとすれば、野外であるため「常時換気されている」という状態が保たれている、という点だけだろう。
爆発的な感染者数が出ているにもかかわらず、生活行動そのものは「マスクをしながら、以前のような生活」に戻りつつあるのかもしれない。
そして、ワクチン接種が進めば、「マスクをしない、以前のような生活」になっていくのだろう。
その日が今年中なのか、来年なのかは分からない。
ただ、このようにして「コロナ禍以前の生活」に戻っていくのかもしれない、と感じたのだった。