日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

野菜にもトレンドがある?

2009-07-05 22:25:15 | マーケティング
今日以前から友人に誘われていた、「松阪農業公園・ベルファーム」に行ってきた。

農業公園といっても、市民農園を開放しているのではなく、主な施設は「農家市場」と呼ばれる近隣農家の方々が直接販売をする販売所、以前拙ブログで紹介した「もくもくファーム」が経営する農家レストラン、松阪の特産品を販売する販売所などと、イングリッシュガーデンやチョッとした遊具施設のある芝生公園や、散策コースなどが設けられている。
道を挟んで「農業体験」などが出来る畑などがある施設だ。

その中で一番の人気が「農家市場」と呼ばれる、農作物の直売所だ。
私たちが行ったとき、イングリッシュガーデンなどは開園前だったのだが、「農家市場」は既に営業をしていたため、早速どんな野菜があるのか?と、興味津々で入ってみた。
私も友人も、毎日料理をするのである程度は野菜の価格を知っているし、当然今が旬の野菜なども知っている。

野菜を買う・買わないは別にして、店内を一周して見ると「野菜にも流行りがある」というコトを改めて知ったのだ。
例えば「トマト」の場合、拙ブログに来られる方は、どのくらいの種類を思い浮かべられるだろうか?
「トマトは、トマトだろう」と、思われるかも知れないのだが、最近では実に多くの種類のトマトが店頭に並んでいる。
それも、年々増えているのだ。

10年ほど前から「桃太郎トマト」が、新しいトマトのブランドとして一般化した。
その後「プチトマト」や「チェリートマト」、「ミディトマト」と、様々な大きさのトマトが登場した。
と同時に話題になったのが「塩トマト」と呼ばれる、糖度の高いトマトだった。
これらのトマトは、大きさの大小はあるが形は丸く、基本的には生食用だ。
ところが、1、2年ほど前から普通のスーパーに細長いトマトが並ぶようになった。
この「細長いトマト」は、イタリア料理などに使われる加熱して食べるトマトだ。
実際、我が家の近所の大手スーパーでも、このようなトマトは当たり前に見るようになった。
それが最近では「細長い生食用トマト」が、店頭に並ぶようになったのだ。
その名も「アイコ」という種類。
糖度も桃太郎トマトよりも高く、果物のような感じだ。
もちろん、イエロートマトなどもこのようなファーマーズマーケットには、並ぶことがある。
他にも、イエローズッキーニなど、最近の食のトレンドを反映するような西洋料理、特にイタリアンの食材となる野菜が、目に付いた。
それを目当てに、大量に購入するレストラン関係者と思しき人も数多くいた。

「トレンド」というと、ついファッションなどばかりを思い浮かべるのだが、食にもトレンドがあり、そのトレンドにあわせて、野菜が作られている・・・そんな現場を見たような気がした。

もちろん「農家市場」には、昔懐かしい「素麺カボチャ」なども売られていた。