日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

スーパーで皆既日食を見る?

2009-06-16 14:45:51 | ビジネス
讀賣新聞他の新聞各社のWEBサイトに、「ダイエー、皆既日食を中継」という内容の記事が掲載されている(紹介記事は讀賣新聞)。

46年ぶりに日本で見られる皆既日食というコトもあり、ツアーなどは既に完売状態だという。
ツアー参加者の多くは天文ファンというわけではなく、夏休みという時期的なコトも大きく影響しているようだ。
そんなタイミングを考えての、イベントなのだろう。
一応気になって、大手スーパーといわれるイトーヨーカ堂やイオンなども店舗があるのかチェックをしてみたのだが、どうやらダイエーだけのようだ。
だからこそ、このようなイベントは集客という点で大きいモノとなるだろう。

感の良い方なら分ると思うのだが、ダイエーでこの皆既日食中継を見れば、夏休みの宿題の一つは片付くはずだからだ。
親御さんにとっても、わざわざ奄美大島まで行か無くても、子供に中継を見させて、自分は買い物を済ませるという一石二鳥どころか、一石三鳥以上のモノがあるのでは。
そんなトコロにも、集客+販売効果があると考えられる。

そして、この記事を読みながらフッと思ったことがある。
それは、集客力の落ちた商店街の利用だ。
私なども「商店街=物を売る場所」と考えがちだが、空き店舗となった場所に「学童保育所」や「保育園」といった施設を誘致してみてはどうなのだろう?
親御さんたちは、必ずお子さんたちを迎えに「学童保育所」や「保育園」にやってくるはずだ。
そこで買い物が出来ることが、一番便利なのではないだろうか?
子どもたちが遊ぶための場所の確保などの問題があると思うのだが、簡易図書館のような場所も併設し、「読み聞かせスペース」とするというコトもできるだろう。
「読み聞かせ」などのは、平日だけではなく週末に行っても良いイベントなのでは?

「人が集まる」コトで、商売ははじめて活気づく。
そのため、集客力のあるアミューズメント的イベントばかりに目が行きやすいのだが、継続的に行われなくては、集客するコトが難しい。
そのための費用もバカにならないはずだ。
考えてみれば、何もアミューズメント的要素のイベントばかりが、集客の方法ではない。
いつも、何処かしらで人(出来れば、元気な子供たち)の姿がアチラコチラにあることで、人がまた集まってくるというコトもある。

ダイエーの「皆既日食を見る会」(と勝手に名づけさせていただいた)は、意外な効果を出すかも知れない。
そんな気がするのだ。