日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

とりあえず、おめでとう。でも、騒ぎ過ぎのメディア

2009-06-07 08:19:21 | スポーツ
昨夜、W杯南アフリカ大会出場をかけた日本代表の試合があった。
結果は、ご存知の通り1-0で勝ち点3を得て、出場を決めた。
出場した選手だけではなく、スタッフ、選手たちの所属チームやご家族など関係者には、おめでとう!と言いたい。

しかし、それにしてもどうしてこんなに、メディアは騒ぐのだろうか?
サッカー協会だけではなく、AFC(アジアサッカー連盟)のスポンサーである朝日新聞や関係のあるテレビ朝日が騒ぐのは、仕方ないのかも知れないのだが、それでも「世界最速W杯出場決定」って・・・。

W杯の予選は、何も日本代表だけではなく他の代表チームも試合をしていた。
それまでの勝ち点や得失点差などで、確かに日本が一番早く出場を決めたのが、それは時差などがあってのコト。
まして、これまでのアジアの大会などでもソコソコの実績を残してきたのだから、12年前よりも出場枠が増えた現在、それほど「世界最速」と大騒ぎをする必要はない、と思うのだ。

問題なのは、監督の岡田さんが掲げた「本大会でベスト4」という目標に何が必要なのか?というコトなのではないだろうか?
実際、岡田さんがこの目標を掲げた時、余りにも現実的ではない目標に思えた。
というのも、2002年の日韓大会以外では、日本は1勝もしていないからだ。
日韓大会というのは、ホームでの試合。
「ホームアドバンテージ」というコトバがあるよう、それなりの優位性が試合とは関係なくあるのだ。
むしろ、初出場したフランス、実力不足が露呈したドイツ大会が、今の日本の実力だと考えた方が良いのでは?と、思っている。

それなのに、どこか浮かれはしゃいでいるメディアの姿を見ると「もっと、冷静になったら?」という気がしてくるのだ。
どうせ、フランス大会やドイツ大会のような結果となれば、メディアは一斉に監督の岡田さんや選手を叩くのだ。
時差の関係などで「世界最速」でW杯出場を決めたからといって、それが「世界での日本の実力では無い」。

メディアの無責任なはしゃぎ方を見ていると、W杯出場の嬉しさもむしろ冷めてしまうのだ。