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遠距離介護の味方?-高齢者世帯生活見守りシステム-

2007-10-29 21:26:07 | 老親介護
先日、日経新聞の地方版に、「東邦ガスなど、高齢者見守りシステムを実証実験」という記事が、掲載されていた。
拙ブログでも、何度かエントリさせて頂いているのだが、我が家にも遠距離独居老人=父がいる。
父が元気でいることを確認するには、電話という手段位なのだがそれでも心配なことは多い。
父を一人実家に残しておくことに、最初どうしたら良いのか?考えることがあった。
真っ先に思い浮かべたのは、象印マホービンの「みまもりほっとラインi-Pot」だった。
システムとしてはとても良いのだが、夏場はポットの熱いお湯でお茶を飲むというコトがない実家の父には、「夏場はどうする?」という点で問題があった。
そこが、サービスを受けるか否かという検討のポイントでもあった。
もう少し、日常的に使えるモノ・コトでその安否が分かるような「見守りシステム」があれば、もっと充実したサービスとなるだろうと思っていたのだ。

その意味で、このサービスは都市ガス・電気の使用状況を「見守りシステム」の中心としているので、シーズン的な問題もなく利用できるサービスのような気がする。
問題なのは、我が家のように東海圏以外に老親がいる場合だ。
全国でのネットワークというには、まだまだ超えなくてはいけない問題点がある。
と同時に、使える携帯電話会社がドコモ1社というのも・・・。
auやソフトバンクに対して「反撃」を開始しているはずなのだが、その「反撃」効果がみられない。
ドコモだけのサービスから、今後新規参入を予定している携帯電話会社総てで利用できると、もっと使いやすいのではないだろうか?

携帯電話そのものも「高齢者向け」というと、文字や音設定がやや大きいという程度。
子供向け携帯電話は、見せたくないインターネットコンテンツやメール制限、防犯ベルが標準装備されているのに、高齢者向けとなると心拍数や血圧といったデータがかかりつけ病院などに転送されるようなシステムや、出先で倒れた時の防犯ベルのような緊急ベルがついているわけでもない。
実は、このようなシステムや装備が「高齢者向け携帯電話」には必要なのではないか?と考えている。
他にも、認知症が進み徘徊などの症状のある高齢者には「Losewayサービス」=GPS追跡システムなどがあれば、より安心だろう。

このようなシステムを立ち上げる時、様々な検証がされているはずだがもう一歩踏み込んだ「遠距離老親介護者」のアイディアを積極的に取り入れることがポイントなのではないだろうか?
といってもこの「見守りサービス」は、まだまだ実験段階。
これから、より良い使い勝手の良いサービスとなってくれれば、と期待している。