日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「墓場まで持っていく話」-松岡農水大臣の自殺-

2007-05-28 22:25:55 | 徒然
今日の午後のニュースは、松岡農水大臣の自殺一色だった。
現職大臣の自殺と言うのは、センセーショナルなことだろう。

「死者に鞭を打つ」気はないのだが、あまりにも問題を抱えすぎる大臣だったような気がする。
大臣となってからは、高額な光熱水費だとか、現在問題になっている緑資源機構の官製談合など、松岡さんが関わった問題は、あまりにも選挙民の気持ちを逆なでした。
もし、大臣としての責をまっとうするというのであれば、変に「ナントカ還元水」などと分かりきった苦しい言い訳などをせずに、キチンと話すほうがベストな選択だったのではないだろうか?
おそらく、緑資源機構の官製談合などで、自分が話すことで自民党なり、自分の周囲に迷惑がかかるいわゆる「墓場まで持っていかなくてはいけない話」があったのではないだろうか?

感情的には、「そこまでの思いがあってのことだから、そっと静かに」というコトになるのかも知れないが、本当は「墓場まで持っていく話」を明らかにすることで、同じような事件を防ぐことになるのではないだろうか?
なぜなら「墓場まで持っていく」ほどの話であれば、それはあってはいけない話と言うことだとも考えられるのだし、今後「あってはいけない話」はどこかで終わりにしなくてはいけないからだ。

企業でも、なにか問題があると隠そうとすることが多い。
「墓場まで持っていく」という、自殺者を出すことがある。
でも、それは企業が社会に対して果たすべき責任を、あやふやにし自殺者に負わせるだけなのではないだろうか?

「墓場まで持っていく話」は、企業でも政治の世界でもあってはならないコトだと思うのだ。