日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

広がる「深夜型生活者」

2007-05-26 22:57:35 | ライフスタイル
今日、友人と少し遠出をした。
そのため、帰りが遅くなり24時間営業の大型複合型ショッピングセンターに寄った。
時間は21時を回っていた。
そこで、驚くような光景を見たのだ。
もしかしたら、私がそのような光景を初めて見ただけのことであって、他の人からすれば驚くような光景ではないのかも知れないのだが・・・。

何に驚いたのか?といえば、夜の9時を回っているにも関わらず、中学生くらいの子供たちが、フードコートに集まりカレーやラーメンといった食事を周囲を気にすることなく、賑やかにしているのだ。
時折、(周囲の大人が眉をひそめるような)大きな笑い声が響き渡っていた。
土曜日の夜、夕食時間と言うには相当遅い9時過ぎに、中学生くらいの子供たちが集まって食事をする、と言うのは、どういうことなのだろうか?
家族で食事をし、家庭団欒と言う時間は、一体どこへいってしまったのだろう?
こどもたちは、塾通いで忙しく家庭団欒は当然のこと、家族で食事をすることなどはできなくなっていて、それが土曜日であっても同じだと言うことなのだろうか?
先日、「家庭力」についてエントリをさせてもらった、が、現実は「家庭力」どころか家族のあり方そのものが、崩壊してしまっているような気がした光景だったのである。

もう一つ驚いたのは、その時間帯に普通に生鮮食料品を買っている、ご夫婦の姿である。
それも、20代の若い世代~60代のシニア世代まで。
特に、決まった世代なのではないのだ。
買い物の内容も、買い忘れた食材を買いに来ているというのではなく、一昔であれば夕方の買い物と同じ。
「昼間、出かけていて買い物にいけなかったから」という理由があるのかも知れないのだが、それにしても買い足しの買い物ではないことを見てみると、夜の買い物が普通になりつつあるのではないのか?という懸念を抱いたのだ。

中学生たちだけの夜9時のファースト系フードの夕食。
22時近くに、生鮮食料品を買うシニア夫婦。
日本全体が「深夜型生活者」に、なりつつあるという顕著な姿のような気がする。
それが当たり前であることに、疑問と不安を感じぜざる得ないのだ。

これまで「深夜型生活者」といえば、若年層だと思われてきた。
しかし、シニア世代でも「深夜型生活者」が確実に増えているとも言える、光景はこれからの日本の姿として、どうなのだろう?